毎日の移動手段として、ときには子育ての心強い相棒として、電動アシスト自転車(eバイク)は街で生活する人々のそばにある乗り物です。電動アシスト自転車の専門メーカーADOから、新たに生活に寄り添う最新自転車「AIR 28 PRO」が発売されます。最新モデルなのに、どこかクラシカル。それでいて随所に技術力の高さを感じられる電動アシスト自転車をひと足先にご紹介します。

日常に寄り添う「ADO AIR 28 PRO」のポイント6つ

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(画像=「Car Me」より引用)

「AIR 28 PRO」は、2024年10月に発売される最新の電動アシスト自転車です。通勤通学や買い物、子どもの送り迎えなど日常シーンに寄り添った設計で、電動による走りやすさと快適性にこだわっています。

「AIR 28 PRO」の特徴を6つに絞って見ていきましょう。

①自動変速機能で快適に走れる

変速機能の自動化により、乗車時もギア操作をする必要がなくなりました。速度がおよそ20㎞/hに達すると、自動的にギアが切り替わり、快適なケイデンスをキープします。

②地形によって選べる2つのアシストモード

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(画像=「Car Me」より引用)

アシストはECO(エコ)モードSport(スポーツ)モードの2種類。それぞれのモードでは、アシストなしの0から1~3まで、好みや地形に応じて切り替えられます。

「Air28 Pro」でよりブラッシュアップされたのが、スポーツモードの力強さ。街中の上り坂でも、息を切らすことなく駆け抜けられるパワーです。重い荷物や子どもを乗せているときも、ストレスを感じることがありません。

③メンテフリーなベルトチェーン

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(画像=「Car Me」より引用)

従来の金属製チェーンではなく、カーボンベルトチェーンを採用しました。一般的なチェーンと比較し、駆動音が小さく滑らかな乗り心地が特徴です。注油が要らないためズボンの裾が汚れる心配もなく、メンテナンスフリーなのも嬉しいポイントに。

④衝撃を和らげるフロントサスペンション

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(画像=「Car Me」より引用)

地面の衝撃を和らげるためにマウンテンバイクなどで用いられるフロントサスペンションを搭載しました。車道と歩道の段差や路面のガタつきなど、日常の走行シーンのストレスを緩和し、滑らかな乗り味へ。

⑤二重盗難防止機能

「AIR 28 PRO」には二重のロック機能がついています。ひとつ目がバッテリーも兼ねたシートポストのロックです。自転車本体のロックと合わせて、サドルをロックすることで致命的な盗難を遠ざけられます。

ふたつ目が本体に搭載されたGPS機能です。万が一、盗難被害に遭ってしまったときに備えて、自転車本体にGPSを搭載することで、現在地を確認できるようになっています。

注)ただ、自転車本体のロックは付属していないため、オプションのロックを購入するなど各自準備が必要です。

⑥日常に溶け込むデザイン

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(画像=「Car Me」より引用)

そして目を惹くのが、どこか懐かしいクラシカルなデザインです。一般的な電動アシスト自転車とは一線を画すような愛らしさが特徴です。

日常の足として活躍しつつも、同時にファッション的な喜びも感じられます。スポーティーなテイストが苦手な方も気兼ねなく乗れるような親しみやすさも「AIR 28 PRO」の個性です。

実走

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(画像=「Car Me」より引用)

筆者も実際に「AIR 28 PRO」に乗って40㎞ほど走ってきました。舞台は大河川と海沿いの街。果たしてどんな走りを見せてくれたのでしょう。

まず驚いたのが漕ぎ出しのスムーズさ。これはADO AIRシリーズ共通のポイントかもしれませんが、「アシスト上手」な印象です。踏み込みに応じて過剰なトルクがかかるのではなく、背中を押すような感覚で加速を促してくれるのがADO AIRシリーズにおけるアシストの特徴。「AIR 28 PRO」も例外ではなく、静止状態からの動き出しがとても滑らかでした。

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(画像=「Car Me」より引用)

そしてスポーツモードの力強さにも注目です。エコモードはさりげないアシストですが、スポーツモードは減速からの加速、ちょっとした上り坂でも息を切らせることなく元の速度域に戻せます。

そのためいつもロードバイクでは心拍130前後で走っている道も、この日は心拍80程度をキープして走れました。

さらに重厚感のあるフレームと26インチのタイヤが、乗り味の安定感と力強さを生み出しています。少し路面のガタつきが気になる道でも、フロントサスペンションが柔らかに受け止めスムーズに。ハの字型の幅広ハンドルがおおらかな方向操作を実現し、ゆったりとした乗り心地を演出してくれます。

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(画像=「Car Me」より引用)

悠々とした走り心地が魅力の「AIR 28 PRO」ですが、一方スピードを重視してスポーティーに走るには不向きであるように感じました。

自動的にトップギアへ変速されるのが、およそ20~21㎞/hの間です。その後は徐々にアシストが切れていき、足にずっしりとした負荷がかかっていきます。そのため平均速度は自然と20㎞/h前後に落ち着いていく仕組みとなっています。

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(画像=「Car Me」より引用)

ただ、日常の足として使うのであれば、スピードを意識することもないため気にする必要もないように思います。

それ以上に荷物の運搬に便利なリアキャリアや、しっかりと夜道を照らすフロントライト、存在を知らせるテールライト、安定の制動力を持つディスクブレーキなど、安全な走行につながるディテールが備わっていることがグッドです。

購入前に気を付けておきたい修理・メンテナンスについて

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(画像=「Car Me」より引用)

2024年現在、ADOの各種自転車は実店舗による販売店がなく、公式WEBサイトより直接購入するのが一般的な購入方法です。ただ、自転車にトラブルが発生してしまったときは、メーカーのオンライン修理カウンセリングに加え、東京、大阪、福岡、神奈川のメンテナンススポットで修理が可能です。

モーターなど電子部品についてはメーカーによる修理方法がベストですが、タイヤのパンクやブレーキパットの交換、メンテナンスについては、近所の自転車屋さんにお願いできた方がより良いでしょう。

またチャイルドシートやフロントキャリア(前かご)も設置可能ですが、純正品以外を取り付ける際は安全のためにプロショップに相談することをおすすめします。

公式のメンテナンススポットがない人や、メカトラを不安に感じる人は、購入前に予め近所の自転車屋さんにて持ち込みでメンテナンスをお願いできるかを、確認しておくと安心です。

ママチャリに代わる「ペアレンツ自転車」としても◎

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(画像=「Car Me」より引用)

移ろいゆく季節を感じながら、心地良い速度域で走る。その余裕を与えてくれるのが「AIR 28 PRO」です。

特におすすめなのが、これからママチャリとして電動アシスト自転車の購入を検討している家族です。子どもが小さいうちはチャイルドシートを付け保育園の送迎用として。子どもが大きくなったらシートを外して、日々の買い物やお出かけの足として。従来の電動アシスト自転車とは一線を画すシャープなデザインは、性別を問わず乗れるメリットもあります。ペアレンツで共有できる家族の自転車として、子育て世帯の心強い味方になるでしょう。

重い荷物や向かい風、アップダウンもなんのその。毎日に走る喜びを与えてくれる「AIR 28 PRO」との日常は、きっと今とは異なる景色が広がっています。新たな相棒と走り出してみませんか?