(写真=Thinkstock/Getty Images)
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「プライベートバンク」という言葉を紙面で見かけることが多くなりました。
背景には、国内での経済的な見通しの不安や 増税への懸念 などから、海外への投資やより優れた金融サービスに対する関心の高まりがあるのかもしれません。

しかしその注目度とは裏腹に、「プライベートバンクとは何か?」を本当に理解している方は少ないのではないでしょうか?

先日(2013/1/31)の記事 では、プライベートバンクのそもそもの定義や、誤解されやすい「プライベートバンク」と「プライベートバンクサービス」の違いについて解説しました。
本日の記事では、プライベートバンクに抱かれがちな期待と、その注意点についてのまとめをお届けします。

【参考:預け入れ資産1億円以上を対象としたプライベートバンク関連】

日本版プライベートバンク成功へ向けて〜現代富裕層の悩みと金融機関の4つの課題〜
プライベートバンクへの期待〜その幻想と真実〜
「プライベートバンクサービス」≠「プライベートバンク」?〜富裕層サービスの真実〜
資産1億円以上限定、富裕層向け「プライベートバンク」サービスの比較

【参考:預け入れ資産1000万円以上対象のプレミアムバンクについては、下記のリンク先をご参照ください。】

1000万円以上預けると優遇を受けられるプレミアムバンクの比較
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol1~サービス解説編~
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol2〜Citigold編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol3〜みずほプレミアムクラブ編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol4〜三菱Quality Life Club編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol5〜三菱UFJ信託エクセレント倶楽部編〜
続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol6〜三井住友信託銀行ベストクオリティ編〜


◉プライベートバンクに対する期待と注意点①良いサービスを受けることができる資産規模の高さ


プライベートバンクの口座は、銀行と証券会社、そして金融コンサルタントの機能を一緒にし、サービスを多様化・向上させたようなものともいえます。口座開設には、ライセンスを持った仲介者などを通し、主にマネーロンダリングを防止する為に口座の開設者に対する審査等があります。

プライベートバンクの主な収入源は、預かり資産残高に対する手数料収入です。そして少数の富裕層を顧客にすることで、サービスの質を保っているという事情もあります。そのため、日本のコマーシャルバンク(都市銀行や地銀などの商業銀行)と異なり、3億〜5億円の金融資産を保有する富裕層でも、プライベートバンクでは「上客」とは見なされません。

結局、純然な老舗プライベートバンクの資産運用サービスを享受するには、最低預入金額レベルで資産を預けても、リレーションシップ・マネージャー(専任担当者)から適切な応対を受けることは難しいです。コストパフォーマンスを考慮し、結局は10億円以上の資産を預ける必要があるでしょう。

最近では「数千万円からでも口座開設が可能」と謳う、プライベートバンクを名乗る新設されたばかりのスイスの銀行や、プライベートバンキングサービスを提供する大手金融機関が、プライベートバンクという神秘的な響きを利用したビジネス展開を行なっています。しかし、スイス・プライベートバンカーズ協会(1934年設立)にメンバー登録されている正式なプライベートバンクは14行です。

(編集注:プライベートバンクという名称を使わずに、数千万円単位の預け入れに対して適切な優遇を行うサービスも存在します。)

参考: 1000万円以上預けると優遇を受けられるプレミアムバンクの比較