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(写真=Thinkstock/Getty Images)

任天堂 < 7974 > は1月28日、2015年3月期の連結営業利益が200億円との見込みを発表した。4年ぶりに営業損益が黒字になるものの、黒字幅は従来予想の半分にとどまる見通し。売上高はこれまでの予想から6.8%減の5,500億円に下方修正。これに伴い、3DSの販売計画を1,200万台から900万台に引き下げた。

2014年12月までの累計では連結当期純利益は595億円と前年同期比で6倍近い伸び率になるなど順調にみえる。しかし、この595億円のうち、510億円を円安による為替評価がもたらした。


業績は回復途上にある

営業利益が黒字となるのは4年ぶりだが、 最後に黒字となった2011年3月期には1,710億円を計上していたことを考えると、黒字の見通しは立ったものの、その規模はまだ11年3月期の10%ほどにとどまる。ここ3年の営業赤字の累計が1,201億円であるため、これを取り戻すためにはあと6年の月日が必要だという計算になる。


営業黒字の状況は継続するのか

4年ぶりの営業黒字に大きく寄与したのが、据え置き型ゲーム機「WiiU」で製造コストが販売価格よりも高いという状況を解消できたことだ。しかし、これも来期以降は再び製造コストが販売価格を上回る状態に戻ることが予想されている。

国内では昨年10月、これまでの「3DS」をモデルチェンジし、3D映像がブレにくく、操作性を改良した「New 3DS」を発売している。しかし、欧米での発売は2015年2月となったため、通常は活況を呈するクリスマス商戦で、買い控えが生じ、12月までの累計販売数が前年を下回った。これにより3DSの販売は当初計画から300万台減の見直しを迫られることになった。