メディカルあプリ
(写真=HPより)

高齢化が進む日本で注目を集めるメディカルアプリ。予防の観点から、自ら意識的に健康管理するための行動を支援する「第一次予防ツール」、早期発見・早期治療の継続的な取り組みを支援する「第二次予防ツール」、病気の再発予防・重症化予防を支援する「第三次予防ツール」に大別される。以下では代表的なアプリ4つを紹介しよう。


第一次予防ツール

「ヘルスプラネット」バイタルデータを一元的に管理する

healthplanet
(写真=HPより)

健康計測機器メーカーのタニタが開発・提供する健康管理アプリケーション。2010年、健康機器で計測したバイタルデータを測定し記録するツールの提供を開始し、2013年5月よりスマートフォン向けアプリケーションを提供している。

BluetoothやFeliCaの通信方式に対応した各種機器で計測したデータを直接スマートフォンに取り込んで記録し、一元的に管理できる点が特徴だ。また、パートナーの健康管理サイト(からだカルテ、ルナルナ、gooからだログ、イートスマート、ジョグノート、ダイエットクラブ、スリムチェック)とのデータ連携も可能である。


第二次予防ツール

「認知症に備えるアプリ」認知症の疑いの有無を簡単にチェック

ninchisyo
(写真=HPより)

NPO法人オレンジアクトと一般社団法人あなたの後見人が提供する、認知症の疑いがあるかどうかを判定するアプリケーション。地域における任意後見人の普及促進活動の一環として、2015年8月より提供を開始した。

東京都の大田区3医師会の研究事業で収集した情報を活用して、15項目の「認知症が疑われる行動」を特定した上で、「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」との関係を評価し、判定アルゴリズムを開発した。認知症の疑いの有無を、第3者が4つの質問に答えるだけでチェックできる点が特徴だ。もし「認知症の疑いあり」との結果が出た場合、連携している地域医師会の医療機関を検索することもできる。