高値圏にある現在のダウ工業株平均と、バフェット指標と照らし合わせると、リーマンショックの水準を超えており、株価は割高でいつバブルがはじけてもおかしくないというわけだ。
一方、このバフェット指標を日経平均株価に当てはめた場合はどうなるだろうか。1989年に最高値を記録した際は、GDPとのかい離が最も大きく、結果としてバブルが崩壊、失われた20年に突入することになった。2007年のリーマンショックはアメリカが震源地だったが、この時の東証一部の株式時価総額はGDPを上回っており、バフェット指標の分析によると、株価の急落は起こるべくして起きた出来事だったといえよう。
現在はアベノミクスで株価が大きく回復したと同時に、時価総額はGDPを上回った状態が続いている。
日米ともに現在の株価はバフェット指標でみると、割高な水準となる。さらに、バフェット氏は米国の株式相場について「金利水準が通常に戻れば、割高にも見える」と語っている。
その金利については、米連邦準備制度理事会(FRB)が、年内にも利上げに踏み切る公算が高いことから、日米ともに高値で推移する株価にとっては、バフェット指標が鳴らす警鐘に耳を傾ける時がきているのかもしれない。(ZUU online 編集部)
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