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投資の応用
Written by 木村佳子(きむら よしこ) 19記事

木村佳子の賢い投資法

ワンランク上の投資家は「暴落」を歓迎できる

(写真=Thinkstock/Getty Images)
(写真=Thinkstock/Getty Images)

日経平均株価は、年明け早々から6営業日連続の下げに見舞われました。「ああ、先々どうなることか…」とため息をつかれている投資家もいるかもしれません。でも、株式投資の基本は「安値を買って、高くなったら売る」というシンプルなもの。

ならば「株安こそチャンス!」ではないでしょうか? 今回は株式市場の安値を喜んで買っている個人投資家のお話です。まずは「暴落待ち投資法」に徹しているAさんを紹介しましょう。

数年に一度の暴落を狙って「どかんと買う」

Aさんは普段は農業を営み、普段は投資を一切していません。しかし、メディアでさかんに「日経平均株価は今日も下がりました」とか「史上◯番目の下げです」などの報道が増えてくると個人投資家としてのスイッチが入ります。

株価が暴落した日に備えて用意しておいた資金で、兼ねてから欲しいと思っていた株をどんどん買い始めるのです。思う存分にたっぷり仕込んだら、また、投資したことはすっぱり忘れて農業に勤しむのだそうです。

このようにしてAさんが仕込んだ保有株は、配当利回りもぐっと増した有名企業、有望企業がばかりです。それらの株式を売却するのは逆に「日経平均株価は最高値を更新しました」「史上◯番目の上げになりました」という報道が日増しに増えてきたとき。

数年に一度「どかんと買い」、数年に一度「すっぱり売る」というAさんの暴落待ち投資法。この方法なら手堅そうですね。それにしても、Aさんはどうしてこのような投資方法になったのでしょうか?

儲からないやり方から脱皮したAさん

実はAさんも、投資初心者の頃は日々の株価が気になって仕方がなく、頻繁に売買を繰り返していたと言います。しかし、ある日、Aさんは日々の株価ではなく暴落から何年かかけて持ち直してくる数多くの銘柄の足取りをチャートで眺めて、「大きな流れで投資したほうが効率がいいのではないか」と思うようになりました。

そして、次第次第に暴落のたびに買うスタイルに切り替えていったのだそうです。最初は毎日、手持ち無沙汰でジリジリしたそうですが、中途半端なところで手を出すとまた同じ失敗を繰り返すことになりかねません。そう自分に言い聞かせ、しっかり我慢して安値を待ち、「大幅安」「歴史的安値」などセンセーショナルな報道の日だけ、買うように努めました。

そして「歴史的高値」など、景気の良い報道が続く時に売却することにしたのです。もちろん、この投資法に切り替えてからは投資成績は大きく改善しました。そして、今ではこの暴落投資法がすっかり気に入り「大幅安が待ち遠しい」といいます。

この暴落投資法を続けるコツとして「ここが底値かどうかは、あとになって振り返ってみないと分かりませんので、ともかく大きく値下がりした時、何回かに分けて買うようにしています。売るときも同様です」とAさんは指摘します。儲からないやり方から脱皮したAさんのようにワンランク上の投資を目指したいものです。

Bさんが実践する年2回の「メリハリ投資法」

Bさんは、年2回の「メリハリ投資法」を実践しています。毎年11月下旬あたりに買い仕込み、翌年の3~5月の春に売るのだそうです。

そういえば、景気に明るさがある状況では企業業績に期待が高まり、3月期決算の企業に注目が集まる傾向がありますね。株式市場は何でも「先取り」して評価しますので、5月中頃の決算発表の前に高値をつけることが少なくありません。Bさんは、そこをすかさず売却するんですね。

11月下旬に買うのは、3月期決算企業の中間決算(9月)の発表が多く、「5月に発表した通り」であればノーサプライズで株価刺激材料にはならず、下方修正であれば値下がりリスクになる点で「安値を買える確率が高くなる」とBさんは指摘します。

そういえば、米国の投資格言にも「5月に売って、9月まで相場に戻ってくるな」というものがあります。外国企業の決算は6月、12月が多いので、やはり決算前に売って、また下がったら買え、と解釈して良さそうです。

今回紹介したAさんの「暴落待ち投資法」、Bさんの「メリハリ投資法」を参考にして、昨今の株式市場の安値を大きなチャンスに変えたいものですね。「安値が待ち遠しい」「安値がうれしい」といえる投資を是非心がけたいものです。

【著者略歴】木村佳子(きむら・よしこ)
生活経済情報研究所 ㈱ビューズ代表、日本取引所JPX/女性講座グランドマスター。個人の生活経済、金融リテラシー、ストラテジーをテーマに民間企業や金融機関、新聞社、自治体、各種商工団体等の主催するセミナー等での基調講演を務めるかたわら、NPO法人日本IRプランナーズ協会理事、日本チャート分析家協会、一般社団法人くらしとしごと生活者フォーラム代表理事などの要職も務める。一級FP技能士(国家資格)。日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP。公的面では各省庁の審議会委員、専門委員などを務める。

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