SBI証券はなぜ人気なのか、どんな人に向いているのか

セレクトプランとオリジナルプランの2つのプラン

SBI証券が取り扱っているiDeCoの商品ラインアップは、2018年からスタートした「セレクトプラン」とサービス開始当初より提供されている「オリジナルプラン」の2つから選べます。1つの金融機関の中でiDeCoのプランが2つあるのは非常に珍しいのですが、さらに商品数も、セレクトプランでは37本、オリジナルプランでは38本と、どちらのプランも全金融機関の中でトップクラスの多さでバラエティに富んでいます。

特徴としては、セレクトプランの方が比較的新しく登場した商品が多く、また低コストで多様性のあるラインアップとなっています。

信託報酬が安いインデックスファンドが豊富

iDeCoの商品には投資信託と元本確保商品がありますが、投資信託で運用する場合、信託報酬という手数料を払う必要があります。信託報酬とは、投資信託をプロの投資家に管理・運用してもらう費用として、投資信託を保有している期間ずっと支払うことになります。この手数料は定額ではなく、「総資産総額に対して何%」といったかたちで決まっていることが多く、投資信託の種類によって変わりますが、年0.5%~2.0%程度が一般的です。また、信託報酬は特定の株価指標(インデックス)への連動を目指すインデックスファンドの方が、ファンドマネージャーの負担が大きいアクティブファンドより安い傾向にあり、年0.5%を下回るものもあります。

同じ100万円を運用していても、信託報酬が0.5%であれば年間5,000円で済むところ、2%なら2万円が手数料として引かれることになります。よって、金融機関自体にかかる手数料のほか、この信託報酬が低い商品を多く取り扱っているというのも金融機関選びの大切なポイントです。

デメリットについて

SBI証券はiDeCo口座を選ぶにあたって1、2を争う人気の金融機関ですが、受取方法の選択肢が他の金融機関と比べて少ないことは知っておく必要があります。

iDeCoは自分で拠出・運用してきたお金を原則60歳以降に受け取ることになりますが、受け取り方法は金融機関によって異なります。ベーシックな受け取り方法は、「一時金として一度に受け取る」「10年間毎年一定額ずつ年金形式で受け取る」という2つです。ほか、併用型として一部を一時金、残りを年金形式という受け取り方法もあります。ただ、SBI証券には併用プランはありませんので、いざ受け取る時期になって初めて知る、ということがないようにしましょう。

セレクトプランの取り扱い商品一覧

SBI証券iDeCoのセレクトプランでは以下の投資信託の取り扱いがあります。全体的に信託報酬の低いインデックスファンドのラインアップが豊富です。

分類 投資信託の種類 商品名 信託報酬
国内株式 インデックス ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.154%以内
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.154%以内
アクティブ ひふみ年金 0.84%
野村リアルグロース・オープン 0.94%
(確定拠出年金向け)
つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド) 0.99%
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ 1.65%
<DC年金>
全世界株式 インデックス SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.1102%程度
(愛称:雪だるま(全世界株式))
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.1144%以内
EXE-iグローバル中小型株式ファンド 0.331%程度
アクティブ セゾン資産形成の達人ファンド 1.35%±0.2%程度
先進国株式 インデックス eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
0.10989%以内
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.10989%以内
eMAXIS Slim (S&P500) 0.0968%以内
iFree NYダウ・インデックス 0.25%
インデックスファンド海外株式ヘッジあり 0.31%
(DC専用)
アクティブ 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資
おおぶね
0.99%
アクティブ ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.46%
朝日Nvestグローバル バリュー株オープン 1.98%
(愛称:Avest-E)
新興国株式 インデックス eMAXIS Slim
新興国株式インデックス
0.2079%以内
アクティブ ハーベスト アジア
フロンティア株式ファンド
2.124%程度
国内債券 インデックス eMAXIS Slim
国内債券インデックス
0.132%以内
先進国債券 インデックス eMAXIS Slim
先進国債券インデックス
0.154%以内
インデックスファンド海外債券ヘッジあり 0.29%
アクティブ SBIーPIMCO
世界債券アクティブファンド(DC)
0.83%
新興国債券 インデックス iFree
新興国債券インデックス
0.24%
国内REIT インデックス ニッセイJリートインデックスファンド 0.275%以内
先進国REIT インデックス 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%以内
バランス インデックス eMAXIS Slim
バランス(8資産均等型)
0.154%以内
アクティブ iFree 年金バランス 0.17%
SBIグローバル・バランス・ファンド 0.2869%程度
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.61%±0.02%
コモディティ 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド) 0.99%程度
ターゲットイヤー セレブライフ・ストーリー2025 0.6977%程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6995%程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.702%程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6843%程度

eMAXIS Slimシリーズ

SBI証券のiDeCoで運用できる商品の中ではじめに紹介したいのが、三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slimシリーズ」です。このシリーズはセレクトプランでのみで購入することが可能です。特徴はなんと言っても手数料が安く抑えられていることで、「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」というキャッチコピーを掲げているように、もともと低かった信託報酬をこの3年間の間にさらに引き下げてきた実績もあります。

結果として、同じ投資対象地域(国内株式、先進国株式など)であれば、eMAXIS Slimシリーズは他のほとんどの投資信託と比べても信託報酬が低いことから、このシリーズを軸に運用商品を選ぶ方もいるほどです。

SBI証券では三菱UFJ国際投信が提供するeMAXIS Slimシリーズのうち8本が運用でき、その8本は大きく分けて個別の資産に投資するものと、1本のファンドで複数の資産や地域に分散投資するものがあります。

個別の資産に投資するものには、日本の株式に投資する「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、日本の債券に投資する「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」、アメリカの株式に投資する「eMAXIS Slim (S&P500)」、アメリカをはじめイギリス・ドイツ・フランスといったヨーロッパ諸国など、世界経済を牽引していくとみられる国の株式に投資する「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と債券に投資する「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」、そして中国・インドといったアジア諸国のほか、ブラジルやロシアなど、これからの高い経済成長が期待できる国の株式に投資する「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」があります。

商品名に「インデックス」とついていることから分かるように、これらの商品はすべてなんらかの経済指標(インデックス)と同じような動きをするように作られ、信託報酬が低く設定されているインデックスファンドです。

一方、上記の複数の資産や地域にまたがって分散投資をするものとして、日本以外の全世界の株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と、バランス型投資信託の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」があります。バランス型の投資対象の8資産とは、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」と、不動産投資信託証券の「国内リート」「先進国リート」の8つで、それぞれ12.5%ずつ均等に分散投資します。

この2本のファンドはそれぞれが1本で世界の複数の資産や地域に投資するので、分散投資をしたいけれど自分で組み合わせを考えるのが手間、という人に向いています。しかし、「分散投資はしたいけれど新興国の株式はリスクが高そう」「アメリカの株式の比率を高くしたい」など、ある程度自分で投資する地域や割合を選びたいのであれば、個別の資産に投資する6本の投資信託をうまく組み合わせる方がいいでしょう。

また、個別に投資する投資信託か、1本のファンドで世界中の資産に分散投資できる投資信託、必ずどちらかで運用しなければならないということではありません。例えば、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を毎月の拠出額の半分で買い、分散投資の基礎を作ってから、残りの半分で自分がもっと重点的に投資したい国内株式や新興国株式に、個別投資する投資信託を追加で購入することもできます。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と同じく投資対象が全世界の株式の商品にSBIアセットマネジメントの「SBI全世界株式インデックスファンド」があります。この商品もeMAXIS Slimと同じように信託報酬を下げてきており、今後も全世界に投資する投資信託としては最もコストの低い商品の1つであると思われます。

iFree年金バランス

信託報酬の解説の際もご紹介したように、アクティブファンドは一般的に信託報酬が高くなりますが、「iFree年金バランス」はアクティブファンドの中でも信託報酬が比較的低くなっています

「iFree年金バランス」の特徴は、みなさんに馴染みが深い国民年金や厚生年金の支払いに使われる年金積立金を運用する機関である「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」の運用に近づけることを目標としている点です。大切な老後資金となる国民年金や厚生年金はより堅実な運用が求められるため、GPIFは「長期的に積立金の実質的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保すること」を目標に掲げています。

大きく増えることを目指すよりも公的年金にプラスαとなる投資を長期間に渡って行いたい、という人にはぴったりな商品と言えるでしょう。

オリジナルプランの取り扱い商品一覧

オリジナルプランはSBI証券が確定拠出年金サービスを始めた時からあるコースです。セレクトプラン に比べ昔からある商品が多く、またバランス型のインデックスファンドが豊富なのが特徴です。

分類 投資信託の種類 商品名 信託報酬
国内株式 インデックス DCニッセイ日経225インデックスファンド 0.1859%以内
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.18%
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC>年金 0.26%
野村DC・JPX日経400ファンド 0.28%
アクティブ ひふみ年金 0.84%
SBI中小型割安成長株ファンド フェイリバイブ 1.65%
<DC年金>
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.68%
みのり投信(確定拠出年金専用) 1.705%以下
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力) 1.87%
+実績報酬
先進国株式 インデックス DCニッセイ外国株式インデックス 0.15%
EXE-i先進国株式ファンド 0.32%程度
DC外国株式インデックスファンド 0.88%
EXE-iグローバル中小型株式ファンド 0.331%程度
iFree NYダウ・インデックス 0.25%
アクティブ ラッセル・インベストメント外国株式ファンド 1.46%
(DC向け)
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) 1.569%程度
朝日Nvestグローバル バリュー株オープン 1.98%
(愛称:Avest-E)
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99%
新興国株式 インデックス EXE-i新興国株式ファンド 0.381%程度
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.61%
国内債券 インデックス 三菱UFJ
国内債券インデックスファンド
0.13%
(確定拠出年金)
先進国債券 インデックス 野村外国債券インデックスファンド 0.15%
(確定拠出年金向け)
新興国債券 インデックス 三菱UFJ
DC新興国債券インデックスファンド
0.57%
国内REIT DCニッセイJ-REITインデックスファンドA 0.275%以内
先進国REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%以内
バランス インデックス DCインデックスバランス(株式20) 0.19%
DCインデックスバランス(株式40) 0.20%
DCインデックスバランス(株式60) 0.21%
DCインデックスバランス(株式80) 0.22%
iFree 8資産バランス 0.24%
アクティブ SBI資産設計オープン(資産成長型) 0.75%
(愛称:スゴ6)
野村DC運用戦略ファンド(愛称:ネクスト10) 0.88%
コモディティ 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド) 0.99%程度
ターゲットイヤー セレブライフ・ストーリー2025 0.6977%程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6995%程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.7002%程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6843%程度

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

国内株式のインデックスファンドで注目したいのが「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」です。日経平均株価やTOPIXなど馴染み深い指標に連動する国内株式インデックスは、iDeCoの投資先にもぜひ加えたい投資対象ですが、オリジナルプランの中では最も信託報酬が低く、人気のある商品となっています。

DCインデックスバランスシリーズ

DCインデックスバランスシリーズの特徴は、4つの異なる資産に国際分散投資する点で、主に国内株式、海外株式、国内債券、海外債券の4つの資産に投資していることです。各資産の運用は、基準となる指数に連動することを目指すインデックス運用で行っているので、バランス型の中では比較的、信託報酬が安くなっています

DCインデックスバランスシリーズには、商品名の最後に「株式20」「株式40」といった数字がついています。この数字は現在20~80まであり、それぞれ株式の割合を表しています。例えば「DCインデックスバランス(株式40)」であれば、国内株式と海外株式を合わせて40%に投資し、残りの60%を国内債券と海外債券に投資する商品、といった具合です。

iFree 8資産バランス

分散投資はしたいけど自分で分散先を選ぶのが面倒、という方にぴったりなのがこの「iFree 8資産バランス」です。セレクトプラン の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と同じく、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内リート」「先進国リート」に均等に配分してくれます。これ1つで分散投資するのではなく、iFree 8資産バランスをベースとして、重点的に買い足したい地域を別の投資信託でプラスするといった利用も、リスクの分散という点で効果的です。

SBI証券の元本確保型商品

商品名 商品分類 商品期間
あおぞらDC定期(1年) 定期預金 1年

SBI証券の元本確保型商品はセレクトプラン、オリジナルプラン共通であおぞら銀行の「あおぞらDC定期(1年)」のみとなっています。定期預金は元本保証かつ預金保険制度(※)の対象になっていますので、元本確保型商品の中でも安全性の高い商品です。

ただし、iDeCoで運用するには前述のように手数料が毎月かかります。元本確保型商品は安全性の高さが特徴ですので大きく損を出すことは考えにくいものの、その反面、元本確保型商品ばかりで運用していると、実際についた利息と支払ってきた手数料がほとんど変わらず利益にならなかったということにもなりかねません。

老後のことを考えるとわずかでも資金を減らしたくないという気持ちは、誰も同じでしょう。ただiDeCoは個人型確定拠出年金であって、長期に渡り運用することで資産を増やすことを目的にした制度です。iDeCoを利用するのであれば、自身の許容できる範囲でリスクを抱えつつ利益を目指すことが大切です。

(※)金融機関が破綻した際など、預金者1人につき元本1,000万円までが保護される制度

「iDeCo」商品選択のポイント。純資産総額、ランキングをチェック

基本は「分散投資」

投資対象とする資産・地域を絞れば値上がりの際大きな恩恵を受けることができますが、逆に下がった際には大きな損失となる可能性があります。極端な運用結果を避けるための基本手段として「分散投資」が挙げられます。

最もリスクの少ない投資方法は元本確保型の定期預金です。ただし元本割れしない反面、リターンはあまり期待できません。ある程度の運用益を期待する場合、投資信託の運用も考えます。投資信託では国内債券、外国債券、国内株式、海外株式といった商品が並びますが、後になるにつれ一般的にハイリスク・ハイリターンとされています。

安全な元本確保型だけではリターンが期待できず、とはいえ海外株式ばかり運用するとなれば想定される損失リスクが大きくなります。そこで対象となる資産や地域を分散することにより、リスクの低減を狙いつつ一定のリターンも期待できるよう運用することが可能になります。

まずは自身がどこまでリスクを許容できるか考え、それから投資商品を選択します。リスク許容度の判定基準となる主な要素は「年齢」「投資経験の有無」「全資産におけるiDeCoで運用する資産の割合」などです。

加入時点での年齢が若いほど、また投資経験があるほどリスク許容度は比較的高いといえるでしょう。また現状からの判断だけでなく今後の要素として、収入や資産が増加する見込みがあるか、iDeCo以外に老後資金を別に用意しているかなども判断材料となります。他で現預金が準備できているのであれば、iDeCoでは思い切ってリスクを取った運用をするのもひとつの手です。

純資産総額をチェック

投資信託を運用することになれば、まずチェックしておきたい点が「純資産総額」の推移です。

純資産総額が増減する要因は2つです。1つは運用による資産の増減、そして2つめが商品に対する拠出金の増減です。運用成績をチェックするのは基本ですが、どれだけ多くの資産が集まっているかという点にも注目します。

多くの個人投資家がそれぞれ検討を重ねた後、同一商品の買い付けに至るには相応の理由があるといえます。純資産総額をチェックすることはいわば他の投資家の目を借りることであり、特に投資初心者にとって商品選択の一助となることでしょう。

また投資信託では、人気の出なかった商品の運用を途中で打ち切る「繰り上げ償還」というリスクが存在しますが、純資産総額が大きければ繰り上げ償還リスクの低減へとつながります。

ただし1つ注意しておきたい点は、純資産総額の増加が一過性のものであった場合です。一時は人気があったがすぐに低迷した、キャンペーンなどが施行された時だけ増加するなど、継続性のない増加は今後の予想が立てにくく、リスクを伴います。

ランキングをチェック

分散投資、定番商品への投資という2本の柱を据えながらさらにリスクを許容できる場合、急成長を見せている、または急成長が期待できる商品への投資も1つの手となります。商品の人気は前述の通り「純資産総額」推移からおおよそ把握でき、また多くのサイトで人気商品ランキングなども発表されています。

相応のリスクがあるものの、自身の期待する新しい商品が運用開始から数年でランキング上位に入った場合、継続的な純資産総額の増加傾向が見られる場合などは、一度検討する価値があるかもしれません。ただ人気だからといって、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。投資対象やコスト、純資産総額などの観点を見極めた上で商品を選びましょう。

SBI証券で代表的なiDeCoファンド11選

SBI証券の取扱商品のうち、代表的な商品をプラン別にピックアップしました。各基準価額や純資産総額などは、5月18日現在の情報で記載しています。

オリジナルプラン

・DCニッセイ外国株式インデックス

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 11,554円
純資産総額 29,809百万円
信託報酬 0.15%


世界の株式市場の時価総額上位に位置する、マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブックなどが組み込まれています。外国株式とはいえ7割ほどが日本でも名の知れた米国株です。対象とする指数は「MSCIコクサイ」で、ポートフォリオ構築にはニッセイアセットマネジメント独自の計量モデルを用いています。

SBI証券オリジナルプランでは全世界型株式の取り扱いがありません。米国有名株への偏りが気になる場合は、新興国株式を組み込んだ商品への投資も併せると分散投資効果を高めることができます。

・三井住友 DCつみたてNISA 日本株インデックスファンド

運用会社 三井住友DSアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 23,052円
純資産総額 31,207百万円
信託報酬 0.18%


国内株式のインデックスファンドで定番の商品です。TOPIX(東証株価指数)への連動を目指しており、構成銘柄にはトヨタや三菱などのトップ企業が含まれています。純資産総額も300億円を超えており、数字から見ても安定した商品と言えるでしょう。

・三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 11,205円
純資産総額 39,708百万円
信託報酬 0.13%


中長期の日本国債に主軸を置きつつ、1割程度を社債・地方債に充てている商品です。指数「NOMURA-BPI」への連動を目標としています。

純資産総額の規模が大きく安定しており、また信託報酬も低いため長期投資向け商品といえるでしょう。

・iFree 8資産バランス

運用会社 大和アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 10,779円
純資産総額 18,417百万円
信託報酬 0.24%

国内・海外を問わず株式・債券・REIT(リート:不動産投信)を投資対象とし、分散投資効果の大きい商品です。

2018年から2019年にかけて大きく純資産総額が伸びており、今後さらなる成長を見せる可能性もあるといえます。

・ひふみ年金

運用会社 レオス・キャピタルワークス
運用タイプ アクティブ型
基準価額 14,132円
純資産総額 27,906百万円
信託報酬 0.84%

市場価格が割安と考えられる銘柄を押さえたアクティブ型商品です。投資割合は8割強が国内株、残り2割弱が海外株となっていますが、市場環境に応じて組入比率は変動します。同じアクティブ型商品の中では信託報酬が比較的低く設定されている点が特徴です。

経営方針など数字だけでは判別できない要素も視野に入れて銘柄選別が行われており、今後発展の見込みありと判断された中小型株も組み込まれています。

・野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)

運用会社 野村アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 18,665円
純資産総額 38,127百万円
信託報酬 0.15%

日本を除く先進国債券の値動きを捉えるよう運用される商品で、対象指数はFTSE世界国債インデックスです。安定した実績を見せ、かつ低コストで運用することができます。

・DCインデックスバランス(株式60)

運用会社 日興アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 21,017円
純資産総額 9,783百万円
信託報酬 0.21%

株式比率6割、国債比率4割という割合で国内外の株式・国債に分散投資できる、リスクバランスの取れた商品です。他にも株式20、40、80が用意されており、リスク許容度に応じ幅広く選択できる点が魅力です。

セレクトプラン

・〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 14,746円
純資産総額 153,940百万円
信託報酬 0.10989%以内

オリジナルプラン「DCニッセイ外国株式インデックス」と同じマザーファンドで、こちらも定番となっている商品です。米国上位株はリーマンショックなどを経てもすぐに力強い成長を見せることが多く、長期投資のiDeCoの強みが発揮されやすいといえます。

・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 9,943円
純資産総額 47,594百万円
信託報酬 0.154%以内

低コストで、幅広い資産に一括して分散投資できる点が強みです。8資産の内訳は国内・先進国・新興国の各株式及び債券、そして国内・国外のREITで、均等に12.5%ずつ基本資産配分を行っています。

投資先が株式のみの場合と比べ下落リスクに強く、大きなリターンより、できる限りリスクを回避し堅実な運用を行いたい人向けの商品となっています。また、前述した「iFree 8資産均等」と商品の性質が似ており、コストダウン競争が続く可能性も考えられます。

・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 10,934円
純資産総額 9,351百万円
信託報酬 0.154%以内

先進国(国内を除く)債券へ投資する商品です。セレクトプランではバランスファンド(複数の資産を組み合わせたファンド)の取り扱いが少ないため、株式だけでなくこのような債券を対象とした商品を組み込むことでバランスを取りやすくなります。

・SBI 全世界株式インデックスファンド

運用会社 SBIアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 9,245円
純資産総額 6,030百万円
信託報酬 0.11%

大型株から小型株まで約8,000種類もの銘柄で構成され、「雪だるま」の愛称がつけられています。信託報酬が非常に低い点が特徴です。

SBI証券のiDeCoにおいて全世界型の商品はこのセレクトプランのみ取り扱っているため、同プランを選択する場合は是非チェックしておきたい商品です。

SBI証券でのiDeCo加入手続き方法

申込書の提出

SBI証券より送付される「個人型年金加入申出書」に必要事項を記入し提出します。締め切り日は毎月5日(必着※休業日の場合は前営業日)で、1~5日までに受領されれば翌月中旬、6日~月末の受領であれば翌々月中旬にID及びパスワードが発送されます。DC(企業型確定拠出年金)からの移行の場合は受領後2~3週間後の発送です。

利用者サイトでの設定

ID及びパスワードを受け取り、iDeCo利用者サイトにて手順に従い手続きを進めます。メールアドレスの設定、運用商品の設定方法確認及び手続きが主な内容です。

掛金引き落とし(※毎月納付の場合)

書類受領日が1~5日の場合は翌月(初回1ヵ月分)、6日~月末であれば翌々月(初回2ヵ月分)より掛金の引き落としが開始されます。引き落とし日は毎月26日、銀行が休業日の場合翌営業日に設定されています。

DCなどから移行の場合は1ヵ月半~3ヵ月ほど間を置いて引き落としが開始されます。

運用商品の設定

加入時に送付される「加入者掛金配分設定届」もしくは利用者サイトで設定しますが、掛金拠出から3ヵ月を経ても設定がない場合は改めて案内書が送付されます。さらに2週間設定が行われなかった場合、自動的にSBI証券指定商品での運用が開始されます。

iDeCoの基礎知識

iDeCoにするとこんなにお得(メリット)

iDeCo加入者には、以下の3つの税制メリットが設けられている。

・掛け金は所得控除の対象

iDeCoに加入して拠出する掛け金は、全額が所得控除の対象となるため、所得税・住民税が節税できる。実際にいくら節税できるかは、各人の掛け金額や他の所得の状況などで異なるが、低金利時代においては、預貯金の利息よりもiDeCo加入で得る還付のほうが大きいだろう。

60歳まで所得控除を受け続けられれば効果は非常に大きいといえる。

・運用益が非課税

iDeCoで運用して得られる収益には税金がかからない。本来引かれるはずの税金分も合わせて再投資されるため複利効果もより大きくなる。

・受給時の所得控除

60歳以上になったとき年金または一時金で受け取るか選択することが可能だ。しかしどちらの受取方法を選んでも税金の控除が受けられる。年金として受け取る場合は、他の公的年金と合算して公的年金等控除が適用される。公的年金等控除額は、受給者の年齢や公的年金等の収入金額によって異なる点は注意が必要だ。

iDeCoを選ぶ前に注意しておきたい点(デメリット)

iDeCoで注意が必要なのは、原則として60歳までお金を引き出せないこと。60歳までのマネープランをしっかりと検討したうえで加入しないと、いざというときに家計が厳しくなる可能性もある。節税効果ばかりに気を取られて上限額まで拠出しようとする人もいるが老後資金以外の必要資金は、別に貯蓄をしておくことが大切だ。

また投資信託は、価格変動リスクがつきものである。60歳で受給額が確定するころに価格が下がる可能性も否めない。常時運用状況を確認しながら元本確保型商品の割合を増やすなど運用商品の組み替えといった工夫も必要だ。

iDeCo口座を選ぶときに重視したいポイント

iDeCoは、1つの金融機関でしか加入できないため、金融機関選びが大切だ。その際、重視したい主なポイントが手数料と運用商品の2つである。iDeCoに加入すると手数料がかかるが手数料水準は金融機関によってさまざまだ。せっかく税金面でメリットがあっても多くの手数料が引かれて資産が目減りしては意味がない。そのため手数料体系などをきちんと調べておく必要がある。

また運用成果で将来の受取額が変わるため、各金融機関がどんな運用商品を提供しているかはしっかりと確認しておきたい。長い運用期間の間には、資産配分を変える必要も出てくるだろう。できるだけ幅広い選択肢のある金融機関を選ぶのがおすすめだ。

iDeCoでSBI証券を選ぶメリット

SBI証券でiDeCoを始めると主に以下の2つのメリットがある。

メリット1:手数料が安い

最初に挙げられるメリットは、手数料だ。iDeCoは、60歳まで掛け続ける制度であることを考えると毎月かかる手数料は安いに越したことはない。国民年金基金連合会や信託銀行に支払う手数料は、どの金融機関で加入しても同じである。しかしSBI証券では、運営管理手数料がかからない。SBI証券でiDeCoに加入する場合の手数料は以下の通りだ。

手数料発生時期 手数料支払い先 金額
口座開設時(初回のみ) 国民年金基金連合会 2,829円
口座管理手数料(月額) 国民年金基金連合会 105円(※)
SBI証券 0円
信託銀行 66円
給付時(1回当たり) 信託銀行 440円

※拠出区分が(月ごと)の場合。

メリット2:商品が豊富

もう一つのメリットは、iDeCoで運用できる商品の数だ。SBI証券では、加入者のさまざまな投資ニーズに応えられるよう「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した商品ラインナップを提供。2021年5月26日時点で投資信託(元本変動商品)は83本と多く低コストのインデックスファンドをはじめアクティブファンドも充実している。

投資対象も国内株式や海外株式、国内債券、海外債券といったラインナップだけでなく新興国海外株式もあるため選択肢が多い。自分の投資スタイルに合わせて選択しやすいのが魅力だ。また元本確保型の商品では、2021年5月26日時点で定期預金2本に加え生命保険(つみたて年金)を2本提供。定期預金は、預金保険の対象となっている。

そのため万一金融機関が破たんすることがあっても、元本1,000万円とその利息までは保証される。さらに生命保険も保険契約者保護機構の対象で万一生命保険会社が破たんしても破たん時点における補償対象契約の責任準備金等の90%までが補償されるなど安心性も高い。

iDeCoでSBI証券を選ぶデメリット

圧倒的な商品ラインナップと手数料の安さで強さを誇るSBI証券。iDeCoでSBI証券を選ぶデメリットは特にない。しかし、強いて言うならそのメリットにつられて他金融機関からの移換申し込みを行い、手続き完了までの間に市場が高騰する可能性があることだろう。移換手続きの間に市場が大きく上昇すれば安く売って高く買うことになり損失を被る可能性がある。

SBI証券でiDeCoを始める方法

SBI証券では、初めてiDeCoを申し込む「新規加入」だけでなく他の金融機関(運営管理機関)ですでにiDeCoに加入している場合も加入が可能だ。また「企業型確定拠出年金に加入していたが転職や退職などの事情で続けられなくなった」という人が資産をiDeCoへ移換することもできる。

これまで他社で掛けていたが手数料が高かったり運用できる商品が少なかったりして魅力に欠ける場合は、SBI証券に資産を移換し新たに拠出を続けていくのも良いだろう。

iDeCo口座開設手順

ここでは、SBI証券でiDeCoに新規加入する場合の手順を紹介していく。申し込み方法は「Webサイト」「書面」の2つだ。郵送でのやりとりが省ける分Webサイトで申し込むほうが早く済む。ここでは、Webサイトで行う方法を3つのステップで紹介する。

ステップ1:加入診断および必要書類を確認

先述したようにiDeCoは、公的年金の被保険者区分や勤務先での企業年金加入状況などにより拠出限度額が異なる。そのためまずは加入資格の診断が必要だ。申込画面上にある申し込みボタンをクリックすると加入診断として年齢や職業などの質問が行われる。質問に答えながら先に進むと手続きに必要な書類などを確認することが可能だ。

なお会社員や公務員など第2号被保険者の人は「事業主の証明書」も必要になる。証明書のフォーマットはWebからダウンロードできるため、事前に勤務先の担当者に記入してもらおう。

ステップ2:必要書類のアップロードおよびお申し込みフォームへ入力

iDeCo申し込みの認証コードが指定したメールアドレスに送られてくる。指示に従い基礎年金番号の入力や掛け金の引落口座の登録、本人確認書類等のアップロードなどを行う。一連の申し込み手続きが完了すると当日もしくは翌日に申込完了のメールが送られてくる。その後、SBI証券の審査があり完了すれば再度メールが届く。

ステップ3:ID・パスワード受領

SBI証券の審査の後は、国民年金基金連合会で加入資格などの確認だ。資格確認・手続きが完了すると各種通知書が郵送される。SBI証券からはiDeCoの資産管理や運用を行う「加入者サイト」にログインするためのIDおよびパスワードが記載された「ID・パスワード」が発送される。なお「ID・パスワード」の発送時期は申し込みのタイミングにより以下の通りだ。

申し込み時期 発送時期
毎月20日の前日まで 翌月中旬
毎月20日~月末営業日まで 翌々月中旬

届いた書類は、今後60歳で年金を受給開始するまで必要なので大切に保管しておこう。

よくある質問

iDeCoとはどんな制度?

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月一定額を積み立てて金融商品(定期預金、投資信託、保険など)を運用し、積み立てた額とその運用益を60歳以降に受け取るシステムです。通常の年金とは別に個人で積み立てを行い(私的年金)、老後の資産形成を行うことを目的としています。

・資格
日本在住(公的年金受給者)で、20歳以上60歳未満であれば加入することができます。ただし加入にあたっては専用の口座開設が必要となります。

・掛金について
掛金(積み立てる額)の最低額は月々5,000円から。ここから1,000円単位で上乗せが可能ですが、加入者の職業により次の表のとおり上限額が定められています。自営業の方は、国民年金基金や付加保険料と合わせての上限金額となります。

職業 上限金額
公務員 月額1万2,000円
会社員(企業年金有り) 月額1万2,000円、2万円(企業年金の種類により異なる)
会社員(企業年金無し) 月額2万3,000円
専業主婦(夫) 月額2万3,000円
自営業 月額6万8,000円

(引用元:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会)

掛金拠出の再開・休止はいつでも行えますが、万が一、口座引き落とし日に残高が不足していた場合や国民年金保険料未納の場合、当月中の掛金拠出は不可能となり、追納もできません。

掛金の変更は引き落とし日を基準として暦年(1~~12月)で1度まで可能です。

・受給について
掛金および運用益の受給は原則60歳以降、70歳までに任意で開始することができます。ただし加入期間により受給開始年齢が変動する場合があるため注意が必要です。

通算加入者等期間 受給開始年齢
10年以上 満60歳
8年以上10年未満 満61歳
6年以上8年未満 満62歳
4年以上6年未満 満63歳
2年以上4年未満 満64歳
1ヶ月以上2年未満 満65歳

(引用元:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会)

もし加入者が60歳を迎える前に重度の障がい者となる、もしくは亡くなった場合はその時点で受給開始となり、死亡の場合は遺族が受給者となります。

iDeCoの商品はどんなものがある?

iDeCoには様々な分類がありますが、そのうち投資信託の運用スタイルから見た分類として「インデックス型(パッシブ型)」「アクティブ型」の2種が存在します。

・インデックス型
「日経平均株価」「TOPIX」など、市場の値動きを示す代表的な指数への連動を目指す運用がインデックス型(※パッシブ型とも呼ばれる)です。

・アクティブ型
インデックス型に対し、対象市場の値動きを中長期的に上回る運用を目指すのがアクティブ型です。ファンドマネージャーなど運用専門家らが、それぞれ独自の視点から市場の動向を解析・予測し、成長が期待できる銘柄を複数ピックアップして運用を行います。

つみたてNISAやNISAとの違いは?

投資信託などを毎月一定額ずつ購入し積み立てて運用していく制度には「つみたてNISA」もある。両者の大きな違いは、資産形成の目的だ。iDeCoは、公的年金の不足分を補完することを目的として作られた制度である。そのため原則60歳になるまで拠出することが必要、かつ60歳になるまで払い出しができない。

一方、つみたてNISAは、長期間にわたる少額積み立ておよび分散投資をサポートすることを目的としている制度である。毎年40万円までの範囲で積み立て運用し、その運用によって得られる分配金や売却益などが最長20年間非課税になるだ。もちろん20年経たないうちに売却しても問題ない。利用に際しては、自分の目的や必要性に応じて選ぶようにしよう。

SBI証券はなぜ人気なのか、どんな人に向いているのか

セレクトプランとオリジナルプランの2つのプラン

SBI証券が取り扱っているiDeCoの商品ラインアップは、2018年からスタートした「セレクトプラン」とサービス開始当初より提供されている「オリジナルプラン」の2つから選べます。1つの金融機関の中でiDeCoのプランが2つあるのは非常に珍しいのですが、さらに商品数も、セレクトプランでは37本、オリジナルプランでは38本と、どちらのプランも全金融機関の中でトップクラスの多さでバラエティに富んでいます。

特徴としては、セレクトプランの方が比較的新しく登場した商品が多く、また低コストで多様性のあるラインアップとなっています。

信託報酬が安いインデックスファンドが豊富

iDeCoの商品には投資信託と元本確保商品がありますが、投資信託で運用する場合、信託報酬という手数料を払う必要があります。信託報酬とは、投資信託をプロの投資家に管理・運用してもらう費用として、投資信託を保有している期間ずっと支払うことになります。この手数料は定額ではなく、「総資産総額に対して何%」といったかたちで決まっていることが多く、投資信託の種類によって変わりますが、年0.5%~2.0%程度が一般的です。また、信託報酬は特定の株価指標(インデックス)への連動を目指すインデックスファンドの方が、ファンドマネージャーの負担が大きいアクティブファンドより安い傾向にあり、年0.5%を下回るものもあります。

同じ100万円を運用していても、信託報酬が0.5%であれば年間5,000円で済むところ、2%なら2万円が手数料として引かれることになります。よって、金融機関自体にかかる手数料のほか、この信託報酬が低い商品を多く取り扱っているというのも金融機関選びの大切なポイントです。

デメリットについて

SBI証券はiDeCo口座を選ぶにあたって1、2を争う人気の金融機関ですが、受取方法の選択肢が他の金融機関と比べて少ないことは知っておく必要があります。

iDeCoは自分で拠出・運用してきたお金を原則60歳以降に受け取ることになりますが、受け取り方法は金融機関によって異なります。ベーシックな受け取り方法は、「一時金として一度に受け取る」「10年間毎年一定額ずつ年金形式で受け取る」という2つです。ほか、併用型として一部を一時金、残りを年金形式という受け取り方法もあります。ただ、SBI証券には併用プランはありませんので、いざ受け取る時期になって初めて知る、ということがないようにしましょう。

セレクトプランの取り扱い商品一覧

SBI証券iDeCoのセレクトプランでは以下の投資信託の取り扱いがあります。全体的に信託報酬の低いインデックスファンドのラインアップが豊富です。

分類 投資信託の種類 商品名 信託報酬
国内株式 インデックス ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.154%以内
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 0.154%以内
アクティブ ひふみ年金 0.84%
野村リアルグロース・オープン 0.94%
(確定拠出年金向け)
つみたて椿(愛称:女性活躍応援積立ファンド) 0.99%
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ 1.65%
<DC年金>
全世界株式 インデックス SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.1102%程度
(愛称:雪だるま(全世界株式))
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.1144%以内
EXE-iグローバル中小型株式ファンド 0.331%程度
アクティブ セゾン資産形成の達人ファンド 1.35%±0.2%程度
先進国株式 インデックス eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
0.10989%以内
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.10989%以内
eMAXIS Slim (S&P500) 0.0968%以内
iFree NYダウ・インデックス 0.25%
インデックスファンド海外株式ヘッジあり 0.31%
(DC専用)
アクティブ 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資
おおぶね
0.99%
アクティブ ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) 1.46%
朝日Nvestグローバル バリュー株オープン 1.98%
(愛称:Avest-E)
新興国株式 インデックス eMAXIS Slim
新興国株式インデックス
0.2079%以内
アクティブ ハーベスト アジア
フロンティア株式ファンド
2.124%程度
国内債券 インデックス eMAXIS Slim
国内債券インデックス
0.132%以内
先進国債券 インデックス eMAXIS Slim
先進国債券インデックス
0.154%以内
インデックスファンド海外債券ヘッジあり 0.29%
アクティブ SBIーPIMCO
世界債券アクティブファンド(DC)
0.83%
新興国債券 インデックス iFree
新興国債券インデックス
0.24%
国内REIT インデックス ニッセイJリートインデックスファンド 0.275%以内
先進国REIT インデックス 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%以内
バランス インデックス eMAXIS Slim
バランス(8資産均等型)
0.154%以内
アクティブ iFree 年金バランス 0.17%
SBIグローバル・バランス・ファンド 0.2869%程度
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.61%±0.02%
コモディティ 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド) 0.99%程度
ターゲットイヤー セレブライフ・ストーリー2025 0.6977%程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6995%程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.702%程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6843%程度

eMAXIS Slimシリーズ

SBI証券のiDeCoで運用できる商品の中ではじめに紹介したいのが、三菱UFJ国際投信が提供する「eMAXIS Slimシリーズ」です。このシリーズはセレクトプランでのみで購入することが可能です。特徴はなんと言っても手数料が安く抑えられていることで、「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」というキャッチコピーを掲げているように、もともと低かった信託報酬をこの3年間の間にさらに引き下げてきた実績もあります。

結果として、同じ投資対象地域(国内株式、先進国株式など)であれば、eMAXIS Slimシリーズは他のほとんどの投資信託と比べても信託報酬が低いことから、このシリーズを軸に運用商品を選ぶ方もいるほどです。

SBI証券では三菱UFJ国際投信が提供するeMAXIS Slimシリーズのうち8本が運用でき、その8本は大きく分けて個別の資産に投資するものと、1本のファンドで複数の資産や地域に分散投資するものがあります。

個別の資産に投資するものには、日本の株式に投資する「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」、日本の債券に投資する「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」、アメリカの株式に投資する「eMAXIS Slim (S&P500)」、アメリカをはじめイギリス・ドイツ・フランスといったヨーロッパ諸国など、世界経済を牽引していくとみられる国の株式に投資する「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と債券に投資する「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」、そして中国・インドといったアジア諸国のほか、ブラジルやロシアなど、これからの高い経済成長が期待できる国の株式に投資する「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」があります。

商品名に「インデックス」とついていることから分かるように、これらの商品はすべてなんらかの経済指標(インデックス)と同じような動きをするように作られ、信託報酬が低く設定されているインデックスファンドです。

一方、上記の複数の資産や地域にまたがって分散投資をするものとして、日本以外の全世界の株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と、バランス型投資信託の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」があります。バランス型の投資対象の8資産とは、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」と、不動産投資信託証券の「国内リート」「先進国リート」の8つで、それぞれ12.5%ずつ均等に分散投資します。

この2本のファンドはそれぞれが1本で世界の複数の資産や地域に投資するので、分散投資をしたいけれど自分で組み合わせを考えるのが手間、という人に向いています。しかし、「分散投資はしたいけれど新興国の株式はリスクが高そう」「アメリカの株式の比率を高くしたい」など、ある程度自分で投資する地域や割合を選びたいのであれば、個別の資産に投資する6本の投資信託をうまく組み合わせる方がいいでしょう。

また、個別に投資する投資信託か、1本のファンドで世界中の資産に分散投資できる投資信託、必ずどちらかで運用しなければならないということではありません。例えば、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を毎月の拠出額の半分で買い、分散投資の基礎を作ってから、残りの半分で自分がもっと重点的に投資したい国内株式や新興国株式に、個別投資する投資信託を追加で購入することもできます。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))

「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」と同じく投資対象が全世界の株式の商品にSBIアセットマネジメントの「SBI全世界株式インデックスファンド」があります。この商品もeMAXIS Slimと同じように信託報酬を下げてきており、今後も全世界に投資する投資信託としては最もコストの低い商品の1つであると思われます。

iFree年金バランス

信託報酬の解説の際もご紹介したように、アクティブファンドは一般的に信託報酬が高くなりますが、「iFree年金バランス」はアクティブファンドの中でも信託報酬が比較的低くなっています

「iFree年金バランス」の特徴は、みなさんに馴染みが深い国民年金や厚生年金の支払いに使われる年金積立金を運用する機関である「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」の運用に近づけることを目標としている点です。大切な老後資金となる国民年金や厚生年金はより堅実な運用が求められるため、GPIFは「長期的に積立金の実質的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保すること」を目標に掲げています。

大きく増えることを目指すよりも公的年金にプラスαとなる投資を長期間に渡って行いたい、という人にはぴったりな商品と言えるでしょう。

オリジナルプランの取り扱い商品一覧

オリジナルプランはSBI証券が確定拠出年金サービスを始めた時からあるコースです。セレクトプラン に比べ昔からある商品が多く、またバランス型のインデックスファンドが豊富なのが特徴です。

分類 投資信託の種類 商品名 信託報酬
国内株式 インデックス DCニッセイ日経225インデックスファンド 0.1859%以内
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.18%
SBI TOPIX100・インデックスファンド<DC>年金 0.26%
野村DC・JPX日経400ファンド 0.28%
アクティブ ひふみ年金 0.84%
SBI中小型割安成長株ファンド フェイリバイブ 1.65%
<DC年金>
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.68%
みのり投信(確定拠出年金専用) 1.705%以下
スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力) 1.87%
+実績報酬
先進国株式 インデックス DCニッセイ外国株式インデックス 0.15%
EXE-i先進国株式ファンド 0.32%程度
DC外国株式インデックスファンド 0.88%
EXE-iグローバル中小型株式ファンド 0.331%程度
iFree NYダウ・インデックス 0.25%
アクティブ ラッセル・インベストメント外国株式ファンド 1.46%
(DC向け)
キャピタル世界株式ファンド(DC年金用) 1.569%程度
朝日Nvestグローバル バリュー株オープン 1.98%
(愛称:Avest-E)
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね 0.99%
新興国株式 インデックス EXE-i新興国株式ファンド 0.381%程度
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.61%
国内債券 インデックス 三菱UFJ
国内債券インデックスファンド
0.13%
(確定拠出年金)
先進国債券 インデックス 野村外国債券インデックスファンド 0.15%
(確定拠出年金向け)
新興国債券 インデックス 三菱UFJ
DC新興国債券インデックスファンド
0.57%
国内REIT DCニッセイJ-REITインデックスファンドA 0.275%以内
先進国REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.297%以内
バランス インデックス DCインデックスバランス(株式20) 0.19%
DCインデックスバランス(株式40) 0.20%
DCインデックスバランス(株式60) 0.21%
DCインデックスバランス(株式80) 0.22%
iFree 8資産バランス 0.24%
アクティブ SBI資産設計オープン(資産成長型) 0.75%
(愛称:スゴ6)
野村DC運用戦略ファンド(愛称:ネクスト10) 0.88%
コモディティ 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド) 0.99%程度
ターゲットイヤー セレブライフ・ストーリー2025 0.6977%程度
セレブライフ・ストーリー2035 0.6995%程度
セレブライフ・ストーリー2045 0.7002%程度
セレブライフ・ストーリー2055 0.6843%程度

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

国内株式のインデックスファンドで注目したいのが「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」です。日経平均株価やTOPIXなど馴染み深い指標に連動する国内株式インデックスは、iDeCoの投資先にもぜひ加えたい投資対象ですが、オリジナルプランの中では最も信託報酬が低く、人気のある商品となっています。

DCインデックスバランスシリーズ

DCインデックスバランスシリーズの特徴は、4つの異なる資産に国際分散投資する点で、主に国内株式、海外株式、国内債券、海外債券の4つの資産に投資していることです。各資産の運用は、基準となる指数に連動することを目指すインデックス運用で行っているので、バランス型の中では比較的、信託報酬が安くなっています

DCインデックスバランスシリーズには、商品名の最後に「株式20」「株式40」といった数字がついています。この数字は現在20~80まであり、それぞれ株式の割合を表しています。例えば「DCインデックスバランス(株式40)」であれば、国内株式と海外株式を合わせて40%に投資し、残りの60%を国内債券と海外債券に投資する商品、といった具合です。

iFree 8資産バランス

分散投資はしたいけど自分で分散先を選ぶのが面倒、という方にぴったりなのがこの「iFree 8資産バランス」です。セレクトプラン の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と同じく、「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内リート」「先進国リート」に均等に配分してくれます。これ1つで分散投資するのではなく、iFree 8資産バランスをベースとして、重点的に買い足したい地域を別の投資信託でプラスするといった利用も、リスクの分散という点で効果的です。

SBI証券の元本確保型商品

商品名 商品分類 商品期間
あおぞらDC定期(1年) 定期預金 1年

SBI証券の元本確保型商品はセレクトプラン、オリジナルプラン共通であおぞら銀行の「あおぞらDC定期(1年)」のみとなっています。定期預金は元本保証かつ預金保険制度(※)の対象になっていますので、元本確保型商品の中でも安全性の高い商品です。

ただし、iDeCoで運用するには前述のように手数料が毎月かかります。元本確保型商品は安全性の高さが特徴ですので大きく損を出すことは考えにくいものの、その反面、元本確保型商品ばかりで運用していると、実際についた利息と支払ってきた手数料がほとんど変わらず利益にならなかったということにもなりかねません。

老後のことを考えるとわずかでも資金を減らしたくないという気持ちは、誰も同じでしょう。ただiDeCoは個人型確定拠出年金であって、長期に渡り運用することで資産を増やすことを目的にした制度です。iDeCoを利用するのであれば、自身の許容できる範囲でリスクを抱えつつ利益を目指すことが大切です。

(※)金融機関が破綻した際など、預金者1人につき元本1,000万円までが保護される制度

「iDeCo」商品選択のポイント。純資産総額、ランキングをチェック

基本は「分散投資」

投資対象とする資産・地域を絞れば値上がりの際大きな恩恵を受けることができますが、逆に下がった際には大きな損失となる可能性があります。極端な運用結果を避けるための基本手段として「分散投資」が挙げられます。

最もリスクの少ない投資方法は元本確保型の定期預金です。ただし元本割れしない反面、リターンはあまり期待できません。ある程度の運用益を期待する場合、投資信託の運用も考えます。投資信託では国内債券、外国債券、国内株式、海外株式といった商品が並びますが、後になるにつれ一般的にハイリスク・ハイリターンとされています。

安全な元本確保型だけではリターンが期待できず、とはいえ海外株式ばかり運用するとなれば想定される損失リスクが大きくなります。そこで対象となる資産や地域を分散することにより、リスクの低減を狙いつつ一定のリターンも期待できるよう運用することが可能になります。

まずは自身がどこまでリスクを許容できるか考え、それから投資商品を選択します。リスク許容度の判定基準となる主な要素は「年齢」「投資経験の有無」「全資産におけるiDeCoで運用する資産の割合」などです。

加入時点での年齢が若いほど、また投資経験があるほどリスク許容度は比較的高いといえるでしょう。また現状からの判断だけでなく今後の要素として、収入や資産が増加する見込みがあるか、iDeCo以外に老後資金を別に用意しているかなども判断材料となります。他で現預金が準備できているのであれば、iDeCoでは思い切ってリスクを取った運用をするのもひとつの手です。

純資産総額をチェック

投資信託を運用することになれば、まずチェックしておきたい点が「純資産総額」の推移です。

純資産総額が増減する要因は2つです。1つは運用による資産の増減、そして2つめが商品に対する拠出金の増減です。運用成績をチェックするのは基本ですが、どれだけ多くの資産が集まっているかという点にも注目します。

多くの個人投資家がそれぞれ検討を重ねた後、同一商品の買い付けに至るには相応の理由があるといえます。純資産総額をチェックすることはいわば他の投資家の目を借りることであり、特に投資初心者にとって商品選択の一助となることでしょう。

また投資信託では、人気の出なかった商品の運用を途中で打ち切る「繰り上げ償還」というリスクが存在しますが、純資産総額が大きければ繰り上げ償還リスクの低減へとつながります。

ただし1つ注意しておきたい点は、純資産総額の増加が一過性のものであった場合です。一時は人気があったがすぐに低迷した、キャンペーンなどが施行された時だけ増加するなど、継続性のない増加は今後の予想が立てにくく、リスクを伴います。

ランキングをチェック

分散投資、定番商品への投資という2本の柱を据えながらさらにリスクを許容できる場合、急成長を見せている、または急成長が期待できる商品への投資も1つの手となります。商品の人気は前述の通り「純資産総額」推移からおおよそ把握でき、また多くのサイトで人気商品ランキングなども発表されています。

相応のリスクがあるものの、自身の期待する新しい商品が運用開始から数年でランキング上位に入った場合、継続的な純資産総額の増加傾向が見られる場合などは、一度検討する価値があるかもしれません。ただ人気だからといって、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。投資対象やコスト、純資産総額などの観点を見極めた上で商品を選びましょう。

SBI証券で代表的なiDeCoファンド11選

SBI証券の取扱商品のうち、代表的な商品をプラン別にピックアップしました。各基準価額や純資産総額などは、5月18日現在の情報で記載しています。

オリジナルプラン

・DCニッセイ外国株式インデックス

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 11,554円
純資産総額 29,809百万円
信託報酬 0.15%


世界の株式市場の時価総額上位に位置する、マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブックなどが組み込まれています。外国株式とはいえ7割ほどが日本でも名の知れた米国株です。対象とする指数は「MSCIコクサイ」で、ポートフォリオ構築にはニッセイアセットマネジメント独自の計量モデルを用いています。

SBI証券オリジナルプランでは全世界型株式の取り扱いがありません。米国有名株への偏りが気になる場合は、新興国株式を組み込んだ商品への投資も併せると分散投資効果を高めることができます。

・三井住友 DCつみたてNISA 日本株インデックスファンド

運用会社 三井住友DSアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 23,052円
純資産総額 31,207百万円
信託報酬 0.18%


国内株式のインデックスファンドで定番の商品です。TOPIX(東証株価指数)への連動を目指しており、構成銘柄にはトヨタや三菱などのトップ企業が含まれています。純資産総額も300億円を超えており、数字から見ても安定した商品と言えるでしょう。

・三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 11,205円
純資産総額 39,708百万円
信託報酬 0.13%


中長期の日本国債に主軸を置きつつ、1割程度を社債・地方債に充てている商品です。指数「NOMURA-BPI」への連動を目標としています。

純資産総額の規模が大きく安定しており、また信託報酬も低いため長期投資向け商品といえるでしょう。

・iFree 8資産バランス

運用会社 大和アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 10,779円
純資産総額 18,417百万円
信託報酬 0.24%

国内・海外を問わず株式・債券・REIT(リート:不動産投信)を投資対象とし、分散投資効果の大きい商品です。

2018年から2019年にかけて大きく純資産総額が伸びており、今後さらなる成長を見せる可能性もあるといえます。

・ひふみ年金

運用会社 レオス・キャピタルワークス
運用タイプ アクティブ型
基準価額 14,132円
純資産総額 27,906百万円
信託報酬 0.84%

市場価格が割安と考えられる銘柄を押さえたアクティブ型商品です。投資割合は8割強が国内株、残り2割弱が海外株となっていますが、市場環境に応じて組入比率は変動します。同じアクティブ型商品の中では信託報酬が比較的低く設定されている点が特徴です。

経営方針など数字だけでは判別できない要素も視野に入れて銘柄選別が行われており、今後発展の見込みありと判断された中小型株も組み込まれています。

・野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)

運用会社 野村アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 18,665円
純資産総額 38,127百万円
信託報酬 0.15%

日本を除く先進国債券の値動きを捉えるよう運用される商品で、対象指数はFTSE世界国債インデックスです。安定した実績を見せ、かつ低コストで運用することができます。

・DCインデックスバランス(株式60)

運用会社 日興アセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 21,017円
純資産総額 9,783百万円
信託報酬 0.21%

株式比率6割、国債比率4割という割合で国内外の株式・国債に分散投資できる、リスクバランスの取れた商品です。他にも株式20、40、80が用意されており、リスク許容度に応じ幅広く選択できる点が魅力です。

セレクトプラン

・〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 14,746円
純資産総額 153,940百万円
信託報酬 0.10989%以内

オリジナルプラン「DCニッセイ外国株式インデックス」と同じマザーファンドで、こちらも定番となっている商品です。米国上位株はリーマンショックなどを経てもすぐに力強い成長を見せることが多く、長期投資のiDeCoの強みが発揮されやすいといえます。

・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 9,943円
純資産総額 47,594百万円
信託報酬 0.154%以内

低コストで、幅広い資産に一括して分散投資できる点が強みです。8資産の内訳は国内・先進国・新興国の各株式及び債券、そして国内・国外のREITで、均等に12.5%ずつ基本資産配分を行っています。

投資先が株式のみの場合と比べ下落リスクに強く、大きなリターンより、できる限りリスクを回避し堅実な運用を行いたい人向けの商品となっています。また、前述した「iFree 8資産均等」と商品の性質が似ており、コストダウン競争が続く可能性も考えられます。

・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

運用会社 三菱UFJ国際投信
運用タイプ インデックス型
基準価額 10,934円
純資産総額 9,351百万円
信託報酬 0.154%以内

先進国(国内を除く)債券へ投資する商品です。セレクトプランではバランスファンド(複数の資産を組み合わせたファンド)の取り扱いが少ないため、株式だけでなくこのような債券を対象とした商品を組み込むことでバランスを取りやすくなります。

・SBI 全世界株式インデックスファンド

運用会社 SBIアセットマネジメント
運用タイプ インデックス型
基準価額 9,245円
純資産総額 6,030百万円
信託報酬 0.11%

大型株から小型株まで約8,000種類もの銘柄で構成され、「雪だるま」の愛称がつけられています。信託報酬が非常に低い点が特徴です。

SBI証券のiDeCoにおいて全世界型の商品はこのセレクトプランのみ取り扱っているため、同プランを選択する場合は是非チェックしておきたい商品です。

SBI証券でのiDeCo加入手続き方法

申込書の提出

SBI証券より送付される「個人型年金加入申出書」に必要事項を記入し提出します。締め切り日は毎月5日(必着※休業日の場合は前営業日)で、1~5日までに受領されれば翌月中旬、6日~月末の受領であれば翌々月中旬にID及びパスワードが発送されます。DC(企業型確定拠出年金)からの移行の場合は受領後2~3週間後の発送です。

利用者サイトでの設定

ID及びパスワードを受け取り、iDeCo利用者サイトにて手順に従い手続きを進めます。メールアドレスの設定、運用商品の設定方法確認及び手続きが主な内容です。

掛金引き落とし(※毎月納付の場合)

書類受領日が1~5日の場合は翌月(初回1ヵ月分)、6日~月末であれば翌々月(初回2ヵ月分)より掛金の引き落としが開始されます。引き落とし日は毎月26日、銀行が休業日の場合翌営業日に設定されています。

DCなどから移行の場合は1ヵ月半~3ヵ月ほど間を置いて引き落としが開始されます。

運用商品の設定

加入時に送付される「加入者掛金配分設定届」もしくは利用者サイトで設定しますが、掛金拠出から3ヵ月を経ても設定がない場合は改めて案内書が送付されます。さらに2週間設定が行われなかった場合、自動的にSBI証券指定商品での運用が開始されます。

iDeCoの基礎知識

iDeCoにするとこんなにお得(メリット)

iDeCo加入者には、以下の3つの税制メリットが設けられている。

・掛け金は所得控除の対象

iDeCoに加入して拠出する掛け金は、全額が所得控除の対象となるため、所得税・住民税が節税できる。実際にいくら節税できるかは、各人の掛け金額や他の所得の状況などで異なるが、低金利時代においては、預貯金の利息よりもiDeCo加入で得る還付のほうが大きいだろう。

60歳まで所得控除を受け続けられれば効果は非常に大きいといえる。

・運用益が非課税

iDeCoで運用して得られる収益には税金がかからない。本来引かれるはずの税金分も合わせて再投資されるため複利効果もより大きくなる。

・受給時の所得控除

60歳以上になったとき年金または一時金で受け取るか選択することが可能だ。しかしどちらの受取方法を選んでも税金の控除が受けられる。年金として受け取る場合は、他の公的年金と合算して公的年金等控除が適用される。公的年金等控除額は、受給者の年齢や公的年金等の収入金額によって異なる点は注意が必要だ。

iDeCoを選ぶ前に注意しておきたい点(デメリット)

iDeCoで注意が必要なのは、原則として60歳までお金を引き出せないこと。60歳までのマネープランをしっかりと検討したうえで加入しないと、いざというときに家計が厳しくなる可能性もある。節税効果ばかりに気を取られて上限額まで拠出しようとする人もいるが老後資金以外の必要資金は、別に貯蓄をしておくことが大切だ。

また投資信託は、価格変動リスクがつきものである。60歳で受給額が確定するころに価格が下がる可能性も否めない。常時運用状況を確認しながら元本確保型商品の割合を増やすなど運用商品の組み替えといった工夫も必要だ。

iDeCo口座を選ぶときに重視したいポイント

iDeCoは、1つの金融機関でしか加入できないため、金融機関選びが大切だ。その際、重視したい主なポイントが手数料と運用商品の2つである。iDeCoに加入すると手数料がかかるが手数料水準は金融機関によってさまざまだ。せっかく税金面でメリットがあっても多くの手数料が引かれて資産が目減りしては意味がない。そのため手数料体系などをきちんと調べておく必要がある。

また運用成果で将来の受取額が変わるため、各金融機関がどんな運用商品を提供しているかはしっかりと確認しておきたい。長い運用期間の間には、資産配分を変える必要も出てくるだろう。できるだけ幅広い選択肢のある金融機関を選ぶのがおすすめだ。

iDeCoでSBI証券を選ぶメリット

SBI証券でiDeCoを始めると主に以下の2つのメリットがある。

メリット1:手数料が安い

最初に挙げられるメリットは、手数料だ。iDeCoは、60歳まで掛け続ける制度であることを考えると毎月かかる手数料は安いに越したことはない。国民年金基金連合会や信託銀行に支払う手数料は、どの金融機関で加入しても同じである。しかしSBI証券では、運営管理手数料がかからない。SBI証券でiDeCoに加入する場合の手数料は以下の通りだ。

手数料発生時期 手数料支払い先 金額
口座開設時(初回のみ) 国民年金基金連合会 2,829円
口座管理手数料(月額) 国民年金基金連合会 105円(※)
SBI証券 0円
信託銀行 66円
給付時(1回当たり) 信託銀行 440円

※拠出区分が(月ごと)の場合。

メリット2:商品が豊富

もう一つのメリットは、iDeCoで運用できる商品の数だ。SBI証券では、加入者のさまざまな投資ニーズに応えられるよう「低コスト」と「多様性」にこだわって選定した商品ラインナップを提供。2021年5月26日時点で投資信託(元本変動商品)は83本と多く低コストのインデックスファンドをはじめアクティブファンドも充実している。

投資対象も国内株式や海外株式、国内債券、海外債券といったラインナップだけでなく新興国海外株式もあるため選択肢が多い。自分の投資スタイルに合わせて選択しやすいのが魅力だ。また元本確保型の商品では、2021年5月26日時点で定期預金2本に加え生命保険(つみたて年金)を2本提供。定期預金は、預金保険の対象となっている。

そのため万一金融機関が破たんすることがあっても、元本1,000万円とその利息までは保証される。さらに生命保険も保険契約者保護機構の対象で万一生命保険会社が破たんしても破たん時点における補償対象契約の責任準備金等の90%までが補償されるなど安心性も高い。

iDeCoでSBI証券を選ぶデメリット

圧倒的な商品ラインナップと手数料の安さで強さを誇るSBI証券。iDeCoでSBI証券を選ぶデメリットは特にない。しかし、強いて言うならそのメリットにつられて他金融機関からの移換申し込みを行い、手続き完了までの間に市場が高騰する可能性があることだろう。移換手続きの間に市場が大きく上昇すれば安く売って高く買うことになり損失を被る可能性がある。

SBI証券でiDeCoを始める方法

SBI証券では、初めてiDeCoを申し込む「新規加入」だけでなく他の金融機関(運営管理機関)ですでにiDeCoに加入している場合も加入が可能だ。また「企業型確定拠出年金に加入していたが転職や退職などの事情で続けられなくなった」という人が資産をiDeCoへ移換することもできる。

これまで他社で掛けていたが手数料が高かったり運用できる商品が少なかったりして魅力に欠ける場合は、SBI証券に資産を移換し新たに拠出を続けていくのも良いだろう。

iDeCo口座開設手順

ここでは、SBI証券でiDeCoに新規加入する場合の手順を紹介していく。申し込み方法は「Webサイト」「書面」の2つだ。郵送でのやりとりが省ける分Webサイトで申し込むほうが早く済む。ここでは、Webサイトで行う方法を3つのステップで紹介する。

ステップ1:加入診断および必要書類を確認

先述したようにiDeCoは、公的年金の被保険者区分や勤務先での企業年金加入状況などにより拠出限度額が異なる。そのためまずは加入資格の診断が必要だ。申込画面上にある申し込みボタンをクリックすると加入診断として年齢や職業などの質問が行われる。質問に答えながら先に進むと手続きに必要な書類などを確認することが可能だ。

なお会社員や公務員など第2号被保険者の人は「事業主の証明書」も必要になる。証明書のフォーマットはWebからダウンロードできるため、事前に勤務先の担当者に記入してもらおう。

ステップ2:必要書類のアップロードおよびお申し込みフォームへ入力

iDeCo申し込みの認証コードが指定したメールアドレスに送られてくる。指示に従い基礎年金番号の入力や掛け金の引落口座の登録、本人確認書類等のアップロードなどを行う。一連の申し込み手続きが完了すると当日もしくは翌日に申込完了のメールが送られてくる。その後、SBI証券の審査があり完了すれば再度メールが届く。

ステップ3:ID・パスワード受領

SBI証券の審査の後は、国民年金基金連合会で加入資格などの確認だ。資格確認・手続きが完了すると各種通知書が郵送される。SBI証券からはiDeCoの資産管理や運用を行う「加入者サイト」にログインするためのIDおよびパスワードが記載された「ID・パスワード」が発送される。なお「ID・パスワード」の発送時期は申し込みのタイミングにより以下の通りだ。

申し込み時期 発送時期
毎月20日の前日まで 翌月中旬
毎月20日~月末営業日まで 翌々月中旬

届いた書類は、今後60歳で年金を受給開始するまで必要なので大切に保管しておこう。

よくある質問

iDeCoとはどんな制度?

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、毎月一定額を積み立てて金融商品(定期預金、投資信託、保険など)を運用し、積み立てた額とその運用益を60歳以降に受け取るシステムです。通常の年金とは別に個人で積み立てを行い(私的年金)、老後の資産形成を行うことを目的としています。

・資格
日本在住(公的年金受給者)で、20歳以上60歳未満であれば加入することができます。ただし加入にあたっては専用の口座開設が必要となります。

・掛金について
掛金(積み立てる額)の最低額は月々5,000円から。ここから1,000円単位で上乗せが可能ですが、加入者の職業により次の表のとおり上限額が定められています。自営業の方は、国民年金基金や付加保険料と合わせての上限金額となります。

職業 上限金額
公務員 月額1万2,000円
会社員(企業年金有り) 月額1万2,000円、2万円(企業年金の種類により異なる)
会社員(企業年金無し) 月額2万3,000円
専業主婦(夫) 月額2万3,000円
自営業 月額6万8,000円

(引用元:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会)

掛金拠出の再開・休止はいつでも行えますが、万が一、口座引き落とし日に残高が不足していた場合や国民年金保険料未納の場合、当月中の掛金拠出は不可能となり、追納もできません。

掛金の変更は引き落とし日を基準として暦年(1~~12月)で1度まで可能です。

・受給について
掛金および運用益の受給は原則60歳以降、70歳までに任意で開始することができます。ただし加入期間により受給開始年齢が変動する場合があるため注意が必要です。

通算加入者等期間 受給開始年齢
10年以上 満60歳
8年以上10年未満 満61歳
6年以上8年未満 満62歳
4年以上6年未満 満63歳
2年以上4年未満 満64歳
1ヶ月以上2年未満 満65歳

(引用元:特定非営利活動法人 確定拠出年金教育協会)

もし加入者が60歳を迎える前に重度の障がい者となる、もしくは亡くなった場合はその時点で受給開始となり、死亡の場合は遺族が受給者となります。

iDeCoの商品はどんなものがある?

iDeCoには様々な分類がありますが、そのうち投資信託の運用スタイルから見た分類として「インデックス型(パッシブ型)」「アクティブ型」の2種が存在します。

・インデックス型
「日経平均株価」「TOPIX」など、市場の値動きを示す代表的な指数への連動を目指す運用がインデックス型(※パッシブ型とも呼ばれる)です。

・アクティブ型
インデックス型に対し、対象市場の値動きを中長期的に上回る運用を目指すのがアクティブ型です。ファンドマネージャーなど運用専門家らが、それぞれ独自の視点から市場の動向を解析・予測し、成長が期待できる銘柄を複数ピックアップして運用を行います。

つみたてNISAやNISAとの違いは?

投資信託などを毎月一定額ずつ購入し積み立てて運用していく制度には「つみたてNISA」もある。両者の大きな違いは、資産形成の目的だ。iDeCoは、公的年金の不足分を補完することを目的として作られた制度である。そのため原則60歳になるまで拠出することが必要、かつ60歳になるまで払い出しができない。

一方、つみたてNISAは、長期間にわたる少額積み立ておよび分散投資をサポートすることを目的としている制度である。毎年40万円までの範囲で積み立て運用し、その運用によって得られる分配金や売却益などが最長20年間非課税になるだ。もちろん20年経たないうちに売却しても問題ない。利用に際しては、自分の目的や必要性に応じて選ぶようにしよう。

神中
神中 智博
著者

関西学院大学で会計修士(専門職)を取得後、2016年から2019年までNTT西日本グループの財務部門で決算や内部統制、DXに従事。マレーシアでの留学経験を経て、2022年10月FP事務所ライフホーカーを開業し、現在に至る。
NISAや確定拠出年金(企業型・個人型)を活用した資産形成を中心にコンサルティング、記事執筆、講演等を展開中。保有資格に、1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)、AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ジェネラルCFO(日本CFO協会認定)など多数。

その他の執筆記事・プロフィール一覧へ

株式会社ヴェリタ
株式会社ヴェリタ
ファクトチェック担当者

ヴェリタは東京の校正・編集会社です。校正専業では唯一、派遣元事業者、有料職業紹介事業者の資格を取得しています。

ホームページ Twitter

今、読まれている記事