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(写真=PIXTA)

2016年1月29日に日本銀行がマイナス金利導入を決定して以来、消費者である私たちにも影響がじわりじわりと広がってきている。いまや大手都銀を中心に、普通預金の金利が0.001%とマイナスではないものの、過去最低の水準となっている。100万円を普通預金に預けても1年間で利息は10円にしかならない。さらに、ATM手数料や振込み手数料の負担が加われば、預金は目減りする一方だ。

そこで、せめて費用を節約するためにATM手数料や振込手数料を無料にする方法を紹介したい。これを知ることで、マイナス金利下でも損をすることなく賢い生活ができるようになるだろう。

銀行でかかる手数料の種類

銀行を利用する際に必要な手数料は、主に次の3つである。

1. ATM利用手数料

ATMを利用する際にかかる手数料。ATMは現金の出し入れの際にほとんどの人が利用していると思うが、他の銀行のATMを利用する場合や休日・夜間に利用する場合には手数料が発生することが多い。

2. 振込手数料

銀行間でお金を送金する場合にかかる手数料。金額や、手続きを行う場所が窓口なのか、ATMなのか、ネットバンキングなのかによって手数料は変化する。また、同じ銀行内での送金かどうかによっても手数料が変わる場合が多い。

3. 口座維持手数料

日本の銀行ではあまり見かけない手数料ではあるが、必要となる場合であっても残高によっては手数料が免除されるなどの条件が設定されている場合が多い。

手数料のしくみ

このようにいろいろな手数料があるのだが、どのような仕組みになっているのだろうか。振込手数料は、ネットバンキングが一番安く、ATM、窓口の順番に高い手数料が設定されている場合が多い。また、同じ銀行でも同一支店内より他支店への振込にかかる手数料の方が高く、他の銀行への振り込みはさらに高くなるのが一般的だ。

他方、ATM手数料は、自行ATMが一番安く、提携ATM、他行ATMの順番に手数料は高くなる。これは、他行あるいは提携ATMを利用した場合、そのATMを所有する銀行から利用者の銀行に、ATMの利用手数料が請求されるしくみになっているからだ。その手数料を利用者(預金者)が負担しているということになる。

手数料を無料化する方法

では、これらの手数料を無料にするにはどうしたらいいのだろうか。まず振込手数料であるが、ネットバンキングでは同じ銀行内の送金については無料に設定されている場合がある。振込先が決まっているのであれば、同じ銀行に口座を開設し、ネットバンキングを開始することで手数料を節約することができるだろう。

次にATMの利用手数料である。

① 残高に関係なく他行ATMが無料で使える
② 口座に一定額の残高があれば他行ATMが無料で使える
③ 提携先のATMであれば無料で使える

大きく分けると以上3つがある。

自分の使っている銀行がどのタイプなのかを見極め、提携する銀行を探して利用したり、一定の残高を維持したりして無料化する方法を確認しよう。

なお、ネット銀行の場合はそもそも店舗を持っていないので、他行またはコンビニATMを利用することが前提になっている。そのため、コンビニATMを利用しても利用手数料がかからない場合が多い。「月に◯回までは出金手数料は無料」「△△コンビニなら出金手数料は無料」などの条件があるので、利用したい銀行のルールは必ず確認しておこう。

各種サービスをうまく使いこなそう

このように店舗型の銀行の他にネット銀行を利用したり、提携銀行を調べるなど少し工夫するだけで各種手数料を無料にすることができる。たかが数百円の節約、と思われるかも知れないが年間で考えるとそれなりの金額になるので、手数料のしくみを理解し自分の資産をしっかり守って欲しい。各種サービスをうまく活用し、マイナス金利に打ち勝つ資産管理術を身に付けてはいかがだろうか。(提供: 大和ネクスト銀行

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