金融リテラシー,貯金通帳,貯蓄,米国
(写真=Thinkstock/Getty Images)

「究極の金融リテラシーは貯金通帳だ」という意外に古典的な意見が、一部の金融専門家からあがっている。

オンラインやモバイルバンキングの浸透によりすっかり影の薄くなった貯金通帳だが、米国では「パスブック口座」と呼ばれる貯金通帳付き普通口座が再び脚光を浴びており、特に子供用のパスブック口座を開設する親が増えているそうだ。

「目に見える物理的な数字」が特に子供には効果的

お金の管理がインターネット主流となった近年、特に欧米では貯金通帳の利用者が劇的に減っている。そもそも日本の銀行とは異なり、すべての口座に貯金通帳を発行してくれる銀行が少なかったという背景も影響しているだろう。

しかしインターネットや自宅に送付されてくる月明細書では、数日から1カ月のズレが生じる。リアルタイムでお金の動きを記録・管理するという点で、貯金通帳に利点があがる。オンラインや明細書へのアクセスが限られている子供にとってはなおさらだ。

そこで様々な種類の口座が販売されている中、特に子供向けの金融リテラシーに役立つ商品として、パスブック口座人気が復活したわけだ。早い段階から子供にお金の大切さを学ばせたい親にとって、入出金が最も目につきやすく管理しやすい貯金通帳を活用しない手はない。

パスブック口座のもうひとつの利点は、最低預入金額が設定されていないことだろう。手数料が無料の場合も多い。例えばニューヨークに拠点を置くアルデン・ステート銀行のパスブック口座は1ドルから開設でき、50ドル(約5187円)以上の預入金には金利がつく。

ステート銀行では顧客に利用されている口座の4割がパスブックである。また米ミドルエセックス貯蓄銀行のシニア・ヴァイス・プレジデント、ブライアン・クリステンセン氏も、成人のパスブック口座の利用は20年前と比較して落ちこんでいるが、子供用口座の人気は再沸騰していることを認めている。

テクノロジーを屈指した金融リテラシーもいいが、最も効果的なリテラシーは予想外に古典的というある意味新鮮な発見だ。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)