賢い投資術
(画像=Thinkstock/Getty Images)

「暴落」。投資家が最も恐れる言葉ではないだろうか。しかし、この暴落こそ大きなチャンスだと声を大にして言いたい。第3回目の連載は株式市場の安値を喜んで買っている個人投資家の実例を紹介していく。

目次

  1. 数年に一度の暴落を狙ってどかんと買う「暴落待ち投資法」とは
  2. もうからないやり方から脱皮したAさん
  3. Bさんが実践する年2回の「メリハリ投資法」

数年に一度の暴落を狙ってどかんと買う「暴落待ち投資法」とは

Aさんは普段は農業を営み、投資を一切していません。しかし、メディアでさかんに「日経平均株価は今日も下がりました」とか「史上◯番目の下げです」などの報道が増えてくると個人投資家としてのスイッチが入ります。

株価が暴落した日に備えて用意しておいた資金で、兼ねてから欲しいと思っていた株をどんどん買い始めるのです。思う存分にたっぷり仕込んだら、また、投資したことはすっぱり忘れて農業に勤しむのだそうです。

このようにしてAさんが仕込んだ保有株は、配当利回りもぐっと増した有名企業、有望企業ばかりです。それらの株式を売却するのは逆に「日経平均株価は最高値を更新しました」「史上◯番目の上げになりました」という報道が日増しに増えてきたときになります。

Aさんの「暴落待ち投資法」は数年に一度「どかんと買い」、数年に一度「すっぱり売る」というシンプルな投資法になります。この方法なら手堅そうですね。それにしても、Aさんはどうしてこのような投資方法になったのでしょうか?

もうからないやり方から脱皮したAさん

実はAさんも、投資初心者の頃は日々の株価が気になって仕方がなく、頻繁に売買を繰り返していたと言います。しかし、ある日、Aさんは日々の株価ではなく、暴落から何年か経って持ち直してくる数多くの銘柄の足取りをチャートで眺めて、「大きな流れで投資したほうが効率がいいのではないか」と思うようになりました。

このようにして次第次第に暴落のたびに買うスタイルに切り替えていったそうです。最初は毎日、手持ち無沙汰でジリジリしたそうですが、中途半端なところで手を出すとまた同じ失敗を繰り返すことになりかねません。そう自分に言い聞かせ、しっかり我慢して安値を待ち、「大幅安」「歴史的安値」などセンセーショナルな報道の日だけ、買うように努めました。

そして「歴史的高値」など、景気の良い報道が続くときに売却することにしたのです。もちろん、この投資法に切り替えてからは投資成績は大きく改善しました。そして、今ではこの暴落投資法がすっかり気に入り「大幅安が待ち遠しい」と言います。

この暴落投資法を続けるコツとして「ここが底値かどうかは、あとになって振り返ってみないと分かりませんので、ともかく大きく値下がりしたとき、何回かに分けて買うようにしています。売るときも同様です」とAさんは指摘します。もうからないやり方から脱皮したAさんのようにワンランク上の投資を目指したいものです。

Bさんが実践する年2回の「メリハリ投資法」