バフェット氏の投資手法
「株式投資において重要なのは、投資した企業のビジネスが長期にわたって持続する競争力を持っているか否か。時間はすばらしい企業にとって友であり、二流企業にとっては敵です」
このように述べているバフェット氏は、ビッグ4と呼ばれる4銘柄に資金の大半を集中投資している。そのうちの一つめは米国大手銀行の一角であるウェルズ・ファーゴで、1989年から何度となく買い増ししてきた。預金を集めてそれを貸付に回すという銀行本来の業務を貫いてきたことから、リーマンショックでも致命的な打撃を受けなかった模様で、その直後には米国大手金融機関のワコビアを事実上の救済合併する余裕をみせている。
二つめのコカ・コーラについては、多くを語る必要がないかもしれない。世界中で愛飲され、長期的に利益成長を遂げて配当も50年以上にもわたって増配し続けており、バフェット氏は1988年から買い増ししてきている。
コカ・コーラがバフェット流の銘柄選びの象徴であるのに対し、2011年から買い始めた三つめのIBMは少々異色の存在といえるだろう。流行廃りを嫌う彼は、「ハイテク関連には投資しない」とかねてから宣言する一方、IBMを買った理由は明らかにしていないが、パソコン事業をレノボに売却して抜本的な方針転換を図ったり、自社株買いなどの株主重視政策に注力したりしたことを高く評価したとの声もある。バークシャー・ハサウェイが提出した証券取引委員会への報告書によれば、同社が981万株のApple株を所有していることが判明した (2016年5月16日現在、米国時間) 。前期末で10億7,000万ドルの価値となる。一貫してハイテク関連には投資しないと主張してきた同氏の考えも変わってきているのかもしれない。
四つめはクレジットカードのアメリカン・エキスプレスで、こちらも誰にでもわかりやすいビジネスを展開している。ちなみに、その創業者はウェルズ・ファーゴと同一人物で、バフェット氏は1994年から同銘柄を買ってきた。
流行に左右されないビジネスで着実に儲け続けている企業を、株価が割安な局面で買い、長期のスパンで保有する−−−。このバフェット流の投資自体も、いつの時代になっても流行廃りがなく、普遍的に通用するものだといえそうだ。これから新たに投資にチャレンジする人たちにとっても、非常に参考になる投資スタイルの一つだろう。(提供: 大和ネクスト銀行 )
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