毎年、新たに発売されるビジネス書は約6,000冊といわれています。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。
このコーナーでは、読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で注目されているおすすめの書籍をランキング形式でご紹介。さらにその中からアクセスの多かったトップ3の書籍について本文で詳しく見ていきます。
まずは2024年8月にビジネスパーソンから最も読まれた10冊の書籍の発表です!
1位:『脳をしっかり休ませる方法』(茂木健一郎/三笠書房)
2位:『職場を腐らせる人たち』(片田珠美/講談社)
3位:『人にも自分にも振り回されない動じない心のつくり方』(枡野俊明/SBクリエイティブ)
4位:『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(藤本梨恵子/明日香出版社)
5位:『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(中島輝/SBクリエイティブ)
6位:『「数学的」な仕事術大全』(深沢真太郎/東洋経済新報社)
7位:『移動する人はうまくいく』(長倉顕太/すばる舎)
8位:『あっという間に人は死ぬから』(佐藤舞(サトマイ)/KADOKAWA)
9位:『こころ』(夏目漱石)
10位:『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(飯田剛弘/明日香出版社)
※本の要約サービス「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2024年7月25日〜2024年8月24日の閲覧数ランキング
休んだはずなのに疲れがとれないのは、脳が疲労しているから
2024年8月の月間ランキング第1位は、『脳をしっかり休ませる方法』でした!
休日は家でゆっくりしたはずなのに、仕事の疲れがとれずに月曜日からぐったりーー。そうした読者に文筆家やタレントとしても広く活躍する脳科学者の茂木健一郎さんは、疲れを完全にリセットするためには脳を休ませなければならず、身体を休めることとは別のアプローチが必要だと語ります。
たとえば私達にとって身近なスマホ。使うことで楽しさを感じるものですが、疲れているときは電子機器を見ずにボーッとする時間が脳を休めることにつながります。「ぼんやり」とした時間で脳を休めることで、一度集約された情報や記憶が整理される。また脳をリラックスさせることで、クリエイティブなひらめきが生まれることもわかっています。
脳を鍛えてストレスに強くする「テンション・コントロール」、着替えによって脳を切り替え休ませる「脳内コスプレ法」など。科学的に脳が疲れるメカニズムや、脳の疲れを取る方法が数多く紹介されている本書。ぜひ試して、脳を休ませることで得られる効果を実感してみてください。
発売日:2024年03月05日
ジャンル:自己啓発・マインド・生産性・時間管理・健康・フィットネス
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あなたの身近にいる職場を腐らせる人たち
第2位は、社会人なら誰もがドキッとするタイトルの『職場を腐らせる人たち』です。
根性論を持ち込む上司、過大なノルマを部下に押しつける上司、言われたことしかしない若手社員、あれこれ文句ばかりの人…。こうした「職場を腐らせる人」があなたの周囲にもいるのではないでしょうか。本書では彼らの行動原理を精神科医の視点から解説し、自分の身を守るための方法を教えてくれます。
腐る職場で生き抜くために何よりも大切なのは、まず気づくことです。重苦しい雰囲気、不和やもめごと、心身の疲弊、沈滞ムードなど、上司や同僚といった職場を腐らせる人が周囲に引き起こすこれらの反応に一刻も早く気づく必要があります。その上で、「なぜ、こんなことを言うのか」「なぜ、そんなことをするのか」と相手を観察。「自己保身」や「悪意」といった相手の行動の動機を見きわめることでその後の結果が大きくかわるはずです。
ひとつひとつ自分のモヤモヤをひも解き、対処していくことで少し心を軽くすることができるはず!職場の人間関係の悩みを持つ人はぜひ、心の安定剤として読み進めてみてはいかがでしょう?
お坊さんが教えてくれる、生きるのがラクになる考え方
第3位は、『人にも自分にも振り回されない動じない心のつくり方』です。世界的な庭園デザイナーであり、曹洞宗徳雄山建功寺の住職でもある枡野俊明さんが禅的思考をもとに、仕事や人間関係、将来の不安といった人生の悩みにQ&A形式で答えてくれます。
たとえば、なかなか物事が続けられないという悩み。最近の若い人はメンタル面が弱いといわれ、少し叱られただけで会社を辞めてしまうともいわれます。その一方で、自分の仕事をきちんとやり遂げようとし、できなければ自分を責めるといった生真面目さをもつ傾向も。自分を責めることは、他人から責められるよりも苦しいものです。そして結果的に精神的に追い詰められて仕事を辞めてしまう。
だからこそ、あえてもっと「いい加減さ」を身に着けることを著者は勧めます。サボるのではなく、少し力を抜いて「ほど良い加減」を知りながら、出来なかったことは次回の努力に活かしていけばいいのです。
このように、私達の悩みに広い視点と共にそっと寄り添ってくれる本書から人生のヒントを得てみてください。
発売日:2024年03月09日
ジャンル:スキルアップ・キャリア・自己啓発・マインド
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いかがでしたか?
ランキングの上位を見てみると、脳の休ませ方や人に振り回されたくないといった、職場や人間関係の疲れが反映された結果となりました。どの書籍も決して難しい内容ではなく、明日から毎日を変えられるヒントがたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
少しでもあなたに合いそうな1冊があればお手にとっていただければ幸いです。
来月はどういった書籍が読まれるのでしょうか。ぜひ皆様も予想してみてください。
flier編集部
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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