ピクテ投信投資顧問が、日本初の「インターネット専用・低コスト・厳選アクティブファンドシリーズ」として、新しく3本の投資信託「iTrust世界株式」「iTrustバイオ」「iTrustロボ」の募集を2月8日に開始した。
同日開いたメディア向け説明会では、代表取締役社長の萩野琢英氏が登壇し、新シリーズ「iTrust」を通じて「インターネット専用の投資信託で日本の投資信託のあり方を変える。投信新世代の改革を目指す」と意気込みを語った。
ターゲットは"投信新世代"
2015年末の投資信託の純資産総額は、3年連続で過去最高を記録した。しかし、投資信託の保有率は9.6%とそれほど高くないようだ(平成26年 一般向け首都圏・阪神圏調査結果 )。保有状況を見ると、保有経験率ともに年代が上がるにつれて高くなり、70歳以上での保有率が20%近くと一番高い。一方で、若い世代の保有が進んでいないことが課題となっている。
萩野氏は、「iTrustのターゲットは"投信新世代"と呼んでいる若い世代。この1年間、B2Cマーケティングをセミナー活動等を通じておこなってきた中で、投信新世代は自分の資産に対して真剣で、情報感度が高く、本物志向であるという特徴を持つことが分かった。そういった若い世代に向けて今回のiTrustを企画した」と語った。
新シリーズ「iTrust」は、投資魅力の高い銘柄を厳選して投資するアクティブファンド。価指数などの指標を元に市場の平均を目指すパッシブ運用と異なり、市場平均を上回る超過収益(α)を狙いにいくもの。
日本では1月29日にマイナス金利が導入され低金利が継続していくだろう。そして、世界経済の成長が落ちていく中で、市場リターンの平均以上の利益を狙いにいかなければならないのが今の局面。どこの地域が成長していくのかを考えたときに"世界"への選択肢がでてくるとのことだ。
「アクティブ投信の勝率は3割 10年保有して利益がでるもの」
日本の株式投資信託の残高本数は5684本。多様性はあるが、逆に多すぎてどれが良い商品かを選べない状況だ。
萩野氏は、「商品ラインナップの考え方に基づいて、各社が本来の強みではない分野の商品も幅広く提供している。そのため、アクティブファンドの勝率は3割程度である」と玉石混交の状態であることを述べた上で、「私の運用経験から、ファンドの中身を徹底的に調査し、運用戦略の絞込みを行うことでアクティブの勝率は高くなる。ただし、個人の場合は難しい状況である」と情報量の違いから個人投資家がファンドを選ぶことの難しさも述べた。
「勘違いされがちだが、アクティブファンドは短期で利益がでると思われがち。しかし、景気サイクルを2回、約8年~10年を経てはじめて本当の果実を得ることができるもの。このファンドを通じて長期投資を啓蒙していきたい」と長期投資の重要性を伝えた。そういった背景から、購入後のフォローとして、投資を学ぶ支援プログラムを用意し、長期分散投資のための情報も継続して届けていくとのこと。
現在提携しているネット証券4社での購入時の販売手数料は無料にし、運用手数料(信託報酬)もおさえる。世界の主力株に投資する「世界株式ファンド」の信託報酬は税込み年0.96%で、アクティブ型の投信の中では最も安い水準とのことだ。(ZUU online 編集部)
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