10万円投資

(写真=PIXTA)

今年は日本郵政グループが新規上場したことで、株式取引初心者が新たに市場参加したといい、そのブームは「NTT上場以来」といわれた。郵政株を買った人も買わなかった人も、「そろそろ株式投資でも……」と思っている人は大勢いることだろう。サラリーマンはボーナスが出たばかりでもあり、ちょうといいタイミングかもしれない。

とはいえ、いきなり大金をつぎこむのはよくない。まずは低額で始めたほうがいいということで、「10万円前後」から考えてみる。投資信託なども選択肢に入るだろうが、今回は敢えて上場企業の株式を買うことを検討する。10万円程度で買える銘柄のうち、TPPやAI、フォルクスワーゲンの排ガス不正など、最近話題になったテーマ、トピックと関連があるものを選んでみた(株価は2015年12月10日の終値)。

「ロボット大国ニッポンの人工知能(AI)」――UBIC

UBIC <2158>  856円 100株単位(最低投資金額 8万5600円)

近年注目を集めているのが、ロボット、自動車の自動運転システム、そして人工知能(AI)がある。官民ともに積極的に新サービス・新技術を促進中。

「iPhoneが有機ELディスプレーを採用」――平田機工

平田機工 <6258> 1341円 100株単位(最低投資金額 13万4100円)

AppleがiPhoneのディスプレーを現状の液晶に加えて有機ELを採用すると発表。非公表だがAppleから平田機工にも打診があったと市場では推測されている。

「政策に売り無し、TPP農業・農薬関連」――クミアイ化学、日本農薬

クミアイ化学 <4996> 1031円 100株単位(最低投資金額 10万3100円)、
日本農薬 <4997> 758円 100株単位(最低投資金額 7万5800円

TPP合意により農業生産性向上のために農薬がグローバルビジネスチャンス拡大の可能性が高まった。相場格言で「政策に売り無し」の如く、注目株にとりあげられるケースが多い。

「フォルクスワーゲンの問題でグローバルトップピック銘柄に」――日産自動車

日産自動車 <7201> 1246円 100株単位(最低投資金額 12万4600円)

世界1位の販売台数を誇るフォルクスワーゲンが排気ガス不正問題でシェア下落、野村證券でも次世代技術の普及が進むとして、「グローバルトップピックは日産自動車」と紹介している。

「不祥事で下落した銘柄と代替で業績期待できる銘柄」――タカタ、ダイセル

タカタ <7312> 856円 100株単位(最低投資金額 8万5600円)
ダイセル <4202> 1772円 100株単位(最低投資金額 17万7200円)

米国でタカタ製品を搭載した自動車でエアバッグリコール問題が発生。米国での訴訟、賠償額、ホンダ <7267> など取引先との関係悪化など、業績見通しは依然として不透明。
タカタ製エアバッグ問題で市場から注目銘柄として急浮上してきたのがダイセル。エアバッグ用部品をタカタ製品からダイセル製品に代替需要が高まっており業績へのインパクト大。円安、原油安も業績を伸ばす可能性がある。

歴史に名を残す相場師は、こうした大きなリスクを背負った大きく売り込まれた銘柄に投資して成功した場合は大きなリターンを得ているが……。

「日本の技術を買う航空機関連」――東邦チタニウム

東邦チタニウム <5727> 1122円 100株単位(最低投資金額 11万2200円)

2016年の航空機向けスポンジチタンが急増するとみられており、チタン業界大手2社、東邦チタニウム、大阪チタニウム <5726> が関連銘柄として注目される。日本の技術は海外からも評価されている。

番外編「株取引初心者に超オススメ!」――日経レバレッジETF

NF日経レバレッジETF <1570> 1万5470円 1株単位 (最低投資金額 15,470円)

日経平均株価に連動するETFで、株取引初心者には投資金額が少額で済むので投資しやすい。2016年の相場見通しが2万円を超える意見が多く、上昇余地はありそうだ。

※本記事で紹介した個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関するご決定はご自身のご判断で行うようお願いいたします。(ZUU online 編集部)