日本の化粧品が 中国人に 人気

日本政府観光局(JNTO)の統計データによると、2014年1月から11月までの訪日外国人観光客数は1218万人、そのうち中国人観光客は221.9万人で、前年比82.2パーセント増となった。1月7日、人民日報海外版は、岸田外務大臣が6日の記者会見で、日本を訪れる中国人の個人観光客に対し、新たに有効期限が5年のビザの発給を開始するなどの緩和策を発表したと報じ、中国国内では日本への旅行熱がさらに高まっている。

中国の河北省の地元紙、鄭州晩報(電子版)では「日本では何を買うべき?」という特集記事で、日本で買うべき商品を紹介している。記事によると、良質なものは銀座での購入を勧め、銀座おもちゃ博物館も紹介している。また、カメラ、ビデオなどや生活用品も日本製は良質であると紹介しているが、一番のお勧めは化粧品であると述べている。

空港の免税店で販売している高価なものだけでなく、ドラッグストアで購入できる比較的安価な化粧品も、日本製は質が良く、中でもカネボウの肌美精はとても良いと太鼓判を押す。


都市だけではなく地方にも来訪者が

また、1月19日に、中国日報(電子版)は、日本の各企業は中国の春節を「新しい商戦期」と位置付けていると報じている。日本の大手企業は春節を前に、外国人向けの専門コーナーを開設。高島屋、大丸松坂屋百貨店でも化粧品、時計などの売れ筋商品の特設会場を設けている。

コーセーでは主力ブランドの春節期間限定商品を用意、資生堂もデパートに特設コーナーを設け、外国語対応のタブレットの設置については、通常の17店舗から、春節の期間は270店舗に増設する。さらに、カシオ、田崎真珠、マツモトキヨシ、三越伊勢丹でも中国人向けのサービスを開始し、三越銀座店では通訳も拡充すると伝えた。

中国の国家観光局の発表によると、2014年10月の国慶節連休の観光収入は2,453元(約4兆3,207億円)であった。日本を訪れる中国人の訪問先は、東京や京都、北海道などの主な観光地にとどまらず、地方都市にも広がりを見せている。観光ビザの発給が緩和され、今後、訪日中国人のさらなる増加が見込まれる。中国人のニーズを先取りし、日本特有のおもてなしで、中国国内の観光収入を日本に呼び込む余地はまだある。

(ZUU online 編集部)

【関連記事】
「260店舗閉店」100円ローソンが犯した出店戦略のミス
ブラック企業の求人受付拒否で本当に若者の雇用は変わるか?
年間52,596円の日経新聞が無料?ネット証券は『情報の宝庫』
日本は世界に冠たる豪雪国!厄介者の雪を21世紀の資源に変えよ!
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法