マンション投資の注意点
こうした特長を最大限に生かすためにはどうすればいいのだろうか。マンション投資で成功するために重要だと思われるポイントをいくつかみてみよう。
1. 物件選び
マンション投資における最大のリスクは空室だろう。現物資産にはなるが、借りる人がいなければ収入は生まれない。大抵の場合はローンで購入するため、家賃収入がないと金融機関への返済で持ち出しになる。
この空室リスクを低減するためには、物件選びが重要だ。学生が多いエリアなのか、ファミリーが多いエリアなのか、競合物件の空室状況はどうなのかなどをしっかりと調査したうえで、その地域に合った物件を選ばなければならない。
また、中古物件(オーナーチェンジ)の場合は、現状の空室率と物件の状態もしっかりとチェックする必要がある。もちろん、満室状態が続いている物件が理想だが、将来的に多大な修繕費がかかるような物件では、せっかく手にした利益をすべて修繕費に費やすことになりかねない。リフォームに多少コストがかかったり、家賃の減額を検討したりするなど、どうやれば満室に導けるかを慎重に判断する必要がある。
2. 返済比率には注意
一棟マンション投資の場合、投資規模が大きいためローンを活用するケースが多いだろう。手持ち資金以上の投資を可能にするローンは、レバレッジを効かせられる不動産投資の妙味といえるが、注意しなければならないのが返済比率だ。返済比率とは、簡単にいうと収益に対してローン返済額が何%を占めるかということだ。例えば、年間の家賃収入500万円の物件で、年間のローン返済額が200万円なら、返済比率は200万円÷500万円で40%となる。
一般的に返済比率は、以下のように考えられている。
40%未満=安全
40%~49%=比較的安全
50%~54%=要注意
55%以上=危険
長期にわたって行うマンション投資は、無理のないローンを組むことが大切だ。
3. 管理会社の選定
敷地や共用部、入居者の管理も空室リスクを下げるうえで非常に重要となる。特別な理由がない限り、誰でもキレイなマンションに住みたいと思うだろう。敷地や共用部が汚いと良い印象を持たれない。健全なマンション経営をするためには、管理実績や豊富なノウハウを持つ不動産会社に管理を委託することがポイントだ。信頼できる管理会社ならば修繕計画のアドバイス、入居率アップのためのいい方法など、ハードとソフトの両面からオーナーを支えてくる。長期的に安定したマンション投資を実現するうえで、信頼できる管理会社を見つけることはとても重要なのだ。
信頼できる不動産会社を見つけよう
株やFXなどの金融商品と比べて資産性が高く、長期に安定的に利益をもたらしてくれるのがマンション投資だ。中でも、大きな収益を見込める一棟マンション投資は非常に魅力的である一方、借入額も大きくなるので、大きな損失を抱える懸念もある。
信頼できる不動産会社を見つけて、上述したようなポイントに注意しながら、慎重な物件選びや無理のない資金計画、適切な物件管理を行い、マンション投資のメリットを享受してみよう。(提供: みんなの投資online )
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