ZARAなどを展開するスペインのアパレルメーカー「インディテックス」が9月15日、上半期(2月1日〜7月31日)の決算を発表した。純売上高は94億2000万ユーロ(1兆2800億円)、純利益は前年比26%増の11億6000万ユーロ(約1580億円)と好調だった。スペインは長く続いた景気低迷後、市場が回復しており、それが業績を大きく伸ばす結果となった。売り上げの3分の2を占めるヨーロッパでの温暖な気候が販売増につながったと見られ、下半期の滑り出しも好調だという。


台湾や香港でも新たにオンラインショップを開始

新店舗として、主力ブランドのZARAやZARA HOMEをはじめ94店を35カ国にオープンさせた。上期終了時点での店舗数は、88カ国6777店舗にのぼる。オンラインショップも新たに香港、マカオ、台湾で開始。グループ全体のオンラインショップ数は28となっている。

インディテックスはZARAのほか、ベルシュカ(Bershka)、マッシモ・ドゥッティ(Massimo Dutti)、オイショ(Oysho)、プル・アンド・ベア(Pull & Bear)、ストラディバリウス(Stradivarius)を展開。過去12カ月間で1万人以上の雇用を創出したと報告している。総従業員数は14万人を超えたという。


H&Mは対照的に前年同月比1%増に留まる

競合であるスウェーデンのアパレルメーカーH&Mは対照的に厳しい結果となった。

8月の月間売上は現地通貨ベースで前年同月比1%増に留まったと発表している。インディテックスとは逆に、温暖な天候だったにも関わらず秋物投入を遅らせてしまい、それが逆風になったという。

とはいえ、過去10カ月間は2ケタの成長率を継続していたため、第3四半期は前期比18%増、534.2億スウェーデンクローナ(約7735億円)を売り上げている。

各ブランドは既に先のシーズンを見据えてセールス、マーケティングに励んでいる。夏の売り上げが良かったからといって、新シーズンにまた消費者支持されるとは限らないし、その逆もしかり。各ブランドが新たに立てる戦略が注視される。 (ZUU online 編集部)

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