北陸新幹線金沢開業から約1年が経ち、金沢の一人勝ちになるのではと危惧されていたが、そんな心配をよそに今、福井県は観光客やビジネスパーソンが集まる県となっている。2015年、「幸福度日本一」に輝いた福井県が「人気上昇エリアエリアランキング1位」という新たな称号を手に入れた。あるレンタカーショップでは昨年比較で50%利用率がアップしたというデータもある。レンタカーを使って町を巡る人が多く、観光客だけでなく福井を足掛かりに北陸を回るビジネスマンも軒並み増加し、地元は嬉しい悲鳴を上げている。
集客トップ3は王道 「ちはやふる」効果で若い女性も多い
歴史に自然、グルメと観光しておきたいスポットが多い福井県だが、多くの観光客が訪れるのは一乗谷朝倉氏遺跡、県立恐竜博物館、芦原温泉の3つだ。
◎ 一乗谷朝倉氏遺跡
戦国時代の街並みを今に伝える一乗谷朝倉氏遺跡は朝倉氏五代が100年以上越前を収めた城下町跡だ。CMで有名なお父さん犬の故郷として一躍脚光を浴びた。当時の服装に扮装した人びとが街を歩いており、まるで戦国時代にいるかのような気になってくる。
◎ 県立恐竜博物館
昔からフタバスズキリュウという首長竜の発掘などで、恐竜県として知られているだけあり、見ごたえある展示物がそろっている。ベンチに座った恐竜博士と写真を撮れるなど、化石に興味のない人でも楽しめる内容だ。
◎ “関西の奥座敷”と呼ばれる芦原温泉
年間100万人以上の浴客が訪れる北陸有数の温泉地だ。泉質もよく、古くから文人が訪れることでも知られている。また、芦原は、百人一首を題材とした人気漫画「ちはやふる」に登場する主要男性キャラクターが住む町でもあり、若い女性の観光客も多いそうだ。
日本のマチュ・ピチュ 雲海は4月末くらいまでの雨の翌朝に出現?
◎ 越前大野城
「天空の城」としても人気のは竹田城に続く日本のマチュ・ピチュといえる。白い雲海に浮かぶ城の画像がマスコミでとりあげられるようになってから、観光客数は3倍になったという。こちらも一乗谷朝倉氏遺跡と同じく戦国時代の城で、雲海の時期は4月末くらいまでの雨の翌朝早くに見られる可能性がある。めったに表れない雲海、「見れたらラッキー」くらいの気持ちで気軽に出かけることをお勧めする。
◎ 東尋坊
30mもの高さから見下ろす日本海は絶景だ。断崖を形作る岩の風景は世界でも非常に珍しく、日本海に沈む夕日も一見の価値がある。周囲には雄島や越前松島もあり、じっくり回ってみてもいいだろう。
◎ 水島
敦賀市にある無人島だ。澄んだエメラルドグリーンの海と遠浅の白い砂浜は、まさに北陸のハワイの名にふさわしい。建物もなく静かで、海水浴や磯遊びはもちろん、透明度が高いためダイビングの名スポットとしても人気上昇中だ。水島に行けるのは渡し船の出る毎年7月~8月だけで、それ以外は上陸できないので要注意だ。
◎ 永平寺
曹洞宗の大本山で、大きな杉に囲まれ厳かな雰囲気が漂う。鎌倉時代に創建されたが、応仁の乱で一度は消失しており、現在の建物は再建されたものだ。事前に予約をしておけば精進料理を味わうこともできる。2015年に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に2つ星で掲載されたので、ますます人気の地となるだろう。
歴史的な建物や珍しい自然風景だけでなく、恐竜のオブジェも含め、画になるものが多いことがわかる。新幹線が開通してからアクセスも良くなった福井県、この春、幸せを探しに出かけてみてはいかがだろうか。(ZUU online編集部)
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