生活の向上感は、幸福感にも影響する重要な要素だ。日本では、地域ごとに生活の向上感にどのような違いがあるのだろうか。このような違いが可視化された最新データを国が公開している。
本記事では、18歳以上の約3,000人を対象に実施された世論調査の結果から、前年と比べた生活の向上感の変化を「大都市」「中都市」「小都市」「町村」という都市の規模別に紹介していく。
「国民生活に関する世論調査」の結果

2024年12月に内閣府政府広報室は「国民生活に関する世論調査」の結果の概要を公表した。そのなかで「あなたのご家庭の生活は、去年の今頃と比べてどうでしょうか」と対象者に聞いた結果を明らかにしている。都市規模別の結果は、以下のとおりだ。
【都市規模別:去年と比べた生活の向上感】
回答 | 大都市 | 中都市 | 小都市 | 町村 | 全体平均 |
---|---|---|---|---|---|
向上している | 4.3% | 5.4% | 4.6% | 3.0% | 4.7% |
同じようなもの | 63.4% | 64.2% | 58.5% | 55.2% | 61.9% |
低下している | 32.2% | 30.1% | 36.4% | 41.2% | 33.0% |
無回答 | 0.2% | 0.3% | 0.5% | 0.6% | 0.3% |
一般的に、交通インフラが整い商業施設が近いなど利便性が高いとされる大都市でも、「向上している」と回答したのは4.3%にとどまっており、全体平均の4.7%を下回る状況だ。
収入に対する満足度はどうなっている ?
本調査では「収入に対する満足度」についても紹介されている。
【都市規模別:現在の生活の各面での満足度 (所得・収入) 】
回答 | 大都市 | 中都市 | 小都市 | 町村 | 全体平均 |
---|---|---|---|---|---|
満足 | 36.8% | 35.9% | 32.8% | 29.1% | 34.9% |
不満 | 63.0% | 63.3% | 66.2% | 70.9% | 64.5% |
無回答 | 0.2% | 0.8% | 1.0% | - | 0.6% |
満足と回答した人が最も多いのは「大都市」で36.8%だった。しかし、前述の生活の向上感が1位ではない点を踏まえると、興味深いデータといえる。
資産・貯蓄に対する満足度はどうなっている ?
では「資産・貯蓄に対する満足度」はどうなっているだろうか。
【都市規模別:現在の生活の各面での満足度 (資産・貯蓄) 】
回答 | 大都市 | 中都市 | 小都市 | 町村 | 全体平均 |
---|---|---|---|---|---|
満足 | 31.2% | 30.5% | 25.6% | 18.8% | 28.6% |
不満 | 68.4% | 68.5% | 73.6% | 81.2% | 70.7% |
無回答 | 0.4% | 0.9% | 0.8% | - | 0.7% |
このデータでも「大都市」が1位となっており、金銭面での満足度が必ずしも生活の向上感に直結するわけではないことを改めて実感する。
生活の向上感を得るためには
生活の向上感は感覚的なものであり、単に年収や資産の多さだけで決まるものではない。経済的な安定は重要な要素だが、そこに「時間の余裕」や「精神的な満足」が加わることで、より充実した生活を送れるようになる。
例えば、資産運用によって「お金にお金を稼いでもらう」仕組みを構築すれば、働く時間に縛られず、ゆとりのある時間を確保することができるだろう。その時間を趣味に使ったり、ボランティア活動に充てたりすることで精神的な満足を得られ、結果として生活の向上感が高まるといえる。
資産運用の2つのアプローチ
資産運用は資産を増やすだけでなく、生活の向上感を得るための重要な手段でもある。それでは、資産運用にはどのような手法があるだろうか。ここでは、2つのアプローチを紹介する。
キャピタルゲイン狙いの資産運用
1つ目は「キャピタルゲイン (売却益) 」を狙う方法だ。資産の購入時と売却時の価格差で利益を得る方法で、例えば株式投資における短期売買やグロース株の長期保有、そのほかゴールド (金) への投資などが挙げられる。
ただし、価格変動によって利益が大きくなる可能性がある一方で、大きな損失リスクも伴う。そのため、特に投資初心者には慎重な判断が求められる。
インカムゲイン狙いの資産運用
2つ目は「インカムゲイン (配当や利息収入) 」を狙う方法だ。こちらは、資産を保有するだけで定期的なリターンが得られるため、初心者にも比較的取り組みやすい。たとえ資産価値が変動しても、安定的なリターンがリスクの緩衝材として働くため、大きな安心感がある。
代表例として挙げられるのが「外貨預金」だ。金利の高い外貨を保有することで、円預金よりも高い利息収入が期待できる。為替レートの変動によって円高になると資産価値が下がるリスクも伴うが、前述のとおり定期的なリターンがこのリスクを一定程度緩和する点が外貨預金の強みである。
外貨預金を始める方法は ?
外貨預金は、簡単なステップですぐに始められる。例えば大和ネクスト銀行の場合、まず円預金口座と外貨預金口座の開設を同時に行う。その後、円貨を外貨に換える手続きを行うと、その外貨が自動的に外貨預金口座へ移るようになっている。
ちなみに大和ネクスト銀行の場合は、外貨普通預金と外貨積立、外貨定期預金などのサービスがあり、それぞれに取扱通貨が決められている。詳しくは、以下のページから確認してほしい。
▼外貨預金|大和ネクスト銀行
https://www.bank-daiwa.co.jp/saving/index_fc.html
「要した時間」が異なることに注目を
労働によって得た100万円と資産運用によって得た100万円は、どちらも同じ価値だが「要した時間」は異なる。一般的には、労働のほうが時間を多く要すると思われるが、資産運用は「時間の余裕」を生み出しやすく、生活の向上感を高めるきっかけとなる。これを機に、インカムゲイン狙いの外貨預金を始めてみてはいかがだろうか。
(提供:大和ネクスト銀行)
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