ユニクロ (撮影=大川 佑)

ファーストリテイリング <9983> 傘下のユニクロが10月2日から2015年秋冬シーズンコレクション「UNIQLO AND LEMAIRE(ユニクロ アンド ルメール)」を発売する。

クリストフ・ルメールは、かつてラコステやエルメスでもアーティスティック・ディレクターを務めた世界的なデザイナー。パリのブランドらしい、着心地を大切にする洗練された服作りに評価が高い。

「ユニクロ アンド ルメール」の価格帯を見るとシャツで2990円〜3990円。ニットで2990円〜1万2990円。アウターで1万2900円〜1万7900円。パンツで2990円〜6990円。

Impression

全体的に低価格帯でありつつも、一方でアウターの上位価格は1万7900円。ともすれば、ファストファッション全般に慣れている消費者の目には、低価格帯の洋服には映りづらい。むしろ、他のブランドとの比較検討の範囲に入る価格設定と言える。


ユニクロの海外ブランド服は高いのか?安いのか?

これまでも、ユニクロは有名デザイナーであるジル・サンダーと「+J」を展開するなど、外部ブランドの付加価値を積極的に取り入れてきた。「+J」でも、例えば定番の白シャツが3990 円、ジャケットは1万7900円の商品がある。今回の「ユニクロ アンド ルメール」の価格設定も同じ線にある。

そこで知りたくなるのは、ユニクロの海外ブランド路線で販売される服は、はたして高いのか、それとも安いのか、ということだろう。いつものユニクロ、GUの感覚からすると、少々高いと言える。しかし、百貨店で販売しているブランド服と比べると、安いような感覚を覚えるのも確かである。

もう少し紐解くと、ユニクロの事業モデルである企画・製造・販売を一手に行なう製造型小売(SPA)の完成度の高さによる安定価格と、ファッション界の価値の一つであるデザインに付帯する値段のバランスを、今の時代の一般的な消費者がどう評価していくのだろうか、と言い換えることができる。

そこで、国内外の衣料品業界に詳しい経営コンサルタントの河合拓さんに、今回の「ユニクロ アンド ルメール」について見解を伺った。