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今回は、債券について基礎中の基礎。国債、地方債、社債について説明をします。


■国債、地方債、社債


国債・地方債・社債はそれぞれ国・地方自治体・一般企業が発行する債券のことです。

国債…国が発行する債券のこと。
地方債…都道府県や市町村など、地方自治体が発行する債券のこと。
社債…一般の企業(一般事業法人)が発行する債券のこと。

それぞれ発行元は違っても、みんな同じ債券であることには変わりありません。
個人を含める各投資家はそれぞれが発行した債券を購入し、保有期間中に支払われる利息で資産を増やすというシステムで、運用投資が行われています。


■国債、地方債、社債について


国債と地方債をまとめて、「公債(こうさい)」と呼びます。
しかし、先で述べたように、国債・地方債・社債はすべて発行する目的自体は同じだと言えるでしょう。

その目的とは、一般投資家から資金を調達するため。
これに他なりません。
さて、債券は 償還前でも売却が可能 です。
ただし、その売値は市場価格に準ずるため、 必ずしも購入した当時よりも高い金額で売却ができるとは限らない ので、注意が必要でしょう。

債券を購入した投資家の利益として挙げられるのは、インカムゲイン(利息収入)とキャピタルゲイン(売却益・償還差益)の2つ種類です。
しかし、満期まで保有していた場合はインカムゲインが主な利益となります。

つまり、利息がより高いほうが、収入は多くなるということになります。


■それぞれの利回り


信用リスクで言うならば、国債>地方債>社債の順になってきます。
しかし、利回りで言えば社債が断トツでいいと言えるでしょう。

国債の場合、1年満期の利回りはたったの年利0.115%しかありません。しかし、とあるA企業がある時期発行した社債はなんと年利1.10%!
なんと10倍近くも利回りが変わってくるのです。
いくら信用リスクが3つの債券の中では低いと言っても、しっかりと購入を見極めれば十分投資対象としては魅力的だと言えるでしょう。

また、地方債と国債を比べた場合、国債よりは地方債のほうが利回りは高くなってきます。
しかし、どの地方自治体の債券を購入するかによって、かなり変わってきてしまうので注意が必要です。
財政難に陥っている自治体よりも、好景気が続く自治体の発行した債券のほうが人気が集中しますし、売却益も変わってくるからです。

ただし、地方債は一般企業のように倒産したり、無くなったりしないため、国債と同じく信用リスクは低いと言えるでしょう。