◉短期親子留学のメリット・デメリット

短期の留学は、1週間程度から受け入れるところもありますので、気軽に異文化や現地の学校生活を体験することが可能です。滞在中は、英語の会話能力の向上が期待できます。
しかし、帰国後に英語を使う場がなければ、語学力を維持することはできません。また、留学先に慣れて、友達ができた頃に帰国することになります。

◉長期の親子留学

長期の親子留学は、教育移住ともいわれます。長期の滞在にあったてのビザの取得が問題となります。ビザの面から、オーストラリア、ニュージランド、マレーシア、カナダが、親子留学しやすい国といえます。

オーストラリアとニュージランドは、6歳以上の子供が学生ビザを取得する場合、ガーディアンビザという保護者ビザで片方の親が付き添うことができます。ニュージランドでは、13歳以下の学生の場合には、原則として保護者の同行が義務付けられています。ガーディアンビザでは、就学や就労には制限があります。また、親が学生ビザを取得し、子供が扶養家族として滞在することもできます。
マレーシアでも、子供が学生ビザを取得後、親が保護者用のビザを取得することで、同様に片親は滞在できます。一定の財産と収入がある場合には、10年以内のロングステイが可能なビザもあり、家族で滞在することができます。
カナダは、子供が学生ビザを取得すれば、親は観光ビザで滞在することができます。高水準の教育が受けられると人気の国です。
アメリカには、ガーディアンビザがなく、小学生の学生ビザはほぼ下りないため、親がF1(学生ビザ)を取得し、子供はF2(同行家族学生ビザ)を取得する方法が一般的です。配偶者もF2ビザを取得すれば、家族留学が可能です。

ただし、2001年の9.11事件以降、アメリカのビザ申請は以前よりも難しくなり、親子留学ではビザが下りにくい傾向があります。
親子留学の後、単身留学へ切り替えるか、帰国することになります。帰国後は、義務教育期間内であれば、公立学校へ戻ることができます。なお、私立学校に在籍していた場合には、復学について、事前に確認しておきましょう。
私立の帰国子女枠で中学校や高校を受験する場合には、親子留学が該当するかどうかは、学校ごとの基準によります。

以上、最近より注目を集めている親子留学についてのまとめをお届けしました。
お役に立つ部分や、面白いと思って頂ける所があれば幸いです。

BY Y.U