円預金に比べ、金利だけでなく為替差益を得るチャンスもある外貨預金が注目されている。外貨預金では取り扱う金融機関によって、預け入れる通貨の種類や選び方はさまざまだ。どのような通貨が人気なのかを分析し、おすすめの選び方も紹介する。

外貨預金の値動きや金利は通貨による

外貨預金の人気通貨は ? おすすめの組み合わせ方法も解説
(画像=Jianyi Liu / stock.adobe.com)

外貨預金の対象となる通貨の代表例といえば「米ドル」や「豪ドル」などさまざまあるが、選ぶ通貨によって為替レートの変動幅や要因、金利は異なる。

金融機関やプランにより対象となる外貨は異なるが、例えば、取引高・流通量の多い先進国の通貨であれば、比較的安定性が高い。一方で新興国の通貨は為替レートの変動が激しく比較的ハイリスク・ハイリターンであることが一般的だ。金利は各国の金融政策や経済情勢によっても左右される。情報の手に入れやすさも異なるため、どのようなニュースや指標に注目するかも違ってくる。

人気の通貨はどれ ?

外貨預金ではどのような通貨がおすすめなのか。複数の銀行が公表しているデータを参考にして、人気の高い通貨やその理由を探る。

初心者におすすめなのは ?

外貨預金の初心者におすすめなのは、世界の基軸通貨であり圧倒的な取引量・流通量を誇る「米ドル」だ。米国の政治や経済に関するニュースは日本でも手に入れやすいため、為替レートの動きを把握するための情報が豊富だという点でもメリットがある。

米ドルの特徴は、世界の貿易や資本取引に使われる「国際決済通貨」であること、信頼性が高く、「有事のドル買い」といわれるように世界経済が不安定になると買われやすいことなどがある。米国内の雇用統計や消費者物価指数 (CPI) といった経済指標の影響を受けやすい。

その他のおすすめ通貨と特徴

米ドルの他、人気が高い通貨の一部を特徴とともに紹介する。

通貨名特徴
豪ドルオーストラリアは先進国でありながら、金やウランなどの資源が豊富だ。先進国の中ではインフレ率が高くなる傾向にあるため、金利も高くなりやすい。世界経済が安定していると豪ドル高になりやすい。
ユーロ欧州の多くの国が法定通貨として使用する共通通貨で、ユーロ圏は米国に次ぐ大きな経済圏となっている。取引高が大きく、政治や経済の情報も手に入れやすい。ドイツやフランスの経済指標による影響が大きい。
英ポンド流動性が高く、政治・経済情報も入手しやすい。主要国の中では金利が高い傾向にある。ユーロとの連動性が高いが、ユーロに比べて変動幅が大きくなりやすい。リスクもあるが、ハイリターンも狙える。

組み合わせ方のポイント

外貨預金では、人気の高い通貨を中心に運用する方法もある一方、リスクとリターンを重視する点から、異なる値動きをする通貨を分散して保有する「分散投資」の考え方も重要だ。例えば、先進国の通貨ばかりに偏ったり、資源国の通貨ばかりだったりすると、何らかの理由で大きな変動があったときにリスクが大きくなってしまう。

異なる特徴を持つ通貨を組み合わせておくことで、リスクを抑えやすくなる。

外貨とセットで円の金利を優遇できるプランも

外貨預金では、外貨定期預金と同時に円定期預金を預け入れることで、円の金利がアップするプランもある。大和ネクスト銀行の「バスケット定期預金」は、円と外貨を組み合わせることで、分散投資でリスク管理をしながら円金利の優遇を受けられる点が魅力だ。外貨の預入割合が高いほど、円に適用される優遇金利が「好金利」となる。

通貨の種類と割合は、AI (人工知能) によって決めることができる「Aコース」と、自分で選ぶ「Sコース」が準備されているので、好みのスタイルで外貨預金を始めることができる。

AIが最適な組み合わせを提案する「Aコース」

例えば、外貨を保有するのがはじめてで、通貨の組み合わせを自分で決めるのは難しい……。そのように感じる場合には、AI が円と外貨の最適な預入割合を紹介する「バスケット定期預金 AIでえらぶ (A コース) 」 がおすすめだ。

AI は1ヶ月先の為替動向の予測をもとに、最大のパフォーマンス (リスク調整後リターン) が想定される組み合わせを毎月紹介する「AI予測レポート」を発行する。 AIが予測する通貨は円と米ドル、豪ドルであり、最適な組み合わせを紹介する場合は、以下の3種類のうちのいずれかとなる。

  • 円+米ドル+豪ドル
  • 円+米ドル
  • 円+豪ドル

AIが毎月提案する組み合わせと割合に預け入れるので、預入金額を決めるだけで始められる。

4種の外貨から自分で選ぶ「Sコース」

バスケット定期預金Sコースでは、円と組み合わせる外貨、預入割合を選ぶことができる。
円のほかに以下の4種類の通貨が対象だ。

  • 米ドル
  • 豪ドル
  • トルコリラ
  • 南アフリカランド

外貨の預入割合が高い組み合わせを選べばより「好金利」な円の優遇金利が適用される。また、「外貨を保有するのがはじめて」で外貨のリスクは抑えたいという場合は、円の預入割合を高めれば良いので、自分好みにカスタマイズができる。

豊富な選択肢から最適なプランを

外貨預金を始めるにあたって、通貨選びは最も重要なポイントになる。人気の通貨やその特徴を知り、最適な判断をしたい。さらに、急な政治・経済情勢や価格の変動に対応するため、通貨を組み合わせて分散投資しリスクを最小限に抑えることも大切だ。

大和ネクスト銀行の取り扱い通貨は12種類あり、豊富な選択肢が揃っている。さらに「バスケット定期預金」の各コースも利用し、安定した値動きで着実な利益を得たい人からリターンを狙いたい人まで、ニーズに合わせた選び方ができるだろう。

(提供:大和ネクスト銀行


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