株式投資,損切り
(写真=Thinkstock/Getty Images)

株価が下落し始めると「チャンス到来」とワクワクして売買にいそしむ人もいれば、もう新聞も読みたくないと意気消沈してしまう人もいる。あなたはどちらのタイプの投資家だろうか?

第4回目の連載では株価が下落したときの 色々な対処法を紹介していこう。

目次

  1. ナンピン買いの「3つの前提」
  2. さっさと損切りするほうが賢明
  3. バブル崩壊以降の習性を検証する
  4. 相対的な判断力を養う研究期と考える

ナンピン買いの「3つの前提」

ナンピン買いとは、高値で買った株が大幅に値下がりした場合、安値で株数を多く買い増して平均コストを下げようとする方法です。たとえば、1000円で200株購入した株が800円に下落した場合、-200円×200株で4万円の含み損になっています。そこで800円で200株買い増ししたとしましょう。

・1000円×200株=20万円
・800円×200株=16万円
・合計投下資金36万円

所有株400株で平均コストは900円となります。つまり、所有コストを100円引き下げられたことになり、次に株価が900円を上回ればナンピン買いした甲斐があったわけですが、注意すべきは株価が700円、600円へとさらに値下がりした場合です。

「大損で身動き取れない状態」をナンピン買いで緩和したのもつかの間、36万円分の資金はさらなる含み損を抱えることになり、資金の稼働率は思い切り悪くなります。

そのような状況に陥らないためにも、ナンピン買いは
(1)上げ相場が続いており、その銘柄の勢いも基本的には右肩上がりで、その途中の下げであること
(2)増収増益が見込めるとか、増配が予定されているなど株価支援材料がある
(3)もう下げ止まったかも?という大幅な値下がりで株数を倍以上買う

これらを前提に行うことを心得ておきましょう。

さっさと損切りするほうが賢明

損切は投下した資金を損失が少ないうちに素早く回収することを目的に行うものです。損がきっちり確定してしまうので、それに身を切るような痛みを感じる人にはなかなかできない対処法といえます。

損切できる人は「また次の取引でもうければいい」とトータルリターンで捉えるため、「今の損」にこだわりませんが、「次にどうすれば良いか分からない」人には「損だけ確定してしまうのか」と不安ですし、個々の取引での勝ちにこだわる人には困難な意思決定になります。

しかし、強烈な下げ相場の「初期段階」だったり、ジリ貧で底入れの見通しが立たない場面では、さっさと損切をしておいたほうが賢明です。

バブル崩壊以降の習性を検証する