(写真=ZUU online 編集部)
不動産開発と土地活用政策について、有識者や関係者が世界から集い、最新動向に関する情報交換などを行うULI(アーバンランド・インスティテュート)アジア太平洋サミット2015が開催中だ。アジア地域を始めとした世界各国から不動産業界の有識者が集まり、情報共有のために、最前線の専門家らが参加するパネルディスカッションや講演に多勢が集っている。
ULIは不動産開発と土地活用政策の分野に直接、間接の関係者に資することを目的とした非営利教育研究機関で、デベロッパーや投資家、オーナー、デザイナー、プランナー、コンサルタント、金融サービス専門家、公務員、学識者などの専門家らが参画。ULIアジア太平洋サミットのほか、ULIジャパンのスプリングミーティング、フォールミーティング、ULIヨーロッパのアニュアル・カンファレンスを開催するなど、情報の発信にも取り組んでいる組織だ。
今回のサミットは東京の虎ノ門ヒルズで開催されているもので、公式案内によれば「将来に焦点を当てて、日本経済、オリンピック開催後の実情、建築性能とエネルギー消費、高過密都市での住みやすいまちづくり、資本市場について」専門家からの意見を聞く機会も提供する。
同サミットの主要日程の6月3日、ULIジャパンの会長を務め、森ビルの取締役副社長執行役でもある森浩生氏が登壇。「ULIのこのシンポジウムで多様な人々が議論をし、イノベーションを、時には新結合とも呼ばれるものが起こることが都市へのイノベーションを起こすことを期待している」などとULIの活動も踏まえて挨拶した。
ほかにも、慶應義塾大学総合政策学部の竹中平蔵教授が日本経済について講演し、その中で、「かつてはジャパンバッシングといわれ、経済が弱くなるとジャパンパッシングといわれるようになった。日本の存在感がもっと低くなるとジャパンナッシングといわれるようになった」と指摘。その後「アベノミクスの下で日本の経済が復活して、再び日本に対する投資を増やそうかと検討している。その意味で、今日の話しでみなさんの投資意欲を掻き立てて、ジャパンラッシングとなることを期待したい」などと同氏は語った。
さらに、同日のプログラムとしては「不動産業界に影響を与える変革」「変化する複合開発」「キャピタルマーケット」などをテーマにパネルディスカッションなどが催されている。(ZUU online 編集部)
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