楽天証券のつみたてNISAクレカ積立のポイント還元率は、ネット証券業界で低い水準です。年会費が原則無料のクレカ積立で、高いポイント還元を受けたい方はマネックス証券を検討してみてください。
一方で、楽天証券は主要ネット証券会社で唯一、つみたてNISAでのポイント投資が可能です。また、条件を満たせば楽天市場での買い物時に付与される楽天ポイントも増加します。
ポイント投資を行いたい方や、楽天市場でよく買い物を行う方は楽天証券を検討してみてもいいかもしれません。
クレカ積立 | 楽天カードでつみたてNISAを利用できる
クレカ積立は、つみたてNISAでの投資信託購入の決済をクレジットカードで行う取引です。決済時にクレジットカードのポイントが貯まることがメリットといえます。
楽天証券のつみたてNISAクレカ積立のポイント還元率は、ネット証券会社で低い水準です。つみたてNISAでクレカ積立が可能な主要ネット証券会社は、楽天証券の他にSBI証券、マネックス証券、auカブコム証券がありますが、原則年会費が無料のクレジットカードで最大ポイント還元率が最も高いのはマネックス証券となっています。
楽天証券のクレカ積立対象クレジットカードは楽天カードです。ポイント還元率は購入する投資信託により異なります。信託報酬のうち楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%以上の投資信託は決済額の1.0%、楽天証券が受け取る手数料が年率0.4%未満のファンドは決済額の0.2%が楽天ポイントとして付与される仕組みです。また、クレカ積立は毎日積立は選択できず、毎月積立(ボーナス設定は不可)のみ対応しています。
つみたてNISAクレカ積立における投資信託ごとのポイント還元率 |
楽天証券が受け取る手数料 |
ポイント還元率 |
年率0.4%以上 |
1.0% |
年率0.4%未満 |
0.2% |
例えば、楽天証券が受け取る手数料が年率0.5%のファンドを毎月3万円、年間36万円つみたてた場合は年間3600円分の楽天ポイントが付与されます。
ただし、つみたてNISAで購入可能な投資信託は手数料が低いものがほとんどです。2022/12/13現在、つみたてNISAの購入対象投資信託で決済額の1.0%が楽天ポイントとして受け取れる投資信託は以下の13種類のみとなります。
楽天証券のポイント還元率が1.0%のカード
- 大和住銀DC国内株式ファンド
- コモンズ30ファンド
- ハッピーエイジング・ファンドハッピーエイジング20
- のむラップ・ファンド(積極型)
- ハッピーエイジング・ファンドハッピーエイジング30
- キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)
- ハッピーエイジング・ファンドハッピーエイジング40
- フィデリティ・欧州株・ファンド
- HSBCワールド・セレクション(成長コース)
- ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド
- ニッセイ日本株ファンド
- ひふみプラス
そのため、上記13種類の投資信託以外の購入を行いたい方は、楽天証券以外の証券会社を検討した方がポイント還元率は高いです。
マネックス証券は、実質年会費無料のマネックスカードのクレカ積立で、1.1%のポイント還元が受けられます。クレジットカードの年会費無料で高いポイント還元を受けたい方は、マネックス証券のクレカ積立を検討してみてもいいかもしれません。
一方で、楽天証券では後述するポイント投資と合わせて積立を行うことで、条件を満たせば楽天市場での買い物時に付与される楽天ポイントが+0.5倍になります。楽天市場での買い物をよく行う方は、楽天証券のクレカ積立を検討してみてください。
主要ネット証券会社のつみたてNISAクレカ積立ポイント還元率 |
証券会社 |
提携カード |
ポイント還元率 |
楽天証券 |
楽天カード |
0.2%~1.0% |
SBI証券 |
三井住友カード |
0.5%~2.0% |
マネックス証券 |
マネックスカード |
1.1% |
auカブコム証券 |
auPAYカード |
1.0% |
楽天証券のつみたてNISAのポイント投資
ポイント投資とは、クレジットカードなどでの買い物時に貯まったポイントを使って投資信託を購入するサービスです。
楽天証券は主要ネット証券会社で唯一、つみたてNISAでポイント投資を利用できます。つみたてNISAをポイント投資で行いたい方は、楽天証券を検討してみてください。
楽天証券は、楽天ポイント・楽天証券ポイントを利用したつみたてNISAでの投資信託の購入が可能です。さらに、楽天銀行と楽天証券を連携させたうえで、楽天ポイント投資を含めた月の積立額が3万円を超えた場合は、その月の楽天市場での買い物時に付与される楽天ポイントが0.5倍になります。
つみたてNISAは毎月3万3333円を上限に積立額が設定できるため、常に楽天市場での買い物時に付与される楽天ポイントを+0.5倍にできます。積立額全額をポイントで払う必要はなく、1ポイントのみの設定でも本制度は利用可能です。
よって、楽天ポイントを保有している方や楽天市場での買い物をよく行う方は、楽天証券のポイント投資を検討してみてもいいかもしれません。
慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、フリーランスとして保険や投資、税金などのお金に関する記事の執筆や個別相談・ライフプランニングの作成・実行支援を行っている。
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ヴェリタは東京の校正・編集会社です。校正専業では唯一、派遣元事業者、有料職業紹介事業者の資格を取得しています。
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