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(写真=Thinkstock/Getty Images)

MRFとはマネー・リザーブ・ファンド(Money Reserve Fund)の略称であり、直訳の通り顧客が株式や投資信託を売却し運用されていない待機資金を証券会社が運用する投資信託である。

株式には投資せず、元本の安全性に配慮しつつ安定した収益の確保を目指す公社債型投資信託で運用され、いつでも出し入れができるので銀行の普通預金にイメージが近い。

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MRFのメリット

一言でMRFのメリットを言えば、銀行の普通預金よりも多い利息がつくということである。現在の普通預金金利はおおよそ0.01%程度であるが、MRFは0.05%~0.07%ほどの利息(厳密には分配金)がつく。

日々決済型という特殊な位置づけであることから収益分配金を毎日計算し、元本以外の利益の全額を月末に一括して再投資するので、一カ月複利効果が得られるのだ。ただし、元本が少額であれば分配金は切り捨てられるので注意したい。

少しでも利回りの良い預け先を探しているならMRFを選択肢に加えるのも良いだろう。運用するファンドが証券会社によって異なるためMRFの分配金も異ってくる。各証券会社の運用実績の比較はぬかりなく行いたい。

購入単位は1円以上1円単位、購入後はいつでも手数料なしに換金できる手軽さも、株式売買や投資信託の買い付けと違い嬉しい点だ。

また便利なサービスとしては、月々のクレジットカード代金引き落とし口座としても使えるよう、MRF資金を自動解約し決済する形で口座振替させることができる口座を用意している証券会社や、口座開設時にカードを作ることでコンビニ等のATMからも手数料なしで引き出すことができる証券会社もある。


銀行預金とは何が違うのか?

銀行と同じように口座といっても、証券会社で開設する総合口座の場合、株式等の売却代金を自動で運用する自動運用機能等を持っている。この証券総合口座専用ファンドがMRFと呼ばれる投資信託なのである。

MRFが取り扱われる以前は「預かり金」という形で無利息で資金を預ける方法のみであった。「預かり金」は金融商品購入に充当するか、顧客が解約、出金するまでは証券会社の私有財産となるため、倒産した場合預かり金の残高が保証されないリスクがあった。そこで信用度の高い日本国債などの短期債券に投資し、換金性に特化したMRFが生まれたのだ。


手数料は?

繰り返しになるが、MRFは投資信託であるが普通預金に近い商品であり、1円単位で購入と解約が可能で、購入、解約手数料は全くかからない。金融商品を購入するための資金プールが本来の趣旨であることから、ローリスク・ローリターンなのである。


元本保証は?

あくまで投資信託であるためMRFは元本保証ではない。しかしその生い立ちから、流動性と安全性を確保するため高格付けの公社債やコマーシャルペーパー(CP)などの短期金融商品で運用し、株式には投資しないなど厳しい制限がかけられている。

また証券会社は、証券会社自身の財産と顧客の財産を分別して管理する分割管理義務が法律上義務付けられているので顧客の財産は全額保護されているが、万一分割管理を怠っていた証券会社が破たんしても投資家を保護する投資者保護基金があり、顧客一人に対し1,000万円まで保障する。

元本保証でない点や利回りは固定ではなくて変動利回りである点から、全財産をMRFへ投資することはすすめないが、銀行の普通預金口座で死に金になっている資金があるのであれば、少しでもお金を生かせるMRFの利用をおすすめする。

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