Japan's economy emerges from recession
(写真=Getty Images)

最近ふとテレビをつけるとよく見かけるCMがある。「RIZAP」(ライザップ)のCMだ。「あー、あのCMか」と思い出す人が多いだろう。駅や電車内の広告でも頻繁に見かけるようになった。芸能人がビフォー、アフターで引き締まったボディーを披露しているので記憶にも残りやすい。

今年の1月に元プロボクサーの赤井英和氏を起用したCMで一気に知名度が向上。特に中年特有でもあるお腹がポッコリと出ていた体が、一瞬で現役時代顔負けのボディーに変身してしまうところを見せられると注目度抜群だ。

この「RIZAP」を運営するのが札幌証券取引所の新興企業向け市場アンビシャスに上場している「健康コーポレーション」(本社:東京都新宿区) <2928> だ。同社は、3月25日に立会外分売を実施すると発表。実施期間は、3月31日から4月2日までの3日間となっている。

健康コーポレーションは自社の発行済株式総数の4.9%を立会外分売により売り出す。同社が立会外分売を行う目的は株式の流動性向上にあり、東証1部への昇格に向けた布石とみられるとフィスコやモーニングスター等が報じている。

東証1部上場の要件のひとつに「流通株式比率35%以上」が定められており、健康コーポレーションの場合は2014年3月末時点で上位10位の株主が87.97%を占めているため、1部昇格を果たすには流通株式比率を高める必要がある。

新興市場に上場している企業は上場しているとはいっても、まだまだオーナー経営者や創業メンバーが株式の多くを保有していることが多い。健康コーポレーションも例外ではない。立会外分売とは、証券取引所の取引時間外(立会外)に大株主が保有する株式を売り出す取引だ。立会外分売を活用して株式の流通性を高める企業は多い。

エバラ食品工業は昨年7月に立会外分売を実施。当時は東証2部に上場していたが、12月には東証1部へ昇格している。東海地方をメインに中古車販売を行うネクステージも昨年7月に立会外分売を実施。その後、9月にはマザーズから東証1部へ昇格を果たしている。両社とも株式の流動性が高まり、株価は堅調に推移している。


東証一部上場メリット、上場後のシナリオに期待!

新興市場から東証1部へ昇格するメリットは多い。

まず、上場しているというだけでなく、東証1部上場企業というだけで知名度と安心感は増える。企業も株式市場を通じた攻めのファイナンスを行いやすくなり、資本効率をより高めた経営へと転換しやすい。

次に、東証1部上場により機関投資家からの買いも期待できる。機関投資家は内部の投資判断基準から、東証1部上場企業以外は投資対象としないという規律を設けているところも多い。また、東証1部上場することで自動的にTOPIXの構成銘柄に組み入れられるため、TOPIXをベンチマークとするファンドからの投資期待も高まる。TOPIX等のインデックスに新規で採用されると、インデックスファンドからの投資も期待できる。

このように東証1部へと昇格すると、流動性が格段に高まる。また、アナリストの分析対象に追加され、アナリストレポートが作成されることも少なくなく、投資家の注目もさらに高まるという好循環に恵まれる。


健康コーポレーションの将来性は?

来期は現在よりも店舗数の倍増を予定しており、売上高も現在の200億円から、来期は倍の400億円を見込む。2月に発表した中期経営計画「COMMIT 2020」によると、同社は今後「医療」と「海外」への進出を強化していくとのことだ。医療分野に関しては、今年2月には業務提携を実施している医療法人有吉クリニック(福岡県北九州市)内に「ライザップ メディカル 黒崎店」をオープン。生活習慣病を予防する観点からパーソナルトレーニングを提供する。さらには、既に単月黒字化を達成している上海や昨年末にオープンしたシンガポールといったすでに事業展開を進めている拠点に加え、北米や欧州への進出も計画しており、アジアやオセアニア地区での事業展開を加速していくようだ。

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