転職,反対,家族
(写真=PIXTA)

「転職しようと思うけど、家族に反対されたらと思うと不安です。いつ言えばいいんでしょうか」−−。転職の相談に乗っていると、こうした質問を受けることがあります。30代ともなればお子さんがいる方も少なくないはずで、家族が慎重になるのも無理はありません。

転職を考え始めたら早めに伝えよう

「反対されたら……」と不安になって、つい話すのを先送りしてしまう方もいらっしゃいますが、私は、家族に話すのは早めがいいとアドバイスします。転職を考え始めたタイミングがベストです。遅くとも応募から選考に進んだら、話し合ったほうがいいと考えています。

内定が出てから報告したのでは、「黙っていた」という事実から、家族の反対が強くなり、説得が長引く傾向にあります。いっぽう、内定先企業からは「早く入社してほしい」と期待をかけられ、家族と内定先との板ばさみになってしまい、結果として内定辞退を選ばれるケースもあります。

たとえ家族から反対されても、早い段階なら時間があれば、じっくりと話し合いができます。

また転職活動中であることを家族に伝えていなかったため、選考中の企業から電話や手紙で連絡があったとき、家族がセールスの電話と間違えて断ってしまったり、無礼な対応をされ評価がさがってしまったりすることもあります。

家族が転職に反対したらすべき4つのこと

●反対の理由を聞く

これまでにご相談に乗った方のケースで、反対した家族にその理由を聞いてみると、不安や思い込みが原因だったということが少なくありません。そのような気持ちを無視したり、押さえ込もうとしたりするのは逆効果です。家族が相手だと、ついつい感情的になってしまいがちですが、反対されても、落ち着いて、まず、反対の理由を聞いてください。

不安や思い込みによる誤解があったら、ひとつずつ丁寧に解決してあげましょう。

一人で解決できないと思ったら、キャリアコンサルタントに相談するのも助けになるはずです。

●仕事や転職への本気度を見せる

転職後の仕事の魅力を、まめに話しましょう。「こんな仕事を見つけたよ。面白そうだからだから応募してみようと思う」「今日、面接に行ってきたよ。入社したらこんなことができそうなんだ」−−いきいきと話すあなたの姿を見れば、仕事や転職への本気度が伝わるはずです。

日々の行動報告の感覚で、まめに話をすることで、家族は、心構えもできます。

●家族を大切にしている気持ち・愛情をアピールする

結婚している方はもちろん、結婚を考えているパートナーがいる方も、相手への気遣いが大切です。家族の不安の一因は、生活がどう変わるのか分からないことです。転職により、家族の生活が変わるのか、変わらないのか。ただ言葉で伝えても不安はぬぐえません。

転職後の生活がイメージできるように、生活リズム、勤務地、お給料などは、わかる範囲でその都度、話すのがお勧めです。

「給料は下がるけど、土日は一緒にいられるからね」「ハードでも力がつく会社に入りたいんだ。3年後に独立できるようにがんばる」「定休日は、あなたの休日とずれるけど、いいかな」−−などとしっかり伝えましょう。

●進捗状況を報告、何度も繰りかえし話す

転職の報告や相談は1回話しあうだけでは充分ではありません。転職前に話しあい、賛成してもらってから活動を始めたにも関わらず、内定後に家族の意見がくつがえったケースもあります。その方は家族から「本気で転職するなんて思っていなかった」と言われたそうです……。派遣会社・就職斡旋会社の担当者に話を聞くと、こういうケースは意外と多いようです。

転職活動の進捗・途中経過も話しましょう。「来週、面接に行く」「面接を受けた」「残念だけどダメだった」「次は社長面接」「内定が出そう」「給与交渉で月給いくらを提示された」「入社は再来月になりそう」−−など一つひとつ話しておきましょう。

自分の意思を押し通して転職しても、折れて転職をあきらめても、誰かにしこりが残ります。家族には早目に転職の意思を伝え、細かく進捗状況を伝えることが、スムーズな転職の秘訣です。

梅田幸子(天職コンサルタント/採用面接コンサルタント)

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