この記事は2025年7月7日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Rafael/stock.adobe.com)

2025年7月7日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の騰落は、ポンドを除く全ての通貨が上昇して週を終えており、ドル売りの流れが続く。

ほぼ上昇の上位に位置しているのは欧州通貨で、年初からの流れを反映している。米ドル/スイスフランが13年10カ月、ユーロ/米ドルは3年10カ月ぶりの高値を更新している。

先週は月初週でもあり、米国では多くの経済指標が発表され、総じて堅調な結果が相次いだが、ドル買いは続かなかった。

米ドル/円の週間の値幅は2円54銭、週足も十字線で方向感に乏しい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週もユーロ/米ドルの押し目は買いとみている。 ところで、米ドル/円が年初来安値から4円以上高い水準で推移していることから、ユーロ/円等の欧州通貨の対円相場が歴史的な高値圏にある。昨年7月の政府・日銀の円買い介入の記憶は新しいが、7月11日(木)にユーロ/円が175円に乗せた翌12日(金)、日銀がユーロ/円のレートチェックを実施している。

アナウンスメント効果、そして、その後は実弾の介入もあり、8月上旬にかけて154円台まで急落している。1つのリスクシナリオとして警戒すべき水準に近付いてきた。

今週は米ドル/円で142.00~146.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1900ドル、ユーロ/円で168.50~172.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。