この記事は2024年9月12日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Ariel Studio/stock.adobe.com)

2024年9月12日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

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現在の為替相場の傾向や相場観

昨日11日(水)に発表された米8月CPIの食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+3.2%と高止まりした。サービスインフレの粘着性が示唆されたとして9月FOMCにおける50bp利下げ観測が後退。利下げ幅は25bpにとどまるとの見方からドルに買い戻しが入った。

もっとも、米ドル/円については上値の重さを意識せざるを得ない。先週末の米8月雇用統計と昨日11日(水)の米8月CPIを受けて米金利先物が織り込む9月の50bp利下げの確率は1週間前の44%から15%まで低下した。

それにもかかわらず、米ドル/円は1週間前の144~145円台はおろか、雇用統計発表前の水準である143円台すら回復できていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日11日(水)安値の140.70円前後でひとまず底入れした可能性はあるが、目先的に大幅な戻りは期待できそうにない。

なお、本日12日(木)のNY市場では米8月PPIと米新規失業保険申請件数が発表される。FRBのスタンスがインフレ重視から雇用重視に移っていることを踏まえると米新規失業保険申請件数のほうにより強く反応しそうだ。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。