テクニカル分析(人民元/円)
6月23日の長い上ヒゲがまだ効いている。雲の上は維持
日足、6月23日の長い上ヒゲで下落も雲の上に留まる。6月13日-7月1日の上昇ラインがサポート。6月23日-7月2日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き、20日線上向き。
週足、ボリバン中位越えから反落。5月12日週の波高し線と同じく6月23日週も長い上ヒゲを出した。4月21日週-6月2日週の上昇ラインを下抜け。5月12日週-6月23日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
月足、5月、6月は連続陽線。ただ上ヒゲが両月途も長い。5月-6月の上昇ラインがサポート。2月-5月の下降ラインが上値抵抗。5か月線、20か月線下向き。
年足、2024年までは5年連続陽線。2025年は陰線スタート。23年-24年の上昇ラインを下抜く。

チーファンラマ
香港ドルてんやわんや、香港当局介入二刀流
香港金融管理局(HKMA)は、香港ドルと米ドルとのペッグ(連動)防衛のため香港ドル買い介入を増強した。
香港ドルはここ数カ月間にわたり、許容レンジの上下限を行き来する不安定な値動きを続けている。現在のレンジ幅を導入した2005年以来、当局が1年以内に上下限両方の水準で介入を実施したのは初めて。
こうした変動はペッグ制の持続可能性に対する議論を一層激化させている。現時点で制度変更の兆しは見られないものの、市場関係者の間では、許容レンジ拡大や人民元との連動、さらには変動相場制への移行といった可能性が取り沙汰されている。
今年5月、広範な米ドル安を背景に香港ドルへの買いが殺到し、許容レンジ上限の1米ドル=7.75香港ドルを超える勢いとなったため、当局は通貨高抑制のため大量の流動性を金融システムに供給した。しかし、この措置は香港ドルの急反落を引き起こし、一転してレンジ下限の7.85香港ドルまで下落した。(ペッグ制の許容変動幅は1ドル7.75-7.85香港ドル)
