dallas-555778_640

バリュー株投資法(割安株投資法)とは何か

バリュー株投資法(割安株投資法)とは、指標の評価に対して、割安で買う事の出来る銘柄を狙っていく投資スタイルである。

価格は正常な値に戻るという市場の原理に則り、適正価格より割安な状態で見逃されている株を購入し、適正値に戻った所で利益を確定する。そのため、通常よりロングで株を保有し続ける必要がある。

割安な銘柄の選定方法

割安な銘柄を見つけ出すには、ただ安い株を買えばいいと言うわけではない。明確なスクリーニング(銘柄分析)を行う必要がある。

スクリーニング(銘柄分析)の方法は以下の通りである。

1PER (株価収益率)、PBR (株価純資産倍率)
2PER、PBRの算出方法
3算出を簡単に行う方法

1PER (株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)

PERとは、現在の株価そのままの額を、何年で利益として回収できるかを判別する、企業の収益面に着目した算出法である。
利益を得られるまでの時間を数値化したことから算出された数字は少ない方が好ましい。
よって、PER10倍~15倍以上の銘柄は割安株投資法(バリュー投資)では購入しない。

PBRは企業の保有している純資産(資産から負債を除いて計算されたもの)から見た、株価の割安度を判断する算出法である。

2PER、PBRの算出方法

・PER(株価収益率)=時価総額※÷純利益(=株価÷1株あたりの利益)
※時価総額=“株価×発行済み株式数”

・PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり株主資本※
※1株あたり株主資本="株主資本÷発行済み株式数"

3算出を簡単に行う方法

以上のように算出方法が複雑で、また一々計算していては時間が無駄になるので、通常は計算を行ってくれるツールを用いる。

各証券会社毎に「スクリーニング機能」を利用することができ、こちらが指定した条件(PER15倍以下、PBR1倍以下など)に合った銘柄を選定してくれるので、簡単に割安な銘柄を探すことが出来る。

バリュー株投資法(割安株投資法)のメリットデメリット

■割安株のメリット
そもそも株価が安い物を狙っていくため、値下がりの可能性が低く、値下がりした時の損失額も少額で済むとことにある。

また、指標が株価の下支えとなるため、値下がりの可能性が低く限定的であり、値上がりの可能性が高い株を購入するため非常にリスクが小さい。

■割安株のデメリット
割安株投資のデメリットは、株価が上昇するまで長い時間を要することである。

また、その銘柄が注目され買いが入らなければなかなか値が上がってこないし、もともと注目度の低い銘柄であるので、投資家に気付かれるまで長い時間辛抱強く保有しなければならない。

割安の理由が注目度の低さであるので、仕方のないデメリットと言える。

割安株の利益確定ポイントは何処か

割安株を売ろうとする場合、必要以上の値上がりを期待してはいけない。何故なら、業績の割に割安であり、それが正常値に戻ることを期待して購入したからである。

割安感が無くなった後も保有していることは、ルールに違反しているのと同じである。
よって利益確定ポイントは、保有している銘柄の価値が、あるべき数値になったところになるので、あらかじめ指値注文を入れておくべきでもある。

株式投資においてルールを守ることは非常に大事である。最初に決めたルールに忠実に、ルール以外の事は絶対に行わないのが負けない為の鉄則である。

最後に

バリュー株投資法(割安株投資法)は、非常にリスクが小さく、初心者でも気軽に投資が出来る投資法であるが、利益が小さい事、また値上がりまでの時間が長い面も理解しておく必要がある。

以上の事を踏まえれば、リスクを取りたくない投資家には最もお勧めと言える投資法である。

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)