低位株
(写真=Thinkstock/Getty Images)

決め手に欠く展開が続く東京株式市場は1日、日経平均株価が一時1万6000円を割り込んだ。米国や中国など海外景気への警戒感を背景に、主力株の上値が重い。ただ、個人投資家中心に短期筋の物色意欲は弱くない。その資金の受け皿の一つとなっているのが東証2部市場だ。名実ともに3月相場に入り、期末配当や優待の権利取り妙味も高まっている。

東証1部全体の指標であるTOPIX(東証株価指数)に対し、東証2部指数は堅調な動きが続いている。特に、多くの銘柄が昨年来安値を付けた2月12日を含むここ1カ月ではその差が顕著だ。

東証2部株はグローバルマネーの動向への感応度が相対的に小さく、恒常的に低位割安銘柄が多いことから、東証1部がもみ合い商状となる局面では注目されやすい。PBR(株価純資産倍率)に加えて、時節柄配当利回りを重視する向きの資金が向かいつつある。

こうした状況を踏まえ、権利取り妙味の大きい東証2部低位株をピックアップした(表)。対象は(1)有配(2)株価400円未満(3)配当利回り4%以上(もしくは株主優待あり)。また、一定量の出来高があることもスクリーニングの条件に加えている。

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一押しは山喜、権利取り妙味の大きい2部低位銘柄10選

一押し銘柄は紳士用シャツ大手の山喜 <3598> 。今3月期はM&A(企業の合併・買収)効果もあって第3四半期累計(昨年4〜12月)の連結業績は営業利益が4.5億円(前年同期比32倍)で、純利益も4.5億円(同29.3%増)。第4四半期(1〜3月)は収益が上がりにくい時期とはいえ、通期の純利益予想(1.3億円、前期比62.6%減)は保守的だ。

期末一括の配当4円に基づく配当利回りは約1.8%と一見物足りない。しかし、同社は3月末と9月末に株主優待(直営店などでの買い物券)を実施しており、これを含めた「総合利回り」は決して低い水準ではない。買い物券の額は株数に応じて変わるが、最低の100株でも1000円券1枚が贈呈される。

株価は2月12日の安値190円を底に切り返し、3月1日終値は227円。日足チャートは5日移動平均線と25日線のゴールデンクロスが目前。PBR0.4倍台と割安感は申し分ない。このほか、期末一括配当で利回り4.1%の東京コスモス電機 <6772> や、豊洲新市場関連の中央魚類 <8030> にも注目したい。(3月2日株式新聞掲載記事)

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