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(写真=Thinkstock/Getty Images)

原油価格回復の兆しと生産量増加を受け、米ゴールドマン・サックスは「2018年までに10万件の雇用口が創出される」と見こんでいる。

堅調な需要の増加と非OPECの減産、ドルの低迷などが効を成し、原油先物相場は順調に上向き傾向。米国はすでに生産量を再び増やし始めており、今後労働力の拡大が必須となる気配が濃厚だ。

高賃金雇用である油田採掘産業が復興すれば、米国全土で景気拡大も大いに期待できる。

生産量増加にともない稼働リグも急増中

世界一の原油備蓄量を誇る米国。ノルウェーのエネルギー会社、Rystad Energyの調べでは、その規模はサウジアラビアやロシアをはるかに上回る、2640億バレルと報告されている。

過去1年半にわたり、底なしの大暴落に見舞われた原油先物相場。下落に次ぐ下落で、今年に入ってからは1バレル26ドル(約2725円)まで低下。しかし底堅い需要の伸びを維持する一方で、価格回復策として非OPECが減産に転じたことなどで、3月には40ドル(約4192円)台に回復。上昇下降を繰り返しながら、7月16日現在は46ドル(約4821円)台に落ち着いている。

価格の上昇とともに、暴落期には減少していたリグ(油田の掘削施設)稼動数が増加。6月の稼働数は400基弱だったが、このまま順調に回復を見せれば生産量に追いつくために、少なくとも700基の稼働が必要になるという。各基に120人から150人の労働力が必要となるため、大量の雇用口が創出されるというわけだ。

ゴールドマンは来年末には稼働リグ数が909基に達っし、1日平均生産量も2016年第4四半期からの1年間で、60万バレルから70万バレル上乗せされると予測している。