相変わらず減らない風俗ぼったくり 客引き禁止条例は全国に

歌舞伎町・客引き禁止条例施行2年 禁止は効果あったのか02
(写真=ZUU online 編集部)

一時期、社会問題となった歌舞伎町を中心とする「ぼったくり」被害については、以前は民事不介入で被害者が泣き寝入りせざるをえない状況だった。しかし警視庁と東京第一弁護士会との協議によって対応が可能になり、2015年7月以降は被害が激減した。

一方で同町の風俗営業の客引きによるぼったくりは減少する気配はない。被害者からの情報によると営業内容に違法行為があり、被害者自身が関わったことを恐れて被害届を提出しないケースが多い。すなわち店側は客の心理を巧みに利用し、あくどい商売を続けているのだ。

ところで客引き禁止条例を発令しているのは新宿区だけではない。関西では京都市や大阪市でも同様の客引き行為を禁止する条例が施行されており、罰則として5万円を科すことになっている。なかでも客引きの多かった大阪・ミナミの戎橋あたりでは、最盛期で100人以上いた客引きがほぼ姿を消したという。今後は新宿区においても罰金の導入を検討しているという。

商店街の安全対策だけでなく、客の自衛も必要

繁華街での客引きは減少してはいるものの、今だに法の抜け穴をかいくぐって違法行為を繰り返している店舗は確かに存在している。思わぬトラブルを引き起こすもとであり、商店街のイメージアップの妨げにもなる客引きは、来街者の安全が脅かされるため街側として許されることではないため対策を講じている。

しかし商店街側の対応には限界があり、客引きを相手にする・しないの最終的な判断は来街者に委ねられる。街にすべてを任せるのではなく、街を訪れる客のほうにも、トラブルに巻き込まれないための自衛手段が求められる。(ZUU online 編集部)