就活生が重視するのは、会社規模より風土、雰囲気、人

―『就活支援ジャーナル』を創刊された目的を教えてください。

川窪:近年、いくらエントリーしても内定が出ない就活生が激増し、大学生の就職難が社会問題化するまでになりました。なぜそうなのか。その一因として、大手・著名企業の情報が氾濫する一方、派手さに欠ける堅実・中堅・中小企業に学生は目を向けないという実態があることが分かってきました。新卒者の3分の2が中堅・中小に就職している現実からすればあまりにミスマッチだと言わざるを得ない。ところが、学生からすると、大手以外に目を向けろと言われても、そもそも情報が拾えないのだという指摘がありました。それならば、仮に知名度は高くなくても、私たちの目で見て、学生に勧めたい企業の情報を提供していこうというのが出発点になりました。

―学生はどのような情報を必要としているのでしょう?

内田:かつては大きな会社に入ること自体が目的だった印象がありましたが、現在は会社の規模より、むしろ入社後どういうセクションでどういう役割を果たせるのかが重視されています。これは中小企業にとってはチャンスで、「暖かい雰囲気」「社員がみんな親切」「目標やノルマが厳しくない」などがアピールポイントになる時代です。本紙を通して、学生はそういう部分に注目しています。

―『就活支援ジャーナル』に掲載される中小企業のメリットをお答えください。

川窪:経済紙の『フジサンケイビジネスアイ』や中小・ベンチャー企業支援の「イノベーションズアイ」、またその他多様な実務家などが参画している「優良成長企業認定委員会」に認定された、いわば“お墨付き企業”であるとのプレゼンスが第一点。学生が安心できる企業にフォーカスしていきます。同時に、新興・ベンチャーや新進気鋭の経営トップなど、いわゆるエッジの効いた企業であれば躊躇することなく紹介します。購読層は実際に就活に励む学生とキャリア支援部署の職員。企業が届けたいメッセージや人材育成、キャリアパスなどの情報を、ダイレクトに大学現場に打ち込むことができるものと自負しています。

もちろん、認定委員会で予め企業を選定し、学生が実際に就職するには問題があると思われる企業に関しては、紙面掲載をお断りさせていただいていますので、その意味では、安心してご活用いただける全く新しいメディアだと思います。ご期待ください。

(ZUU online 編集部)

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