ネットデバイスの増加を後押しするモバイルネットワークとクラウドサービス
こうしたネットデバイスの等比級数的な増加を支えるのがモバイルブロードバンドによるネットワークの確立とクラウドサービスによるネットワーク上での外部からのさまざまなサービス提供の進化があげられる。現状ではスマートフォンやタブレットがその代表機種となっているが、今後は益々多様な機種がネットに接続されることでクラウドサービスと連携して消費者に提供される時代がやってくることになるのだ。
サービスプロバイダーにとってはまさに大きな利益機会の到来
こうした新たなネットワーク社会の到来は、そのネットワークを提供するソフトバンクのようなプロバイダーにとっては千載一遇のビジネスチャンスの到来となる。サービスの対象となるデバイスが増加するということはとりもなおさずネットワークの果たすべき役割はさらに重要度を増すことになり、ネットワーク自身が市場にあわせて変化を求められることになるのだ。
ソフトバンクがこれまでのモバイル、有線といった古いカテゴリーから一括統合してネットワークの統合企業を構築していこうとする背景にはこうしたことがあることは間違いない。当然のことながらネットワークアーキテクチャにも大きな変革が求められることになり、適切な投資を実現するためにも通信子会社各社のインテグレーションが必要となっているのである。
スマートグリッドもEVもすべてネットワークコミュニケーション機器へとシフト
グーグルがしきりに自動車の開発に乗り出したり、スマートグリッドに先鞭をつけているのはご存知の方も多いことと思われるが、こうした動きもIoTにつなげていく先進的な動きのひとつと考えればわかりやすい。あらゆる機器がネットに接続を果たすことによって、得られる情報や制御される情報も飛躍的に多くなることが考えられる。
そこにはこれまで以上の顧客データが集まることになり、広告ビジネスひとつとっても飛躍的な進化が考えられるのである。インターネット先進企業として世界的なプレゼンスを確保したいソフトバンクがこうしたビジネスを視野にいれて組織変革するのは非常に良くわかる状況だ。
(ZUU online)
【関連記事】
FTA締結で中韓に遅れをとる日本 締結が必ずしもメリットにはならない?
好調な iPhone 6 が10-12月のアップル決算を最高益に押し上げ
年間52,596円の日経新聞が無料?ネット証券は『情報の宝庫』
ギリシャ総選挙どうなる?EU離脱ならリーマン以上の金融不安
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法