(写真=Ferrari)
サンタモニカの高級クラシックカー・オークション会社が2016年1月29日から2日間にわたって行うオークションに、1960年代に生産された伝説の250GTや1990年代、2000年代のスーパーカーなど、貴重なフェラーリ8種が出品される。
このオークション会社は、グッデイング&カンパニー(Gooding & Company)。
スコッツデール・オークション(Scottsdale Auction)にフェラーリを出すのは、ビバリーヒルズの有名フェラーリ・コレクター、トニー・ショシャニ(Shooshani)氏だ。
ショシャニ氏はフェラーリに魅惑された収集家の1人としてその名を知られている。単に車を収集するだけではなく、実際に自らが最も愛する288GT 1985年モデルで「フェラーリ・コース・クライアント・プログラム」などのラリーに参加するなど、車の楽しみ方を知っている本物のコレクターだ。
ショシャニ氏は自らをコレクターと見なさず、「フェラーリの歴史的な価値を維持する世話役」と称しているという。
それでは今回出品される予定の8車種を紹介しよう。
F50(1995年モデル)推定価格250万~290万ドル
1995年3月、ジュネーブ・オート・ミュージアムで発表された。フェラーリ鑑定書付き。鑑定番号である99999番はフェラーリが5桁の数字を鑑定書に用いた最後の型である。フェラーリのプロモーションや新型F50 スーパーカーなど大型イベントのショーケースに使用された後、伝説のフェラーリ・ディーラー、ジャックス・セーター氏が購入。
F40の新型モデルとして、わずか225ポンドの炭素繊維の車台を採用。走行距離はわずか1100マイル(約1770Km)。世界に349台しか存在しないため、希少価値の高い近代的なスーパーカーを落札するチャンスである。
F40(1990年モデル)推定価格130万~160万ドル
フェラーリ40周年を記念して発売された、同世代中最も珍重されているスーパーカー。「余計なものがない方が良い」というコンセプトのもと、レース用チューブラーフレームや炭素繊維を採用。2400ポンドという車体の軽さが特徴だ。出力特性はV8ツインターボエンジンで最高時速200マイルとなっている。
1991年に米国に出荷された213台のうち、49番目のF40)。走行距離3600マイル。
フェラーリ・エンツォ(2003年モデル)推定価格240万~280万ドル
2000年初頭の発売当時、オートモーティブ業界に旋風を巻き起こした、記録破りの大人気モデル。最高時速217マイル、最高馬力660PSのV12エンジン搭載スーパーカー。F1カーを意識したギアボックス。走行距離2600マイル。伊ピニンファリーナの元トップ・カーデザイナー、奥山清行のサイン付き。全製造台数349台。
250GTシリーズ2・カブリオ(1960年モデル)推定価格240万~230万ドル
ブル・スクーロ(紺色)の車体にクリーム色の内装が魅力的。2000年のぺブル・ビーチ・コンクール・デレガンス以来、滅多に市場に出回らない希少モデル。生産当初のハードトップ完備。
250GTルッソ(1964年モデル)推定価格220万~250万ドル
総生産台数350台のうち275番目に生産され、2013年にフルレストア車に改造。2014年にフェラーリのヒストリアン、マルセル・マッシーニ氏からクラス1の認定済み。深い青の車体にベージュのレザーシート。
フェラーリ・ディーノ(1969年モデル)推定価格70万~80万ドル
総生産台数153台のうち140番目に生産された、全く手の加えられていない初期のディーノ。典型的な明るい赤(Rosso Chiaro)の車体で手入れも行き届いている。1960年台に生産されたフェラーリのファンにとってアイコン的なモデルだ。
フェラーリ512 Bbi(1984年モデル)推定価格40万~47.5万ドル
V-12エンジン搭載特有のサウンドを体験できるベルリネッタ・ボクサー・スーパーカー。ダッシュボード両面に前オーナーである伝説のレーサー、A.J.フォイト氏のサイン入り。スタイリッシュなグレー(grigio argento)の車体とボルドーのコンビネーション。
フェラーリ328GTS(1988年モデル)推定価格12万5000~15万ドル
走行距離1万5000マイル。丁寧に手入れされ、書類やツールなども含めてオリジナルフル装備のコンディションをキープしている。(ZUU online 編集部)
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