一攫千金、億万長者になれる可能性のある宝くじ。億万長者になれる可能性が限りなく低いことは分かっているものの、私たちは宝くじを購入する。あまりにも非合理的な行動だ。

しかし、宝くじに限らず、投資の世界でも非合理的な行動が多く見られ、私たちの非合理的行動は現在では1つの学問となっている。今回は宝くじを通して学問の世界をのぞいてみよう。

宝くじから学べる行動ファイナンス

宝くじから投資学が学べる ? 「投資心理」と「期待値」の考え方
(画像=Quality Stock Arts / stock.adobe.com)

宝くじ、サッカーくじ、ロトシックス、競馬、パチンコ、株式投資、不動産投資……共通点は、多かれ少なかれ、資金を増やす目的が含まれていることだ。よってこれらを仮に「投資」だとしよう (厳密には投資と投機は異なる) 。

投資においては、資金を増やすことが目的であるため、合理的な行動といえば資金が増える行動だ。

10年以上前のデータではあるが、総務省が発表した資料で宝くじ、公営競技 (地方競馬、競艇、競輪、オートレース) 、サッカーくじの売上に対する当選金を確認してみよう。

宝くじ公営競技サッカーくじ
売上1兆419億円2兆2,492億円905億円
当選金・払戻金4,758億円1兆6,814億円449億円
当選金率45.7%74.8%49.6%

当選金率の高さに驚いた方もいるだろう。しかし、この数字は売上に対する当選金や払戻金の率であって、何人が受け取ったかという数字ではない。高い確率で投資額を失うことは周知の事実である。それでもなぜ一攫千金を求めて投資するのだろうか。

実は金融商品への投資においても、人間は必ずしも合理的な行動を取らないことが注目され、「行動ファイナンス」という分野が登場している。行動ファイナンスでは、偏見や先入観、錯覚などのバイアスがかかることで非合理的な行動を取るとされている。

行動ファイナンス関連用語①ヒューリスティック

ヒューリスティックとは、限られた時間や情報、能力の中で目の前の決断をするために、情報不足のままであったり、情報をきちんと把握したり分析したりすることなく直感で決断することを指す。

例えば、コインを投げた場合、表と裏のどちらが出るのかは毎回2分の1の確率だ。しかし、表が出続けるとそろそろ裏が出るような気がしてしまう。これを代表性バイアスという。ロトシックスのような数字を当てるようなくじの場合、「この数字はまだ出たことがないから、そろそろ出るのではないか」と期待するのは、正に代表性バイアスと言えるだろう。

そのほかにも、新しい記憶に頼りがちになる利用可能性、既に持っている情報に縛られて判断する保守性、同じ事実にもかかわらず先入観によって感じ方や判断が異なるアンカリングなどがヒューリスティックに該当する。

行動ファイナンス関連用語②プロスペクト理論

行動ファイナンスに深く関係するプロスペクト理論では、人間は何に価値を感じるかを測る。

例えば、同じ金額の利益と損失は同じ金額の増減であり、価値の絶対値、プラスマイナスは同じである。価値を感じる感情、つまりプラスの感情とマイナスの感情も同じ幅であるはずだ。ところが金額が大きくなると、同じ金額のはずなのにプラスの感情よりもマイナスの感情の方が大きくなる。

プロスペクト理論ではこれを価値関数で表しているが、人は資産の絶対額より資産の変化をより重視することがわかる。この理論において、人間はいくつかの行動を取る傾向が示されている。

例えば、利益が出ているときにはリスク回避的になるが、損失が出ているときにはリスク愛好的になるというのは、損失を取り返そうとさらなる賭けに資金を投じてしまうギャンブラーを想像させるだろう。

預金でも宝くじのような楽しみは味わえる

投資するときに重要なことは、どのくらい増やしたいかという期待値を設定すること、そしてその期待値をどのくらいの確率で得られるかというリスクを見極めることだ。とはいえ、宝くじを投資と考える人は少ないだろう。

宝くじの楽しみを止めるつもりは全くない。しかし、リスクなく宝くじのような楽しみを味わえる方法を知っておく価値はあるだろう。

懸賞金付きの預金を提供している金融機関は地銀を中心に数多く存在する。地銀以外でも、例えば大和ネクスト銀行では、為替レートや日経平均株価終値を予想してピタリと当てた場合にはホールインワン賞として5万円、そのほかにも50位までのニアピン賞、100位までのワンオン賞が用意されていたり、上がり、下がりの予想を当てるだけで金利が優遇されたりする懸賞定期預金が毎月設定されている。

普段から利用している預金においても、宝くじの要素が楽しめるのだから、チャレンジしてみてはいかがだろうか。

(提供:大和ネクスト銀行


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