(写真=PIXTA)
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おはようございます。特に「何もない」状況のなかで株式市場は大きな下落となっています。年初から良いところなく売られ続けているのですが、そろそろ底堅さも見られて来そうです。長い目で見れば株式市場がなくなってしまうということでもなく、おそらく大半の企業の株価は戻るものと思います。この世の終わりのような論調も見られますが、過度に悲観する必要はないと思います。

足元の業績から見ても割安感が出ているものも多く、小売株や食品株のなかにはNISA(少額投資非課税制度)買いとみられる買いで堅調となるものも見られます。目先的には厳しいと思いますが、NISAのような長期投資で考えれば高配当、好優待のものも多く、買い場となっているのではないかと思います。ここは目先的な動きを気にせず、好きな会社と長く付き合うつもりでの「本当の投資」を考えるときかもしれません。

米国市場は大幅下落、日経平均先物も夜間取引で一時1万6000円を割り込むなど大きく下落したことから本日の日本市場も売り先行となりそうです。ただ、米国市場ではナスダック指数が下げ渋ったことや引け際に買戻しがしっかりと入ったこと、為替も円高一服となったことなどから、持高調整とみられるまとまった売りが出るようなことがなければ下げ渋る場面も出て来そうです。いったん底堅さが見られ、売り崩す動きが見られないと一気に買戻しも入る可能性もあり、ここからは売りを考えるというよりは割安感が強い銘柄を買い下がるつもりで良いのではないかと思います。

日経平均はついに下値のメドとみられる1万7000円や1万6500円水準まで割り込んでしまいました。それでも夜間取引で1万6000円水準を割り込むということで底入れ感が出て来てもおかしくはないと思います。まずは1万7000円水準まであっさりと戻すかどうかということになりそうですが、1万6500円水準までの戻りは期待されそうです。

本日の投資戦略

昨日も特に理由がないなかで目先筋の売り急ぐ動きなどもあって大きな下げとなりました。米国企業の芳しくない決算や原油安、中国への懸念などが相まって大きな下げとなったものと思いますが、特に日本企業の業績鈍化が顕著になっているということでもなく、ここからは買い場探しと言うことで良いのだと思います。

中国の景気減速からの電子部品株などへの懸念が新聞で報じられていますが、中国依存が高いことは事実なのでしょうが、影響がそれほど大きいとも思われず、村田製作所 <6981> などはこういう状況下に置いても受注が伸びており、過度な悲観は禁物ではないかと思います。市場のセンチメントが悪く、売り急ぐことになっていますが、そろそろセリングクライマックスと言う事なのだと思います。来週火曜日、26日までには下げ止まるのではないかと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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