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投資の応用
Written by 木村佳子(きむら よしこ) 19記事

更新日:2017/5/24

株式投資でうまくいかない人の共通点、40年以上儲け続けている投資家のやり方

株,やり方
(写真=Thinkstock/Getty Images)

元祖女性株式評論家・木村佳子の「賢い投資法」

「株を買ったからには利益を得たい!」誰しもそう思うわけですが、始めてみると、そうはうまくいかない現実に直面します。たとえば自分がいいと思って買った銘柄がなかなか展開しない場合、「買い判断が間違っていたのだろうか?」と心配になります。

ふと周囲を見回すと材料株が派手に上昇中。新聞、雑誌、ネットなどで「◯◯製薬が新薬開発」とか、「サイバー攻撃を受けたニュースで対策ソフトメーカーの株式が大幅高」とか、盛んに取り上げられています。自分の持っている銘柄は低迷しているのに、材料株の値動きは見事な展開を見せているのです。

ついに辛抱たまらず、持ち株を損きりして材料株に飛びつくと?結果はどうなるでしょうか?今回は個人投資家と材料株についてを検討してみましょう。

材料は毎日世界のどこかで登場する

S子さんは浮かない顔でため息をついています。理由は手持ち株すべてが塩漬け状態になっているからです。どの銘柄も好材料が出た日に買い、その後、ぱっとしないのです。

なかには好材料が長続きして、株価が何倍にもなるケースがありますが、大多数の好材料はその日限りであることが多いといえます。すると買いが続かなくなり、材料が出た日が天井という結果になりやすいのです。

考えてみれば、世界には約73億人の人や多数の企業があり、各自各所でさまざまな活動をしています。

世界主要取引所ベスト15に上場されている企業数合計はおよそ3万4535社(楽天証券2015年2月データ)。そのうち世界3位の東京証券取引所上場企業の合計は3558社(2017年5月時点)です。

国内企業が研究開発、営業、決算をするだけでも膨大なデータになり、ニュースの源泉となります。それがインターネットや他のメディアを通じて日々、世界の企業動向とも合わさって報道されるわけです。

しかも、毎日毎日、新たな材料が世界のどこかから出てきます。それにいちいち反応して該当銘柄に飛びつき買いをしていると、投資成果はまず上げられないと考えるべきでしょう。

株の材料とどう付き合うべきか?

材料に反応して買うとどうしても高値掴みになります。その株を利益確定する前に、また、次に新たな材料が出て、他の投資家の関心はそっちに向いてしまいます。すると、買った銘柄の材料はとたんに色あせ、価格もおとなしいものになってしまいます。

このように、自分の持っている銘柄以外のほうがいいように思えて、損切り、飛び付き買いを繰り返していると、利益確定からは遠い投資成果になっていくというわけです。

良く知っている銘柄に投資してみよう

そこで材料に飛びついて買って、高値掴みが多い傾向の人にお勧めしたい投資法をご紹介しましょう。

Aさんは40年、この投資法で上手に利益を上げているそうです。やり方は「自分のよく知っている銘柄を買い、上がれば売って下げを待ち、次は前買った倍の株数を買う。また上がれば売って、下げたら売却した倍の数買う」。たったこれだけのやり方でこれまで大儲けできているといいます。

株式投資でうまくいかない人の例で共通しているのは、「適度なところで売らない」という点です。

どこで売るか判断できないときは?

Aさんのように次に倍の株数を買うには、程よいところで売る必要がありますが、「どこまで上がるか?」に関心が傾いていると売ることができず、次の一手が打てません。

「でも、いくらで売るかの判断がつかない」という悩みもよく聞きます。その場合はAさんのように「よく知っている銘柄」を手がけることです。「よく知っている銘柄なら、だいたいどの辺りが目一杯の株価か見当がつくから」です。「それすらもわからない」場合は、まず、好きな会社、家族、知り合いが勤めている会社の定点観測をすることです。ボーナスが増えた時期、減った時期、どんな時、決算がよく、どんな時、悪いのか?得意分野を決めて知識を磨きましょう。

Bさんのケースも「よく知っている銘柄」でうまくいっています。Bさんの方法は2つあり、「2010年くらいまではファナック <6954> の8000円以下を買い、1万2000円前後で売る」という方法で成功しました。ファナックは自動化ロボットで世界シェアの高い会社です。リストラ、自動化の流れに沿う銘柄としてずっとマークしていたそうです。

ファナックが値上がりしたまま、なかなか買いたい価格まで値下がりしなくなってからは、日経平均株価との連動性や低PER、配当利回り面から三井住友FG <8316> に着目し、買い下がり、売り上がりを実践して、うまくいっているそうです。

資産を増やす明確な目標づくりが大切

Aさん、Bさんともに市場のその他の銘柄の日々の材料に振り回されず、ひたすら、自分に向いた銘柄への自身が得意な投資方法で利益を得ている点で成功している個人投資家像といえます。

株式投資する理由として「自分の資産を増やすため」との明確な目標を打ち出し、「お祭り気分で大騒ぎして楽しむ場所」的な要素をできるだけ排除した結果、勝因につながっていると思います。

是非、参考にしてみてくださいね。

【著者略歴】木村佳子(きむら・よしこ)
生活経済情報研究所 ㈱ビューズ代表、日本取引所JPX/女性講座グランドマスター。個人の生活経済、金融リテラシー、ストラテジーをテーマに民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催するセミナー等での基調講演を務めるかたわら、NPO法人日本IRプランナーズ協会理事、日本チャート分析家協会、一般社団法人くらしとしごと生活者フォーラム代表理事などの要職も務める。一級FP技能士(国家資格)。日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP。公的面では各省庁の審議会委員、専門委員などを務める。

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