採掘業は平均所得より8割増の高収入
米エネルギー省の発表によると、米国の原油生産量は昨年4月の1日平均970万バレルをピークに、今年4月の平均は890万バレル(8%減)まで抑えられている。
しかし価格が50ドル(約5241円)に達する兆しが見えると、パイオニア・ナチュラル・リソーシズやRSPパーミアンといった大手採掘会社が、リング稼働数増加に切り替えて巻き返しを図りだした。
こうした追い風を背に、ゴールドマンは第2四半期の予想平均価格を45ドル(約4716円)、今年後半にかけては50ドルに引きあげ、原油需要も1日140万バレル(20万増)と強気な構えに一転している。
エネルギー・リクルート会社、CSIのジェフ・ブッシュCEOも、「価格が安定して産出量がさらに伸びれば、経験豊富な石油採掘業者が引く手あまたになるはずだ」と、油田採掘産業が人手不足に陥ることを確信している。
2014年夏場以降、原油価格の暴落を理由に多数の石油、ガス会社が人員削減を実施。その結果、17万人が職を失ったと報告されているだけに、米国の労働者に希望を与えることになるだろう。
リストラによって多くの採掘者が建設産業に流出しているが、給与面では大きな開きがある。ゴールドマンは、油田採掘業者の賃金が建設業者よりも63%、国民平均所得より84%も高い点を指摘し、米国の景気拡大にも大きく貢献することになると期待しているそうだ。(ZUU online 編集部)
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