キユーピー,株価,決算
(写真=PIXTA)

キユーピー <2809> が10月3日の引け後に発表した第3四半期の決算は、営業利益が12%増、通期の進捗率も81%と高く、好決算に見えた。ただ、翌4日にキューピー株は売り気配ではじまり、前日比90円安の2.8%安と大きく下げた。翌5日も102円安の3.3%安と大幅続落となった。キューピーが急落したワケに迫ろう。

期待が高すぎたキューピー

キューピーが10月3日に発表した2016年11月期第3四半期(12〜8月)の連結決算は、売上が0.9%増の4139億円、本業の利益を示す営業利益が12%増の234億円だった。マヨネーズを主体とした、食品という成熟産業でありながら営業利益の2桁贈は決して悪くない。

売上ではサラダ・総菜部門が11%増えた貢献度が高く、利益面では不採算商品の見直しなどのコスト改善効果と付加価値の高い商品の拡大が寄与したことで利益率が改善した。

会社は、11月通期の売上予想5600億円(2%増)、営業利益予想290億円(10%増)は据え置いたが、通期予想営業利益290億円に対する8月までの実績234億円の進捗率は81%に達しておりこれも決して悪いペースではない。