株初心者向け書籍

(写真=HPより)

株式投資を始めるとき、もしくは改めて基礎から学びたいときに欠かせないのが書籍だ。さまざまな観点から解説し、一般論はもちろん、著者独自の切り口から解説する書籍は、まさにバイブルともいえる。今回は株式投資初心者向けの書籍を7冊、厳選して紹介する。


図解でしっかり理解できる超初心者向け
『たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版』

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(ダイヤモンド・ザイ編集部、ダイヤモンド社、2014年4月=オリジナルは2005年)

ポップなカラーリングと分かりやすい図解で、株式投資の基礎の基礎から学ぶことができる。チャートの見方を手取り足取り解説した後、買いパターンを10のタイミングで紹介するなど、分かりやすい構成も魅力で、投資が初めてな人や数字に決して強くない人でも理解しやすい工夫が随所にある。

雑誌のような感覚で次々と読み進められるのは、さすが「ZAI!」だ。楽天証券のツールを使いこなすためのポイントも具体的に紹介されているなど、他にはない特色もある。

会話調で展開しつつ、基礎を学ぶ入門書
『東大生が書いた世界一やさしい株の教科書』

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(東京大学株式投資クラブAgents、PHP文庫、2014年2月=オリジナルは2004年)

個性的な講師4人と投資初心者の生徒3人が、授業形式で株式投資の基本を分かりやすく解説する。ダジャレを散りばめた対話形式なので読みやすく、3〜4時間で読了できるが、内容は充実。難しい用語も分かりやすく説明されていて、ストレスも感じない。

後半には、それぞれがお勧めの株をプレゼンし1年後の実績を見せるなど、着眼点とその後の展開、結果を見ることができ、一連の動きを把握させ、株式投資の心構えを持たせてくれる。

現役ディーラーが書いた独自ノウハウを紹介
『図解 株式投資のカラクリ』

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(高野 譲、彩図社、2014年9月)

圧倒的な勝率を誇る現役ディーラーが書き、市場紹介と実践から生まれた「勝つためのツボ」を教えてくれる書。基礎知識を紹介した後は、毎日取引をする中で見えてきた独自理論を解説。投機家による仕手相場への注意喚起やデイトレードの難しさなど、他にはないストレートな解説に好印象を持つ人が多い。

投資経験者も手元に置いておきたい参考書的一冊
『内藤忍の資産設計塾【第1版】』

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(内藤忍、自由国民社、2015年5月=第1版は2005年)

マネックス・ユニバーシティなどを経て独立した著者による資産設計塾シリーズは初版発行から10年で、実践編や外貨投資編などもあり、累計13万部を誇る。

投資をしないリスクやポートフォリオ、アセットアロケーションなど基本的な考え方を説いており、やさしい教科書、参考書を読むような感覚で少しずつ知恵をつけられるだろう。投資を始める時はもちろん、経験を積んだ後でも迷うときはある。そんなときに開くために手元に置いておきたい一冊。

著者は最近ではワイン投資を紹介する書籍も刊行している。

知識はあるのに利益が出ない人に向けた本
『株2年生の教科書』

2nensei
(西村剛/中原良太、総合科学出版、2015年11月)

「基礎知識はあり、実際に株式投資もやったが何かが足りない」というモヤモヤ感を解消してくれる一冊書。「投資は才能ではなく学問」と考える著者が、多くの人が陥りがちな部分に光を当て、月別の傾向や対策の立て方を解説する。

新しい知識を学ぶというより、思い込みや焦りで見えなくなってしまう原理原則の重要性を再度気づかせ、ふらつく足元を固めてくれるといった印象だ。

理論的思考で投資の基本を考える
『天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方』

tensai
(ジョン・アレン・パウロス/望月 衛/林 康史、ダイヤモンド社、2014年1月)

アメリカ人数学者が自分の投資失敗をベースに、投資理論を再考して書いた書籍。著者は大学教授に京都大学卒、一橋大学講師とそうそうたる顔ぶれで、実際に数字オンチではついていけない部分があるが、アメリカンジョークを交えながら論理的に解説するという、他にはない展開で面白い。

チャートの見方といったテクニカルな部分ではなく、そこに現れる事象の背景を理論立てて説明しており、多くの書籍を読み、何となくわかったつもりでも、いまひとつ腹落ちしていないという人にお勧めしたい。

情報戦に勝つための実践的ノウハウを経験から伝授
『投資のプロが実践! 株で儲ける日経新聞の読み方』

nikkei
(藤本誠之、リベラル社、2015年11月)

株式投資で肝となる情報。その大きな情報源となる日経新聞を、どう読み解くかといった視点から書いた書籍。実際の紙面を取り上げ、その後、株価がどう変動したのかをチャートで見せるなど、実践的な見せ方で分かりやすい。

紙面別に注意すべきキーワードを取り上げるなど、すぐに役立つ内容がぎっしりと詰まっている。記事のネタ元をインターネットで検索する方法や四季報の読み方、プレスリリースの活用など、日経新聞から派生した情報ソースに関する内容も取り上げている。著者は「相場の福の神」として知られる藤本氏。(ZUU online 編集部)

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