コロナ禍で年末年始の帰省を控える人が増えている中、「キャッシュレスお年玉」が注目されています。
お年玉を直接手渡しできない場合は、現金書留で送る方法がありますが、キャッシュレスなら簡単・安全・スピーディー・低手数料でお年玉を送ることができます。
今回は、意外と知られていないお得なキャッシュレスお年玉の送り方について紹介します。
キャッシュレスのメリットとは?
キャッシュレスとは、紙幣・硬貨といった現金を使わずに支払いや受け取りを行う決済方法のことで、主に「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類に分けられます。
「前払い」とはプリペイド方式のことで、Suicaやnanaco、WAONなどのように、あらかじめ決めた金額をチャージして使う電子マネーが代表例です。「即時払い」とはデビットカードのように支払いと同時タイミングで銀行口座から代金が引き落とされるもの。「後払い」とは、クレジットカードのように後日まとめて請求される支払い方法です。
以下、キャッシュレス決済の代表的な例を「前払い」「即時払い」「後払い」の3つに分類してみました。
キャッシュレスのメリットは、レストランや店舗での支払いの際も、財布から現金を取り出す代わりにカードやスマートフォンでスピーディーに決済ができ、送金などの手数料がかからないことがほとんどで、さらにポイント還元やキャッシュバックなどのキャンペーンもあるので現金支払いよりもお得です。また、現金を持ち歩く必要がないため、お金を紛失する心配もありません。
コロナ禍でキャッシュレスは急増中
日本は欧米や中国などに比べて、キャッシュレスの普及が遅れていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を機に利用者が増加しています。
世論調査企業イプソスが2020年上半期の決済動向をまとめたレポートによると、現金やプリペイドカードによる決済が減少傾向にあるのに対して、クレジットカードなどのキャッシュレス決済は、全体の過半数を占める割合に増加しています。
「キャッシュレスお年玉」普及への影響は?
以前は「情緒に欠ける」「お金の価値やありがたみが薄れる」といった理由で敬遠されていたキャッシュレスお年玉のイメージも、徐々に向上しつつあります。
総合マネースクールのファイナンシャルアカデミーが2020年11月に発表した調査によると、キャッシュレスお年玉に賛成と答えた20~50代の親は51%と、前年から13ポイントも増加しています。賛成派は「支払いが便利」「コロナ関連の理由(衛生面・帰省ができない)」「ポイントが貯まる」などを理由に挙げています。
キャッシュレスお年玉の手段としては、モバイル決済やプリペイド型電子マネー、交通系ICカードなどを検討する人が多いようです。
実際に「2021年はキャッシュレスお年玉をあげる」と答えた人はわずか9%に留まりましたが、前年から2ポイント増えており、キャッシュレスの普及拡大とともに、今後ますます増加することが予想されます。
中国では「キャッシュレスお年玉」がすでに当たり前?
ここで、日本と同様に、「紅包」と呼ばれるお年玉やご祝儀の習慣がある、中国のお年玉事情を見てみましょう。近年、キャッシュレスが急速に普及している中国では、アリババ・グループ(阿里巴巴集団)が提供する「Alipay(支付宝)」や、大手IT企業テンセント(騰訊)が提供する「WeChat Pay(微信支付)」を利用したモバイル決済が大人気です。ドイツの消費者データ企業スタティスタによると、2020年の第1四半期の時点で、7億6500万人以上の中国人が、年に1回、少なくとも1回のモバイル取引を完了しています。これは、国の人口の半分以上です。
このようなキャッシュレス人気は中国版お年玉である「紅包」 にも飛び火しており、2018年の中国の大晦日には約7億人がWeChat Payを利用して親戚などに「紅包」を送ったことが、テンセントの発表で明らかになっています。
子どもにキャッシュレスお年玉を送る方法、3つ
では実際、日本で親戚の子どもや孫にキャッシュレスお年玉を送るには、どうしたらいいのでしょうか。3つの方法をご紹介します。
1:スマホ決済アプリで送る(PayPay、LINE Payなど)
日本でもモバイル決済の利用者が増えていますが、「不慣れ」「セキュリティーが心配」などの理由で抵抗感のある人もいます。日本で利用されているLINE Payや楽天ペイ、PayPayなどで送金するには年齢制限がないので、スマホがあってアプリをダウンロードしていれば送金が可能です。子どものスマホやアプリ登録がない場合には、保護者のアプリへの送金になります。受け取る側が同じ決済サービスを利用している必要があるので、贈り相手に確認しましょう。
2:プリペイドカードや商品券を郵送する
図書券やQUOカードなどプリペイドカードを送るのも手軽です。また最近では、コンビニやスーパーなどでAmazonギフト券、楽天スーパーポイントなどネットショッピングで利用できるカードのほか、ゲームに利用できるカードなども販売されているので、それらを購入して郵送するのもよいでしょう。プリペイドカードや商品券を買う時には、キャッシュレス決済にしたいものです。プリペイドカードやプリペイド型電子マネーなどの購入には、デビットカードやクレジットカードを利用すれば、ポイントや特典を利用できるというメリットがあります。還元率の高いカードを選ぶと、さらにお得感が増します。なお、プリペイドカードや商品券を郵送するには、一般書留、簡易書留で送る必要があるので注意しましょう。
3: 電子プリペイドカードをLINEやメールで
子どもがスマホを持っていて、LINEやメールを受け取ることができる場合は、Amazonギフト券などの電子プリペイドカードもおすすめです。好きなものを選んで買えるAmazonギフト券は、価格も15円〜500,000円で設定でき、デザインも選べてメッセージを添えてメールやLINEすることもできます。また、LINEではスターバックスの券やミスタードーナツの券などバリエーションも豊富なので、相手に合わせて選ぶ楽しみもあります。
送る相手や、ご自身の登録アプリなど、使いやすい方法を選ぶのがよいでしょう。コロナ禍でキャッシュレスが加速している今、2021年はキャッシュレス決済を賢く利用して、「得するキャッシュレスお年玉」を送ってみてはいかがでしょうか。
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