以前、 1000万円以上預けると優遇を受けられるプレミアムバンクの比較 という記事を掲載しました。

特に大手の金融機関ほど、「プレミアムバンキング」「プライオリティーバンキング」という名称で、金融機関への預け入れ資産額の多い御得意様向けのサービスを行っています。
概ね、各社とも1000万円前後の預け入れ残高というのが、基準となっているようです(数社例外あり)。

日本の総世帯数5000万世帯のうち、 4割 にあたる 2000万世帯 は、 1000万円以上 の貯金があるといわれています(またその2000万世帯のうち、 1200万世帯 は世帯主が 65歳未満 の現役世帯と言われています)。
以前の 日本での家計の富や富裕層の特徴とは?〜グローバル・ウェルス・レポート2012より〜 でも少し触れましたが、長引く不況で日本では、家計の給与収入などのフローの平均は減少傾向にありますが、ストックにおいて、日本はまだまだ豊かな国といえそうです。
参考: 平成21年全国消費実態調査

以前のプレミアムバンクの記事に対して、大変ありがたいことに好意的な反応を受け、より詳細をというお声を頂くことができました。
それに伴い今回は、これらプレミアムバンクサービスの詳細について、お届けしたいと思います。

【参考:プレミアムバンクの内容や取り扱っている金融機関については、下記のリンク先をご参照ください。】

1000万円以上預けると優遇を受けられるプレミアムバンクの比較
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol1~サービス解説編~

続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol2〜Citigold編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol3〜みずほプレミアムクラブ編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol4〜三菱Quality Life Club編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol5〜三菱UFJ信託エクセレント倶楽部編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol6〜三井住友信託銀行ベストクオリティ編〜

【参考:預け入れ資産1億円以上を対象としたプライベートバンク関連】

日本版プライベートバンク成功へ向けて〜現代富裕層の悩みと金融機関の4つの課題〜
プライベートバンクへの期待〜その幻想と真実〜
「プライベートバンクサービス」≠「プライベートバンク」?〜富裕層サービスの真実〜
資産1億円以上限定、富裕層向け「プライベートバンク」サービスの比較

◯プレミアムバンクの主なサービスの内容


サービス内容その① 預金金利優遇やATM手数料・送金手数料の割引など

これは多くのプレミアムバンクサービスが採用しています。
例えば三菱東京UFJ銀の Quality Life Club では、円定期預金の金利優遇や外貨定期預金の為替手数料優遇などが受けられます。またCitibankの Citigold では、海外送金手数料等優遇や海外ATM手数料無料などのサービスが受けられます。またみずほ銀行の みずほプレミアムクラブ では、各種カードの発行・切り替え・再発行手数料の無料化や、トラベラーズチェック発行手数料の割引など行っています。

サービス内容その② 貸金庫や遺言信託など資産管理サービスの割引

貸金庫や、遺言の執行に関わるサービスなど、通常は有料の資産管理サービスを無料、もしくは割引価格で利用出来ます。
三井住友信託銀行の 資産管理アドバンテージ では、貸金庫使用料を50%割引や遺言信託執行コース基本手数料割引、他に遺言書の保管料を無料にできるなどのサービスを行っています。

サービス内容その③ 住宅ローンなどの貸出金利の引下げ

例えば、三菱UFJ信託銀行の エクセレント倶楽部 では、住宅ローン「5サインα(アルファ)」を、完済までの全期間、店頭表示金利から年0.2%引き下げの金利できます。
またみずほ銀行の みずほプレミアムクラブ では、住宅ローンの事務手数料を無料にするサービスなどを提供しているようです。

サービス内容その④ ファイナンシャルコンサルティングサービス

電話、または対面でのファイナンシャルコンサルティングサービスを実施しているところも多くあります。ライフプランや財産管理全体についてのコンサルティングや、希望があればポートフォリオの提案などを行っているようです。
なお各社とも、対面でのコンサルティング用に、店内に専用ブースを設けるなど、落ち着いて相談できる環境づくりにも力を入れています。

また、個別のコンサルティング以外に、プレミアムバンクサービス利用者限定の、ファイナンスセミナーなどが企画される例も多いようです。