2015年9月現時点で前年同期比61%の資金調達額に達しているドローン関連企業(CBI調べ)。DJIや3D Roboticsなどのスター企業が既に誕生しているが、日本国内でもドローン関係のスタートアップが話題になり始めた。海外、そして国内のドローン関連スタートアップ企業を紹介する。


3D Robotics――GoProと提携、「Solo」を1000ドル未満で発売

ドローン「Solo」
(写真=HPより)

ドローン企業として最も有名な1社。資金調達額が9900万ドルと、調達額ランキングでは1位(CBIのデータによる)。今春には一般向け製品の「Solo」を999.95ドルで発売。同製品は小型カメラを開発するGoProと提携し、パイロットの利便性を高めたほか、アクセサリーベイを備えるなど、サードパーティ製品の搭載を容易にしているのが特徴。同社にとってSoloはプラットフォームであり、今後各社からSolo用アクセサリが登場することで、製品市場の盛り上がりが期待できる。


DJI――中国本社の老舗最大手 10万円切る「Phantom 3 Standard」発売

phantom
(写真=HPより)

中国深センに本社を置く、業界では老舗とも呼べる最大手企業。既に日本国内に向けて日本語のWebページを開設し、販売も行っている。8月には、誰でも安全で容易に飛ばせることを主眼とし、価格も10万円を切る(日本国内販売価格は税抜99,900円)価格の「Phantom 3 Standard」を発売。コンシューマ市場への積極的なアプローチを行っている。


DroneDeploy――データ処理アプリ開発。マップ処理や3Dモデリングなどを可能に

dronedeploy
(写真=HPより)

ドローンを使ったデータ処理アプリケーション開発を行う。同社のソフトを使うことで、フライト後のデータのマップ処理や3Dモデリングを行うことが可能。また、ドローン自体の飛行も制御し、効率的なルートを飛行させることができる。対応しているドローンは、DJI、3D Robotics、AgEagleなど。建築、農業、採掘が、主な使用用途として想定されている。


Airware――Ubuntuベースのドローン用ミドルウェア開発

airware
(写真=HPより)

広く使われているLinuxディストリビューションのUbuntuをベースに、ドローン用のミドルウェアを開発する。昨年末、GE.Venturesとのパートナーシップを結んでいる。