講演する木村さん

(写真=ZUU online 編集部)

9月24日夜、東京証券取引所ビルの一室では女性ばかり30人ほどが真剣な表情で前方のスクリーンを眺めていた。

「自分が生活者として“おかしいな”と思う気持ちが大切です」「お気に入りのお洋服と同じように、株式投資も自分に似合うようにカスタマイズしましょう」

この日は日本取引所グループ(JPX)が初めて企画した女性向け講座「株式投資の基礎ゼミ」の最終日。大ホールで300人規模の講演会開催後、30人限定でじっくり株の基礎が学べるプレミアム・クラスが設けられているのだ。その講師を務めるのは日本IRプランナーズ協会CIRP検定会員・理事でJPX女性講座のグランド・マスターの木村佳子さんだ。木村さんは時折笑いを交えて投資のポイントを解説し、参加者は軽妙なトークに聞き入った。

参加者の中にはこれから投資を始めるという人もいれば、すでに投資をしているがより深く学びたいという意欲的な人も。最終講座の中から、先行き不透明なこれからの世界経済で、個人投資家が利益を出すための方法を紹介しよう。

私たちは「人工知能」に見張られている

木村さんが最初に指摘したのは、個人投資家が企業業績やテクニカル分析を勉強し、合理的投資判断をしても思ったように利益を出せないのはなぜかという点だった。「その理由は、巨額資金を使い、私たちが買おうと思う前に先回りして買う、売ろうと思ったときにはすでに大量に売られている。そんな人工知能みたいなものが働くためです」と説明する。

私たち個人投資家の行動はすでにシステム化されており、自動的にもうかるように巨額資金を運用しているプレイヤーがいるという。市場の透明性が高くなり、IT技術が発達すると、市場の動きはより早くなる。個人投資家が得るすべての情報は株価に「織り込み済み」ということになり、株式投資で利益を得にくくなる。