クリーニング
(写真=HPより)

好きなものにはとことん時間と労力、そしてお金を注ぐマニアを「オタク」と呼ぶようになって久しい。定義にもよるが、市場規模は3000億とも4000億円とも、それ以上ともいわれている。

最近は「リア充オタク」が話題になるなど、新しいタイプのオタクがいま注目されている。ジャンルや行動パターンの多様化に合わせるように、既存のサービスや商品をオタク向けにリパッケージする動きが見られるようになった。


配送「アニメ・ゲーム専門フリマアプリとヤマト運輸が提携 小さなグッズ送りやすく」

haisou
(写真=HPより)

オタクに限ったことではないが、人には「他人にあまり知られたくない荷物」を送ったり受け取ったりすることがある。だからこそ私書箱サービスが昔からある訳だが、個人で持つには費用もかかる。

特にオタク系の趣味があると、グッズを買ったりオークションで売ったりする機会は少なくない。そうした人たちが目をつけているのが、ヤマト運輸が9月、フリマアプリ「アニマート」を運営するセブンバイツと提携して始めたサービスだ。ヤマトが小さな荷物を対象に提供している投函サービス「ネコポス」でグッズ配送する。

ヤマト運輸は既にフリマアプリのメルカリと「らくらくメルカリ便」を提供しているが、アニマートはアニメ・ゲーム専門フリマアプリだ。

フリマアプリはネットオークションに比べ価格交渉の煩わしさがなく、個人間取引のニーズが高まっている。特にアニマートはアニメ・ゲーム専門アプリとあって、手軽にグッズの販売・購入ができるとして利用者を伸ばしている。

そんななか、出品者や購入者から「取引に伴う手間を少しでも簡略化したい」「商品の配送状況を確認したい」という要望が上がるようになった。それを解決するサービスが『ネコポス』だ。両社の提携により、ユーザーはより簡単・安心・便利にアニメグッズなどの取引を行えるようになった。


婚活パーティー「お互い何かのオタクだから胸襟開きやすいオタ婚活」

konkatsu
(写真=アイムシングル HPより)

職業や年収など一定の縛りを設けた婚活パーティーは数多く企画されているが、オタク限定の婚活、オタ婚活もはやっている。「アエルネ」「アイムシングル」「かんかつ」など多数ある専門のウェブサイトをのぞいてみると、全国各地で頻繁に婚活・恋活パーティーが開催されている。

一般の婚活パーティーで何がいけないのかと思われるかもしれないが、自分の趣味を初対面の相手に、わずかな時間しかないのに、いきなりカミングアウトするのは勇気がいるのだという。恥ずかしいわけではなくても、変に誤解されるのは避けたいという気持ちが働くようだ。

そこで同じ趣味をもつオタク限定の婚活・恋活パーティーならば、遠慮なく自分をさらけ出すことができる。最初からオープンに会話を進めることができる。オタク趣味というコアな部分に特化したサービスだからこそ、大きな支持を得ているのだろう。