(写真=ZUU online編集部)
手帳選びの季節だ。10月9日に日本能率協会マネジメントセンターが発表した調査結果によると、スケジュール管理のメインツールは手帳(38.1%)がトップ、2位はスマートフォン(26.6%)とまだまだ手帳の人気は根強い。
スケジュール管理でも手帳やカレンダーを使うアナログ派は57.8%。スマホやパソコンを使うデジタル派は41.6%であり、アナログ派がデジタル派を上回っている。もっとも、スマホ使用者のなかでも、約半数(49.2%)が手帳を併用している。世代ではスマホ保有者が最も高い20代が手書きに好意的である。「手書きが上手な人に憧れる」「気持ちが伝わりやすい」と、手書きに特別な意識を持つ人が多い。同調査では、特に20代女性は手書きへの愛着があるようだ。
カラフルな「ブランド手帳」にファン多数
有名な手帳といえば、ほぼ日刊イトイ新聞の「ほぼ日手帳」だろう。文庫本サイズの「オリジナル」、A5サイズの「カズン」、週ごとに管理する「WEEKS」、英語版「Hobonichi Planner」があり、2016年は82種類を用意している。
花柄の刺繍を施したり、スマホと一緒に持ち運べたりと「ほぼ日手帳」はカバーの豊富さも好評。見開き1週間の「WEEKS」の他は、1日1ページで自由に記録、書き込みができる使い勝手の良さがある。
デザインが支持される手帳としては「HITIDE DIARY(ハイタイド ダイアリー)」がある。福岡を拠点にデザイン性の高い文具を出しているハイタイドによる手帳で、時間軸で予定管理する文庫本サイズの「バーチカル」、日記帳としても使える「ブロック」、一覧に適した「マンスリー」、月間と週間の管理を連動させやすい「レフト」の各フォーマットから選べる。
海外からはイタリアのモレスキン社「MOLESKIN」の手帳はシンプルなデザインで機能性も高い。12カ月版が定番だが、18カ月版も好評。「STAR WARS」「PEANUTS」など有名なアイコンとのコラボ商品も楽しい。
ビジネス手帳の代表格とも言える能率手帳は2013年に「NOLTY(ノルティー)」として装いを新たにした。「NOLTY U365」は1日1ページ仕様で、スケジュール管理の「スケジュールライン」、メモ欄の「グリッドノート」、1週間を俯瞰できる「ウィークバー」の3要素が基本。シンプルで書き込み空間が多い。
Googleカレンダーなどの管理ツールを使えば、基本的には無料でスケジュール管理と共有ができる。手帳を併用するのはアイデアを書き込んだり、日記のように記録ができたりする余白が欲しいから。そのために、「1日1ページ」のようにメモ欄が多いフォーマットを採用している手帳が、特にスマホとの併用者に好まれる傾向があり、商品の種類が増えている。一方で、一覧性を重視する人はマンスリータイプを選ぶ人が多い。同調査では51.6%が主にマンスリータイプの手帳を使用している。